カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

精米所の見学 ENJJ農業・農村開発分科会 

2013年12月08日 | 経済
 カンボジアでは、日本大使館(Embassy of Japan)、NGO、JICA、カンボジア日本人商工会(JBAC)が集まって、オールジャパンでの協力を行っていくための協議会があります。4者の頭文字をとって、ENJJと呼ばれています。
 11月29日にENJJ農業・農村開発分科会が開催されました。今回は、プノンペン近郊の精米所を見学しました。Angkor Kasekam Roongroeung社の精米所は広大な敷地に、日本のサタケが製造した大型精米機を備えた大規模精米所です。2012年に増設した新型精米機のコストは約500万ドル(約5億円)で、商業銀行からの融資を得て投資を行ったとしています。構内には、日本の協力を得て建設したもみ殻発電機(2MW)も完成しており、精米所及び近郊の農家に電力を供給しています。
 約8万7000の契約農家がカンダール、コンポンスプー、タケオ、カンポットの各州の農地で、高級な香り米を生産しており、これを買い上げて年間約3万5000トンを精米し、ほぼ全量をEUや中国等に輸出しているとのことです。
 カンボジアの精米所というと中小企業が古い精米機を使って、品質の低い精米をしているというイメージが強かったのですが、地場資本による輸出向けの高品質・大型精米所を見学して、カンボジアの農業セクターの成長を実感しました。

Angkor Kasekam Roongroeung社
http://angkorrice.com/

主要品種の「ネアン・マリス」。高級香り米です。


コンテナに積み込んで輸出しています。輸出先によって、シアヌークビル港、プノンペン港の両方を使用しているとのことです。


中国向けのパッケージ。


日本のNEDOの協力を受けて建設されたもみ殻発電機。




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