かつては東横線の主力、今では大井町線の主力である東急9000系の9012Fを高津駅で撮影しました。
東急9000系は、東急で初の本格的なVVVF制御車として1986年にデビューしました(それ以前に初代6000系の一部がVVVF制御に改造されています)。最初から5両編成として大井町線に登場した9007Fを除き、8両編成で東横線で活躍し続けていましたが、2009年から徐々に、5両編成に変更された上で大井町線に転属し、2013年には全ての編成が大井町線に所属することとなりました。
ちなみに、東急9000系の運転台を見ると、一度も営団日比谷線や営団南北線、都営三田線で運用されたことがないにもかかわらず、マスコン投入キーの差し込み口には「東急」と「営団」と書かれています。これは、元々、南北線および三田線への直通運転にも対応した車両として製造されたためです。9000系の特徴である、車端部のクロスシートも、南北線および三田線との直通運転で想定されていたようで、東京メトロ(かつての営団)9000系や都営6300形の一部でも見られます。
東横線時代には急行および各駅停車、さらに特急および通勤特急でも活躍しましたが、大井町線では各駅停車専用となっており、急行として運用されることは非常に稀です(私は見たことがありません)。
今年(2023年)1月に8500系が東急線から完全に引退したことにより、9000系は東急で最古参の系列となりました。登場から35年以上が経過しており、そろそろ新系列への置き換えが気になるところです。実際に、東急は2023年度より9000系および9020系(かつての2000系)に代わる車両の製造に着手することを発表しています。今のうちに9000系を撮影しておくことが薦められるかもしれません。
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