よく、ドキュメンタリーで、年老いた母親の年金目当てで、引きこもりを何十年も続けている息子みたいなのが放映されますよね。
この厳島神社の猫たちは、そんな関係なのかな?なんてふと思ったら可笑しくて。
この黒い猫(雄)は、このトラ猫(雌)の子どもなんです。
母猫は、すごく頭が良くて、人の表情なんかをつぶさに観察して適切な行動をとり、普段は用心深く、でも信頼できる人間には甘えて上手に暮らしています。
それに対して、この黒猫の子は、雄猫特有の甘えんぼうなのですが、ちょっと会う期間をおいたり、違う服装をしていると、ひとの顔を忘れて逃げて行ってしまったりして、ちょっとぬけたところがあります。
普通母猫は子どもがある程度大きくなると、親離れをさせようと子供に冷淡に接したり、自分の生活圏から追っ払ったりするのですが、この二人はもう何年も一緒に暮らしています。
黒猫がトラ猫にしつこく甘えると怒ったりするときもあるのですが、結局は仲良く暮らしています。
そこで、この親猫は、ちょっと間抜けな子猫に対し「最後まで自分が面倒を見てあげなければ」とあきらめて一緒に暮らしているのではないか、なんて想像したら可笑しくなってしまったのです。