ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

金剛自動車の代替バスが決まる

2023年11月17日 00時00分00秒 | 社会・経済

 このブログでは何度か金剛自動車のバス路線の話題を取り上げています。金剛自動車が路線バス事業を完全にやめてしまう訳ですので、全廃ということになりますが(会社も解散ということになるのでしょう)、その代替交通手段をどうするのかという問題があり、10月に入ってから富田林市、太子町、河南町および千早赤阪村による地域公共交通活性化協議会が開かれてきました。11月16日、河南町で協議会が開かれ、代替交通手段が決定されました。朝日新聞社が、2023年11月16日19時56分付で「金剛自動車の路線バス廃止後の代替決まる 3分の2の路線で運行継続」(https://www.asahi.com/articles/ASRCJ5WRTRCJOXIE027.html)として報じています。

 金剛自動車のバス路線は15あります。仕方のないことではありますが、全路線が残る訳ではなく、現在休止中である富田林循環線の他、白木加納循環線、聖和台循環線および太子線は廃止されることになります。白木加納循環線は富田林駅(近鉄長野線)発着の路線ですが、聖和台循環線および太子線は上ノ太子駅(近鉄南大阪線)発着の路線です。

 また、上記4市町村の財政負担は多額にのぼります。これについては後に記します。

 上記朝日新聞社記事には、金剛自動車のバス路線のうち、優先的に残すとされた5路線についての対応が書かれています。次のようになっています。

 1.千早線

 (1)富田林駅〜千早赤阪村立中学校前

 南海バスが6時台から20時台までに12便、千早赤阪村が6時台から8時台までと16時台から22時台までに合計7便を運行することとなっています。

 (2)千早赤阪村立中学校前〜金剛登山口

 千早赤阪村が5時台から20時台までに12便を運行することとなっています。

 (3)その他

 記事には書かれていないので廃止されるのでしょう。

 2.さくら坂循環線

 近鉄バスが6時台から19時台までに11循環、河南町が6時台と17時台から21時台までに合計3循環を運行することとなっています。

 3,東條線

 (1)富田林駅〜府立こんごう福祉センター(循環)

 南海バスが6時台から20時台までに12時循環を運行することとなっています。

 (2)富田林駅〜府立こんごう福祉センター〜甘南備〜富田林駅

 近鉄バスが6時台から8時台までと14時台から16時台までに合計4循環を運行することとなっています。

 4.喜志循環線

 近鉄バスが6時台から20時台までに15循環を運行することとなっています。

 5.阪南線

 近鉄バスが6時台から19時台までに上り15便と下り14便を、河南町が17時台から21時台までに5便を運行することとなっています。

 なお、記事では少々わかりにくいのですが、千早赤阪村および河南町が運行することとなっている区間でも南海バスおよび近鉄バスに運行を委託するようです。元々、南海バスおよび近鉄バスは上記4市町村に対して「『自治体コミュニティーバス』方式を条件に可能な範囲で協力する」と回答していました。また、「朝夕のラッシュ時などに『自家用有償旅客運送』方式などで補完のバスを走らせる」とのことです。

 上記5路線以外で残るのは北大伴線、石川線、河内線、白木線、太子中央循環線および畑・平石線です。このうち、「北大伴線と石川線は一体的に運行を継続」することになっており、河内線、白木線、太子中央循環線および畑・平石線については、一部で経由地の変更もなされるようです。

 現行のダイヤとの比較をしなかったのでわかりにくいもしれませんが、減便となる区間があります。上記朝日新聞社記事によれば「バスの転回スペースなどの問題」があるとのことです。

 また、運賃は、しばらくの間は現在のままであるようですが、改定も今後の検討課題となるようです。それは、上記4市町村の財政負担とも関係があります。協議会にオブザーバーとして参加した市町村長が国や大阪府の財政支援を要望しているのですから。

 運行経費などについての上記4市町村の負担額は、2023年度分でおよそ1億5,000万円です。私としては、むしろ2024年度分のほうが気になるところですが、2023年度とするならば、12月21日から2024年3月31日までということでしょうか。

 およそ1億5,000万円は、バスの営業距離に応じて、次のように分割されることとなります。

 富田林市:およそ6,560万円。

 河南町:およそ5,040万円。

 太子町:およそ2,640万円。

 千早赤阪村:およそ770万円。

 これでは「議会でも財政面などでの持続可能性に懸念の声が出ている」としてもおかしくありません。参考までに、それぞれの市町村における2023年度一般会計予算の歳入歳出予算の総額をみておきます。

 富田林市:43,886,000千円=438億8,600万円(市税収入見込みは134億8,264万8,000円)。

 河南町:6,524,318千円=65億2,431万8,000円(町税収入見込みは14億7,599万8,000円)。

 太子町:6,002,962千円=60億296万2,000円(町税収入見込みは13億8,132万円)。

 千早赤阪村:3,682,950千円=36億8,295万円(村税収入見込みは4億5,031万1,000円)。

 今のところはたいしたことがない、と思われるかもしれません。しかし、歳出予算を概観すれば、様々な領域への支出がありますから、それほどの余裕がないと考えてよいでしょう。

 今後、路線バスについて一般会計予算を充てるのか、特別会計を設けることになるのかどうかは不明ですが、おそらく特別会計を設けることはないであろうという予測を前提とし、さらに今後の人口減少を見込むとすると、利用客数などによっては負担額が大きくなることも考えられます。まして、円安のせいで燃料費が高くなっています。

 ※※※※※※※※※※

 これまで、大阪府のバス路線についてブログで記事を書いてきました。公共交通機関に関する法的考察のために、と考えて記してきた訳ですが、私自身、時折であるとは言え都営バス、東急バス、川崎市バスなどの路線バスを利用することがあり、非常に気になるのです。川崎市の地図とバス路線網とを見比べると、バス空白地帯と言いうる所がありますし、利便性が低いとしか表現しようがない路線も少なくありません。高津区には東急バス高津営業所と川崎市バス井田営業所がありますから、一層気になる訳です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公立化は無理ではないか

2023年11月16日 21時20分00秒 | 国際・政治

 一昨日(2023年11月15日)の21時30分付で朝日新聞社が「千葉科学大、銚子市に公立化要望 加計学園が経営、安倍晋三氏とも縁」(https://digital.asahi.com/articles/ASRCH6K44RCHOXIE02Z.html)として報じていたのを読んで、「やっぱり」と思いました。あれこれと曰く付きの所、「もりかけ」問題にも関係のある所だけに、公立化は難しいであろうし、すべきでもないだろうと考えられるのです。

 千葉科学大学を経営する加計学園が理事長名で銚子市に公立化の要望を出したのは10月11日のことです。1か月ほど経過して11月15日に明らかにされた理由はよくわかりませんが、突然の話でなければ10月11日より前に何度か非公式の打診があったと考えられます。

 一方、銚子市は、来年1月に検討会を設置するとのことです。ただ、銚子市は財政危機宣言を出しており、今も借金の返済に追われていますから、安易な結論が出されるとも予想されるとは言え、財政状況の改善を第一にして回答(解答)を出すべきでしょう。

 「もりかけ」問題が盛んに報じられていた頃に知られたことではありますが、ここでも少しばかり記しておきます。千葉科学大学が開学したのは2004年であり、銚子市が誘致した結果によります。しかも、銚子市はおよそ10ヘクタールの市有地を無償で提供しており、77億5,000万円を建設費として助成しています。直接の参考になるかどうかわかりませんが、年度の銚子市一般会計の歳入予算および歳出予算の総額は25,120,000千円、つまり251億2,000万円、2018年度のそれは231億3,700万円です。2004年度以前の財政規模が2023年度や2018年度と同じくらいの規模と仮定すると一般会計予算の3割ほどが助勢に充てられたこととなります。さらに、この助成のために銚子市は市債を発行しています。具体的な発行額はわかりませんが、2017年度末における市債現在高が285億5,000万円であり、2013年5月に銚子市が財政危機宣言を発していることから、千葉科学大学の建設費に対する助成のためにかなりの額にわたる市債の発行が行われたことが推察されます。銚子市のサイトには「銚子市緊急対策について」というページがあり、次のように書かれています。

 

 銚子市の財政は、財源手当ての乏しい大規模事業(大学建設費助成、市立高校整備、給食センター整備)を短期間に集中して実施したことによる市債・公債費の増加、市立病院への繰出金の増加、社会保障関係経費の増加などにより急激に悪化しました。

 このため平成25年5月、『財政危機宣言』を発し、三度にわたる事業仕分け、使用料・手数料の見直し、未収金対策、市立病院の指定管理者変更と経営改善、職員数・人件費の削減など、財政健全化の取組を進めてきました。

 しかし、市の貯金にあたる財政調整基金は平成28年度末に4億2,500万円まで回復したものの、平成30年度は普通交付税や市税の落ち込みなどにより、財政調整基金を全額取り崩しても赤字決算が見込まれる状況にあります。何の対策も講じなければ、今後は年間7億円から8億円の単年度赤字が蓄積し、平成33年度に財政健全化団体、34年度に財政再生団体に転落する恐れがあります。財政再生団体になれば、国のコントロール下に置かれ、厳しい事業制限と大きな市民負担が強いられることになります。

 子どもたちにツケを回さないための改革を進め、財政危機という銚子市の難局を乗り越えて健全な財政を確立するため、5年間(平成31年度から35年度)の緊急財政対策を取りまとめ、実行します。

 

 銚子市緊急財政対策は2018年11月22日に出されており、これは現在も施行されています。毎年およそ4億円が返済に充てられているとのことで、銚子市に千葉科学大学を引き受ける余裕はないと考えられます。

 加計学園は、10月11日の要望書において「公立化による授業料の値下げで応募の増加や、地方交付税の収入などの利点を挙げている」とのことですが、具体的なことは記事にも書かれていません。たしかに、これまでいくつかの私立大学が公立大学に変更されており(このブログでも京都府福知山市にあった成美大学が福知山公立大学に変わったことなどを取り上げています)、志願者数が増加するなど一定の成果を出している大学もあります。しかし、いつでもどこでも通用する手であるとは言えないでしょう。地理的に見ても、銚子市は関東地方の最東端にあり、学生を集めにくいのではないでしょうか。余程の宣伝材料となるものがなければ、銚子市立か千葉県立と頭に付く公立大学(実際には公立大学法人です)の存続は難しいでしょう。ただでさえ、大学の都心回帰が喧伝される世の中です。

 「公立化による授業料の値下げで応募の増加や、地方交付税の収入などの利点を挙げている」という部分には、何度も引っかかります。たしかに、一般的には私立大学より国公立大学のほうが授業料が低く設定されています。また、地方交付税の算定の基礎となる基準財政需要額には大学の設置および管理のための経費が含まれています。しかし、公立大学の学費に関しては地方独立行政法人法に公立大学法人の特例を含めて規定がなく、公立大学法人の定めるところによるということになります。

 国立大学等については「国立大学等の授業料その他の費用に関する省令」があるので、公立大学もこの省令を基準にしているものと思われます。しかし、文部科学省から公立大学法人に向けて発せられていると考えられる通知などは公表されていないようですし、「公立化による授業料の値下げ」の法的根拠は十分に明らかにされている訳でもありません。

 地方交付税についても、たしかにそれによる収入は増えるかもしれませんが、その収入がどこまで公立大学の運営に充てられるかはわかりません。地方交付税の使途は限定されていませんから、基準財政需要額には大学の設置および管理のための経費が含まれているからといってその経費の全額が公立大学の運営に充てられる訳でもありません。地方交付税の総額をどのように配分するかは総務省の権限に属しますし、公立大学が設置される都道府県および市町村はいくらでもあります。実際に、公立大学の経費は地方交付税で足りるはずがないのです。私立大学から公立大学に転換することで交付金や補助金が増える可能性はありますが、具体的な見通しがない以上は単なる可能性の指摘を超えません。

 一方、千葉科学大学のほうは、入学者の定員割れが続いており、2023年度の入学者は228人で定員の46.5%でした。在学者は学部および大学院を合わせて1500人ほどです。千葉科学大学のサイトに沿革が掲載されているので眺めてみると、学科の募集停止が多く見られます。その多くは学部・学科の改組によるもののようですが、2019年4月の薬学部生命薬科学科および危機管理学部環境危機管理学科の募集停止、2023年4月の大学院薬学研究科薬科学専攻(修士)の募集停止は改組を伴っていません。

 詳細は文部科学省のサイトを御覧いただきたいのですが、国立大学には運営費交付金、私立大学には経常費補助金が国から支出されています(リンク先の資料が古いことを御承知おきください)。学部によって違いはあるのですが、学生収容定員に対する在籍学生数の割合が概ね90%以下となると経常費補助金が一定の割合で減額され、50%以下となると経常費補助金が交付されないこととなります。千葉科学大学の学部毎の学生収容定員に対する在籍学生数の割合はわかりませんが、入学者の定員に対する割合が46.5%であることからすれば、経常費交付金の不交付または大幅な減額がなされていることは容易に想像がつきます。そして、ここまで入学者数が少ないとすれば、卒業者数もさらに少なくなることも簡単に推測できます。2024年度あるいは2025年度の入学者数が大幅に上昇するとも考えられないので、公立化しなければ、早くて2024年度にも大学全体の募集停止を表明するに至ることが予想できます。

 しかし、銚子市の財政状況からして、銚子市立の大学に転換することは現実的であると考えられません。そうすると、残るのは、千葉県立の大学になるか(これも千葉県の意向次第ですが、現実的ではないことを承知しています)、加計学園が経営する他の大学(岡山理科大学など)と統合するか、加計学園以外の法人(設置形態を問いません)が経営する大学と統合するか(この場合には大学以外の学校に転換することも含みます)、純粋に閉校とするか、ということになります。

 ※※※※※※※※※※

 今年、東京都多摩市にある恵泉女学園大学が学生の募集を停止しました。2018年度の入学者が定員の88%、2022年度の入学者が定員の56%であったことから募集停止の決断が下されたようです。しかし、恵泉女学園の場合は中学校および高校があり、それなりの実績などもあるようで、中学校および高校は存続します。同様の例としてカリタス女子短期大学(横浜市青葉区)や東京女学館大学(東京都町田市)があります。いずれも短期大学や大学は閉学したものの、その他の学校は存続しています。

 このような話は、千葉科学大学に当てはまりません。そもそも千葉科学大学は女子大学ではありません。また、同大学の附属高校などは存在しませんし、岡山理科大学附属中学校・高校があるとは言え、地理的にカリタス学園や東京女学館のようなことは無理でしょう。岡山県にある学校は存続するでしょうが、千葉科学大学は難しいということになります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

武蔵溝ノ口駅で修学旅行列車

2023年11月16日 00時00分00秒 | 写真

火曜日の朝9時半過ぎ、武蔵溝ノ口駅の3番線に特急用車両であるE257系が入線しました。

 南武線の重要駅にして直営駅の一つ、武蔵溝ノ口駅は、修学旅行列車の発着場になっているらしく、時折、修学旅行列車を見かけます。今回は、川崎市宮前区にある某小学校の修学旅行のために運行されていました。停車時間は3分ほどでしたが、その間に小学生と教員が乗り込み、3番線から立川方面に向けて出発しました。

 見ていた間に、私自身の小学生時代を思い出しました。電車で修学旅行に行ったのです。行き先は日光でしたが、どの駅から乗車したのかは覚えていません。小学校低学年時代にこどもの国への遠足で、田園都市線溝の口駅からこどもの国まで青ガエルこと東急初代5000系に乗ったことは覚えています。 

 なお、南武線には定期の特急列車の運行はありませんが、臨時列車として特急形電車が入ることがあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

何度か御世話になりましたが

2023年11月15日 00時00分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

二子玉川駅にある東急トラベルサロンが、2024年3月21日をもって営業を終えるとのことです。

 二子玉川店だけではなく、東急トラベルサロン全店が営業を終えるとのことで、五反田東急スクエア店、たまプラーザテラス店についても書かれていました。

 ここ二子玉川店には何度か御世話になりましたが、最近はインターネットでホテルなどの予約を取ることが多くなりましたし、COVID-19のために旅行の需要も減りました。Go to travelも底上げにはつながらなかったのではないでしょうか。

 駅の旅行センターと言えば、自由が丘駅にテコプラザができてから、主に東急の定期券売場設置駅に併設されていました(たまプラーザ駅は異なりますが)。溝の口駅にあったテコプラザも時々利用していました。

 旅行センターや定期券売場が減少していくのも、時代の流れでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

報告 御礼 お詫び

2023年11月14日 00時06分00秒 | 日記・エッセイ・コラム

 2023年11月12日、東京都港区高輪、泉岳寺のすぐそばにある東海大学品川キャンパスにて、日本地方自治学会総会・研究会における分科会Ⅱ「地域公共交通と自治」の報告を担当いたしました。

 題は「地域公共交通と公法—『交通権』の問題を含めて」です。

 地域公共交通を巡る問題がとくに最近多く発生していることもあって、準備や整理にかなり手間取ってしまい、関係各位に御迷惑をおかけいたしました。

 御質問、御意見をいただいた方を初め、皆様に御礼を申し上げます。

 意外に思われるかもしれませんが、公共交通の問題に取り組んでいる法学者はそれほど多くありません。そのような事情と私自身の能力もあり、十分な内容であるとは到底言えないものになってしまったことこそ十分に自覚をしておりますが、今後精進することとしたい訳です。或る意味では出発点としての報告とお考えください。

 11月6日に神奈川新聞が報じたところによれば神奈川県で最も人口が増えた川崎市高津区で育った私は、公共交通機関の充実による多大な恩恵を受けていたのである。このことを、12日の報告の後に改めて実感いたしました。

 今後も、公共交通機関の問題を取り上げ、考察を続けていく所存です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二子玉川ライズのクリスマスツリー(2023年版)

2023年11月11日 19時45分00秒 | まち歩き

つい先日まで暖かい、あるいは少しばかり暑い日が続いていましたが、今日は打って変わって肌寒く感じました。

11月も中旬となれば「こういう時期だな」と感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東急9020系9021F

2023年11月10日 00時00分00秒 | 写真

 元は田園都市線用の2000系2001Fであった大井町線用の9020系の9021Fです。田園都市線の高津駅および二子新地駅に停車する、溝の口駅始発のB各停大井町行きとして運行されているところを撮影しました。

 このブログに「あまり類例のない譲渡 大手私鉄から大手私鉄へ」という記事を載せました。西武鉄道が小田急8000形と東急9000系を譲り受けるという話です。それでは9020系はどうなるのかと思っていましたが、9020系も9000系に含められているとのことです。一体、どの編成が西武鉄道に譲渡されることになるのでしょうか。

 9020系は、2000系から改造される際にVVVFの素子がGTOからSiC-MOSFETに変更されており、パンタグラフも菱形からシングルアーム形に変更されています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

楽しみにしよう

2023年11月09日 07時30分00秒 | 音楽

 とある筋から話を聞いたのですが、2024年の5月、日本フィルハーモニー交響楽団がカーチュン・ウォンさん指揮の下でマーラーの交響曲第9番を演奏するそうです。

 忘れもしない2022年10月15日、ヘルベルト・ブロムシュテットさんが指揮をされたNHK交響楽団の演奏をNHKホールで聴きました。当日にミニスコアを持って行かなかったことだけは後悔していますが、最初に聴いた大学院生時代の時から何かと聴き続け、一体何セットなのかと思うほどにCDを購入し(今年の9月に山田一雄さん指揮の新日本フィルハーモニー交響楽団による演奏をCDで手に入れています)、第4楽章を「人生最後の瞬間を迎える際に聴きたい」と思い続けてきた私は、期待と不安の双方を抱えつつ、余程のことがなければ、2024年の5月に予定されているコンサートに行こうと思っています。ピエール・ブーレーズ指揮の演奏のように第4楽章が速いのでは台無しなだけなので(このCDは「買って損をした」と思わされました)、いかに遅く演奏されうるのかを楽しみにしていましょう。

 2022年10月15日の演奏は同年11月6日21時からの「クラシック音楽館」(NHKのEテレ。うちでは日曜日の20時から23時過ぎまでは原則としてEテレですし、8時から10時までも同じです)で放送されており、それも視聴している私は、DVDでもBlu-rayでもよいので購入したいと思っています。

 ※※※※※※※※※※

 日曜日のEテレと記したついでに。

 私は日曜日の朝と夜に、余程のことがなければ日曜美術館を見ています。姜尚中さんと中條誠子アナウンサー(歴代の「ダーウィンが来た!」担当女性アナウンサーで最もよかったのが中條さんではないでしょうか? 他の番組を含めての器用さには驚かされましたから)が担当されていた時(今はない六本木ラピスラズリに行くと、日曜美術館の録画を見ることができました)から毎週のように見ていますが、散発的という程度でよいならば小学生時代か中学生時代か高校生時代からかよく覚えてはいないものの見ていて(檀ふみさん、織作峰子さん、緒川たまきさんが担当されていた時は覚えています)、画面と音楽のコラボレーションにいつも感心しています。勿論、毎回の美術作品も期待していますし、この番組(アートシーンも含めて)を見てから国立新美術館、森美術館、山種美術館などへ行ったりしたことも何度かあります。

 現在は小野正嗣さんと柴田祐規子アナウンサーが担当されていますが、お二人とも結構長く担当されています。私としては続けていただきたいと思ってはいるのですが、番組の性質からすれば交替は難しいかもしれません。芸術についての見識などがない人などでは日曜美術館の司会などを担当することはできないでしょうし、仮に担当されたのでは番組の価値が下がってしまいます。

 また、日曜美術館を担当されたアナウンサーの顔ぶれを見ると、実力派ばかりであることに驚かされます。日曜美術館、クラシック音楽館、NHK-FMのクラシック音楽の番組などを聴いていると、アナウンサーの実力は芸術関係の番組でわかるのかもしれない、などと思うのです。ただの藤四郎(言うまでもなく、素人の逆さ言葉ですね)の考えだろうと思われてもよいのですが、私も一応は人前で話をする大学教員という稼業に就いていますので、アナウンサーや落語家、漫談家の話術には関心を持っているのです。私がその水準に遠く及ばないことくらい自覚していますし、どうかすると大学教員は話し下手と思われていますから。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再び、東急6000系6106F

2023年11月06日 00時00分00秒 | 写真

 大井町線急行専用として登場した東急6000系は、現在のダイヤにおいて田園都市線の二子玉川駅から中央林間駅までの区間においても急行として運用されています。デビュー以来、各駅停車として走行することはありません。その点において、6000系および6020系は東急でも珍しい車両となっています(そもそも、6000系および6020系は大井町線の各駅停車として運用できません)。また、他の大手私鉄を見ても、特急専用車両は多いのですが、急行専用車両となると東武1800系(その後の改造車を含む)以外、すぐに例が思い浮かびません。

最終編成の6106Fです。大井町線の大井町駅始発、田園都市線の中央林間行きで、鷺沼駅(DT14)2番線に入線してきました。ここで各駅停車と接続します。

青葉台駅(DT20)1番線から次の長津田駅に向かって出発するところです。

ついでのことなので、停車駅を記しておきます。

大井町⇆旗の台⇆大岡山⇆自由が丘⇆二子玉川⇆溝の口⇆鷺沼⇆たまプラーザ⇆あざみ野⇆青葉台⇆長津田⇆南町田グランベリーパーク⇆中央林間

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

再び、田園都市線用2代目SDGs TRAINの東急2020系2150F

2023年11月05日 16時10分00秒 | 写真

 東急田園都市線の最新鋭、2020系の最終編成は2150Fです。これが2代目のSDGs TRAINで、以前にもこのブログに登場しています。その際には渋谷側の先頭車両であるクハ2150が登場しました。今回は中央林間側の先頭車両であるクハ2050です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする