万世橋仮停留場

2023年06月22日 | 東京のお散歩
現在の東京メトロが、その前身である営団地下鉄になるよりも前、東京地下鐵道という会社だった頃、
秋葉原電気街の南端、万世橋北詰に「萬世橋仮停留場」という駅がありました。

これは、昭和二年に浅草(淺草)上野間に現在の銀座線が日本初の地下鉄として開業した後、新橋までの延伸の過程で神田川をアンダーパスするために長い工期が必要となり
少しでも営業距離を伸ばすために、暫定的な仮駅として昭和五年(1930)元日に開業させたものです。

当時は万世橋を渡ったところに中央線万世橋駅があり、さらに須田町交差点は都電(当時は市電)のハブ停留所でもあったため便利な駅だったと言われていますが
神田まで延伸した昭和六年11月に廃止となりました。

現在でも万世橋交差点近くの電器店前に、出入口跡のシャフトが通気孔として遺されています。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする