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社会主義の国で自由に暮らす

2013年03月29日 | 国際
ベトナムは一般に社会主義国家、あるいは共産国と呼ばれている。

これは中国も同じである。


それは、共産党の一党独裁国家を意味する。


今や社会主義と共産主義の国との区別をつけるのは難しくなった。


そもそも、個人の自由な考え方を優先する自由主義に対して

個人の自由を規制して社会全体の調和を優先する社会主義があり、


一個の人間と社会との関係をどう捉えるかのを示しており、

これらは政治用語で本来は政治体制を意味する。



一方、共産主義は資本主義に対する経済体制を意味する用語で

資本主義は自由主義政治体制でなければ資本の効率的流れが生まれないため、自由主義経済と言ったり、

社会主義体制の下では計画経済が行ない易く、共産主義を標榜することが多くなるのだ。



現在の中国は、共産党政権下で自由主義経済を行なおうとしている複雑怪奇な国で、

今までの概念では捉え切れない。

今の中国を一言で言うなら、一党独裁政権下での資本主義経済を導入した巨大発展途上国である。

ただし、一党独裁である以上、政治体制としては個人の自由より社会の秩序優先であることは間違いない。




ベトナムもほぼ同じと言えよう。

共産党一党独裁であり、社会主義国家であると同時に

ドイモイ政策によって市場経済を取り入れた国と言える。


共産主義は文字通り、平等社会を目指すプロレタリアート国家でなければならないが

実際は、格差社会が出来上がっているのは周知のとおりである。


ソ連の崩壊によって、マルクスレーニン主義は崩れ去った。


今、新興国と呼ばれる国は、政治体制にかかわらず

自由経済政策をとっていると言えよう。



中国とベトナムの決定的な違いは、

日本と日本人に対する見方にある、といっても過言ではない。


ベトナムは台湾と並ぶ世界屈指の親日国家である。

一般的にベトナム人は、中国人を嫌っている。


多くの国で中国人は嫌われているのが実態だが。


国境を接し、南シナ海でも日本の尖閣諸島同様領土問題でもめている。

ベトナム人は日本に感謝の意を表する。


日本に敬意を表する国は世界に多い。

中国と南北朝鮮を除けばすべてといってもいいくらいだ。


これは日本が今まで脈々と培ってきた努力のたまものだと思う。


日本のODA,JICAは、現在ハノイの新国際空港の建設を請け負っており、



大成建設がその工事を主に担っている。




     着々と工事が進むハノイの新国際空港


これは日本人が大いに誇れることだ。

日本は今までベトナムにおいて多くの橋や道路工事を請け負ってきた。


もっとそうした現実を知ってほしい。

実はボクも今回この現場を通るまで知らなかったのだが、

JICAで二度活動したことがあるだけに、誇らしかった。



それでも最近は、英語をしゃべれれない日本人をバカにする傾向はある。

日本人が流暢に英語を操れば日本は再び最強になれる、というのは言い過ぎだろうか。



今や、ベトナムにおける普通の庶民の生活において

社旗主義や共産主義といった窮屈な思いをすることはさほど見なくなった。


賄賂は横行しているが。


教育や医療に関しては、無料どころか庶民の出費はかさむ。



ビジネスに関しても、

日本人の感覚とは大いにかけ離れたところも見受けられる。


契約書はさほど意味をなさない。

あくまでも個人の信頼性に任せられる。


計画性に乏しく、刹那的である。

だが、最後に帳尻は何とか合わせようとする。


つまり、プロセスはどうでもよく、結果さえ出ればそれで良しとするところがある。


だから、焦る必要はない。

基本的に勤勉でまじめな国民性があるのは日本と同じである。


そのことをわきまえていれば、

普通に暮らしていて窮屈や不便を感じることはほとんどない。



物価が安いうえに

料理は美味いし、姉ちゃんは綺麗!


そこに自由があるのだから、こんないい国はないだろう。


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