商業銀行からの貸付が急伸

　2012年の商業銀行の貸付残高は、2011年末の43億9000万ドル（約4080億円）から34.7％増加して、58億9000万ドル（約5480億円）に急増しました。預金残高も順調に増加し、2011年の49億8000万ドル（約4630億円）から31.0％増の62億2000万ドルに達しました。
　銀行への信認度が向上していることに加え、カンボジア経済が好調なため、銀行セクターは急速な成長を続けています。通常の場合、貸付の急増はインフレの要因ともなり得ますが、カンボジアは高度にドル化した経済のため、物価上昇率は3.0％に留まっています。
　国際通貨基金（IMF）は、貸付の増加を適切な範囲内に収めるべきと考えています。カンボジア中央銀行(NBC)は、昨年9月に預金準備率を12％から12.5％に引き上げています。


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