千川と谷端川

2014年02月28日 | 徒然

千川上水暗渠道

旧中山道は、石神井川と谷端川の二つの川の谷に挟まれた尾根状の台地を通っていて
その街道のそばには、千川上水が作られた。
この付近の地名「滝野川」は石神井川に由来するもので
江戸時代「瀧之川」や「瀧ノ川」と書かれた文献や絵図が多く残されている。
これは崖からの湧水が、多く滝となって流れていたことから名付けられたようで
他にも、その流れが轟く様から「音無川」と呼ばれることもある。


谷端川暗渠道

一方、谷端川は下流を「小石川」「礫川」と呼び、西池袋や池袋本町、堀之内界隈の一部の流れなどを集めて
後楽園あたりで神田川に流れていた川で
御茶ノ水界隈掘削以前は、そのまま日比谷入江に河口を持っていたと考えられている。

谷端川はJR板橋駅で三軒家の台地にぶつかるように右折していて
大水があった際は氾濫したようで、板橋駅東口の周辺は幕末まで湿地帯だったとする地図もある。

どちらも今は暗渠になって、下水幹線として使用されている。


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