2006年03月13日 | 草子
墨を磨る音。

それは心地よく躰全体に染みわたる。

読経やコーランの響き、

グレゴリオ聖歌の響きにも似た

安らかな磨り音。

かつての文人たちも

この音を愛したのだろうか。

季節の音に調和しながら、

そして白い紙の上に

大きな宇宙を描き出す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする