彼岸

2006年03月18日 | 草子
春のうららかな、そしてやわらかい陽だまりの中、
少しずつ色づき始めた桜のつぼみが、
そよ風にさざなむ川面に春をしらせる。
往き交う人々は、春の衣装と
さわやかなコロンの香りを身にまとい、
全身で季節を味わっている。
空にはいつしか、霞がかかり
そして湿った風と共に嵐を連れてくる。
春の嵐は、蕾みはじめた花々に生命を吹き込み
そして、嵐の後に、まさに極楽浄土の景色を描き出す。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする