神楽坂の袖摺坂。
両脇が高台の垣根になっていて、すれ違うときにお互いの袖が擦れ合うほど狭い坂であることから名付けられた坂です。
昔は「乞食坂」などとも呼ばれていたようですが、これは寺町や寺の門前が乞食にとっていい稼ぎ場で
よく乞食たちが屯っていたことから名付けられたと謂われます。
もしかすると、本当の名前が乞食坂で、その下賎な名前から、俗に呼ばれていた袖摺坂を正式名にしたのかも知れません。
この坂を上って、路地を少し矩形に曲がったりしつつ進むと、矢来町の師匠こと古今亭志ん朝師匠が住んだ矢来亭にたどり着きます。