世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

友達がウツになりまして

2013年10月14日 | 人間関係
またかと言いたい。

本人にすれば必死なのだろう。


久しく合わなかった友人が訪ねてきた。

一見いつもと変わらないようでわからなかった。



しかし、話しているうちに、どこか変。

ときどきしどろもどろになる。

話しのつじつまが合わない。


趣味の音楽もやめたそうだ。


「今何してんの?」

「家にいますよ」


「じゃあ、仕事一筋?」

彼に家は農家だ。


「えー、まあ」


曖昧な返事。


「ひょっとしてまた、ウツになった?」

「エッ!どうして分かるんですか!?」


彼はボクと知り合う間、うつ病になり引きこもっていた。


「はい、またうつ病になりまして・・・」

「なんで?」


「人間関係が嫌になって」

「○○のグループだね」

「エッ、どうして分かるんですか?」


彼はまた驚いた。


「だいたい分かるさ。

困ったね、せっかく音楽始めたのにね」


「・・・・・・・・」

「旅に出たら」

「・・・・・・・・」


「家にばかりいたら、かえって悪くなるよ」


「そうなんです。いろいろ考えてしまって、

俺はなんで生まれてきたんだろう。

どうしていきてるんだろう、って」



「考えるから悪くなるんじゃない。

動いてりゃ考える暇がなくなるから。

どっか旅してらっしゃいよ」




ボクがそうだった。

悩んだ時、苦しかったときは

いつも旅に出た。


特に大自然の中に身を置いた。


時には岸壁から打ち寄せる波を何時間も見ていた。

時には、阿蘇の大草原の中で吹き渡る風に吹かれた。

そして、歩いた。



そのうち、吹っ切れた。


自然の雄大さに圧倒された。

自然の力強さに勇気をもらった。


今思えば、エネルギーを注入されたのだろう。

『気』をもらったのだろう。


ボクはひきこもらなかった。


一旦引きこもったらおしまいだ。

なかなかそこから抜け出せなくなる。



だから旅に出よう。

どこでもいいから、旅に出よう。


知らない町に行ってみよう。

どこか遠くへ出かけよう。



♪ 知らない町を 歩いてみたい

どこか遠くへ 行きたい

知らない海を 眺めていたい

どこか遠くへ行きたい

遠い街 遠い海

夢はるか 一人旅


愛する人と めぐり逢いたい

どこか遠くへ 行きたい


愛し合い 信じ合い

いつの日か 幸せを


愛する人と めぐり逢いたい

どこか遠くへ 行きたい ♪




「帰ります」

彼はいきなり席を立つとそう言った。

「どこいくの?」

「それが分からないんです」


そう言い残して闇の中に消えていった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最近、大人の引きこもりが増えているという。


きっかけはいろいろある。

だが、人間関係によるものが最も多いらしい。



なぜもこう日本人は弱くなったのか。


思い当たる節はある。

現代病の一つだ。


と言って、簡単な言葉だけでは解決策はない。



ストレスフルな社会。

希薄なつながり。

疎外感。

それでいて追い立てられるような社会のシステム。


「社会がぎすぎすし、人心も荒れたということだろうか」

と、今日の天声人語にある。



社会のスピードについていけないで、振り落とされる。


それでも生きていこうと必死でしがみつく。





これはなんて言ったっけ。

みんながぶら下がって、

だんだん回転速度が速くなると怖くなって降りてしまう。


中で小さくうずくまるもの、

必死でしがみつくもの、

振り落とされるもの、

飛び乗ろうとするもの。


これが今の地球の縮小版なのかもしれない。




さ、「旅に出よう!」



とりあえずボクは今日は、

馬に乗りに行きます。


みんなを連れて。


おいでよ、

午後から大津の ”Sunny Farm” にいるから、ネ。
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