昨日は七夕という事もあって話題が飛んでしまいましたが
引き続き大阪の話題です。
西成区は、閑静な住宅街と労働者の町という
2つの顔を持った区域である。
残念ながら、さまざまなニュースソースの影響もあって
西成区というと「あいりん地区」が真っ先にイメージされてしまうが
それだけではない様々な表情を持っている。
と、前置きしておきながら
やはり記事を書くとなると、どうしてもあいりん地区の事になってしまう。
最近はパックパッカーなどが安い宿を求めてやってくるため
労働者が泊まれないなんていう事態も起こっているらしい。
それよりも、この町の魅力はなんといっても
「安く飲み食いできる」こと。
もちろん立ち食いだけれども
串揚げや焼き鳥が「まさか」の値段で食べられる。
ただ、あからさまに旅行者風の格好をしていると
どうやら嫌な顔をされるようである(当たり前といえば当たり前だが)
道を歩いていると
おっちゃんが不思議なお店を開いてたりする。
道端にブルーシートを広げて
「片方だけの下駄」「コードレスホンの子機だけ」「自転車のサドルだけ」
といったものを売っている。
1つ50円っていうダンボールの切れ端に書いた値札もある。
聞けば、100円あれば酒が飲めるから
2つ売れればそれで1日ハッピーなのだそうだ。
どこで仕入れるのかは教えてくれなかった。
誰が買ってゆくのかもわからない。
おっちゃんは歯の無い笑顔で
「ここにおる連中同士の助け合いやね」
とだけ言った。