2020年3月9日付で「都道府県、都道府県庁所在地(都市)くらいは覚えておこう」、同年5月8日付で「各都道府県の代表的な市を二つ以上覚えよう」という記事を掲載しました。今回は、その続編になるのかならないのかわからないものとなります。
2021年度も、2年生のクラス授業で地理などを出題しています。関東地方出身の学生が多いためか、関東地方の地理は比較的理解できているようですが(但し、北関東と神奈川県については怪しくなります)、他の地方については関心がないのか何なのか、覚えていないという人も少なくないようです。
COVID-19のせいで、日本全国の状況が地図付きで報じられますし、とくに近畿地方の状況が悪いということで度々ニュースにもなっています。そこで、近畿地方の地図を出し、府県名と府県庁(本庁)所在都市を答えてもらおうと出題しました。但し、地図の関係で近畿地方以外の地方に属する県についても出題しています。
こういう問題は出来不出来が極端に分かれるものなのでしょうか。パーフェクトという答案もあれば、散々な答案もあります。日本地図を見たことがないのか、あるいはニュースや天気予報を見ていないのか、と思われるものもあるのです。
先に掲げた記事にも記しましたが、法律学に取り組むにも地理が必要な場合が少なくありません。地理がわからないと判決を読むことができないという場合もあるのです(とくに行政法について妥当します)。
近畿地方を出題しているのに、東北地方や九州地方の県名、都市名が書かれているという答案も少なくありません。これは、天気予報や地震速報を見てもわからないということでしょう。政治や経済の話題も理解できないかもしれません。
よくあるのが、滋賀県と三重県とを取り違えているものです(滋賀県庁は大津市にあり、三重県庁は津市にあります)。また、岡山県と広島県の位置関係を覚えていない人も意外に多く、兵庫県の隣が広島県であるなどと書かれたものがありました。赤穂浪士の話を知っていれば、そのような取り違えもないと思うのですが、いかがでしょうか。赤穂浪士は古すぎるということであれば、東海道・山陽新幹線の駅名などを知っていれば、まず間違いはないはずです(岡山駅と広島駅の位置関係を間違えることはありません)。これは、太平洋ベルト地帯の話とも関係があります(小学校か中学校か高校かわかりませんが、社会科で取り上げられるはずです)。歴史好きの方にはショックと思われるかもしれませんが、京都府と奈良県の位置がわからないという人も少なくありません。
このブログをお読みの方はおわかりでしょうが、私は鉄道ファンでもあります。そのため、幼い頃から地図帳をよく見ていました。日本国内はもとより、世界地図も見て、どこにどの都市があるか、どの国があるかということを、大まかにではありますが覚えていったものです。時刻表にある日本全国の路線図(国鉄・JRグループ)もよく見ていましたから、実際に行ってみたことのない県が多いとしても、各都道府県にある市を二つ以上は覚えてしまいます。東海道・山陽新幹線のルートを覚えておくだけでも、様々なことに役立ちます。
様々なきっかけがあるでしょうし、様々な覚え方があるでしょう。日本地図、世界地図を手元に置き、見てください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます