今回は都営大江戸線の12−600形です。常々「都営地下鉄12号線というほうがよほどよい名称ではないか」と思っているのですが、路線延長の半分以上は江戸の領域から外れているのに大江戸と付けられたのは何故でしょうか。そう言えば、私の小学生時代には、浅草線は都営1号線、三田線は都営6号線と案内されており、地下鉄の駅の案内板にもそう書かれていました。
東京都交通局12-600形は、2012年に営業運転を開始した車両で、開業以来使用されてきた12−000形に代わり、大江戸線で運用されています。
大江戸線は東京では唯一の、日本全国では2番目のリニア地下鉄です(1番目は大阪メトロ長堀鶴見緑地線)。リニア地下鉄は、工事費削減のためもあり、JRや大手私鉄の平均的車両と比べるとサイズが小さくなっています。
また、大江戸線は、都営地下鉄では最初にワンマン運転を行った路線であるとともに、東京の地下鉄では銀座線、丸ノ内線とともに、他社の路線に乗り入れることがありません。
大江戸線の車両は、東京の地下鉄では唯一、営業運転で全く地上に出ることがありません〔注意:都営浅草線、東京メトロ半蔵門線および南北線も全線地下線ですが、乗り入れ先(京成押上線、京急本線、東急田園都市線、東武伊勢崎線、東急目黒線などで地上に顔を出します〕。リニア地下鉄の場合、営業区間が地上区間にある路線は少なく、私が知る限りでは横浜市営地下鉄グリーンラインと仙台市地下鉄東西線だけです。
上の2枚の写真を御覧になって、違和感を覚える方もおられるかもしれません。日本の鉄道車両の多くは、運転台が左側にあります。つまり、多くが右ハンドルである自動車とは逆であるということです。しかし、大江戸線の車両は、東京の地下鉄で唯一、運転台が右側にあります。大江戸線に限らず、リニア地下鉄の場合、ほとんどの駅で島式ホームが採用されており、進行方向右側の扉が開くという路線でワンマン運転を行うのに都合がよいということで、右運転台が採用されています。
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