世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

怪しい出来事

2007年03月09日 | 
数日前、役場から僕のところに、一本の電話がかかってきた。

「近所から苦情が出てますので」

最初は何のことだろうと思った。

「犬を放しっぱなしにされてるから、近所の方がいたずらされて困ってるらしいですよ」

エッ?と、一瞬耳を疑った。

「飼ってる犬はいませんけど」

今度は相手がエッ?という気配を、電話の向こうで漂わせている。

確かに、うちに居ついているメス犬がいた。

どういうわけか、僕が店に行くと車の音を聞きつけていつも千切れるばかりに尻尾を振って出迎えてくれる。
そして僕のそばを離れない。

僕は留守にすることが多いし、えさもあまりものがあるときしか与えない。
当然、僕がいないとき近所をうろつきまわっているのだろう。

あるとき、いつまでも置いておくわけには行かないので、近くの町に連れて行ったことがある。
三日後に帰ってきた。

そのうち、子供まで産む始末。
これには参った。

そのことを、一部始終役場の人に説明した。

「繋いでてもらえませんか」

どうやら、まだ状況を把握していないらしい。

僕は家を空けることが多く、飼ってる訳でもないので繋ぐことは出来ない。

「どなたが苦情を?」
「それは言えません」

個人情報ナントカらしい。
   変な世の中になったものだ。
だがおそらくすぐ近くの人だろう。
   直接言ってくれればいいのに。

電話は切れた。

次の日以来、千切れるばかり尻尾を振って彼女が僕を出迎えることはなかった。
  こうして彼女はいなくなった。

だが、話は、それだけで終わらなかった。

それから数日後、事件が起きた。

                続きは明日・・・・・・
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2 Comments

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Unknown (Unknown)
2007-03-10 21:21:30
なるほど!例の彼女ですね!ちょっとかわいそう。。。
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彼女 (eisei)
2007-03-10 23:56:52
そうなんです。僕もずいぶん迷いました。
引き取りにいこうかと。
でも、結局責任持てないし。

とても可愛い子だった。愛着タラタラ。
いなくなって、三日くらい泣きました。
かわいそうで、それでいてなんにもできない。
引き取り手が見つかることを祈ることしかできない自分が情けなくて。
普段えらそうなことばっか言ってても、結局無責任なんですね。
     ホント、ヘコム・・・・・・。
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