カンボジア経済

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アジア経済見通し2018春 カンボジア経済は好調続く

2018年04月19日 | 経済
 アジア開発銀行(ADB)は、4月11日に「アジア経済見通し2018年版(Asian Development Outlook (ADO) 2018)」を発表しました。
 カンボジア経済は引き続き順調に成長するものと見られ、2018年のGDP成長率は7.0%(前回予測7.1%)、2019年7.0%と予測されています。世界経済の好調に支えられた輸出の順調な増加、好調な海外直接投資、順調な観光客数、国内需要の増加等により、2018年のカンボジア経済は、引き続き好調を維持するものと見られます。輸出の主力である縫製品の伸び率は若干鈍化するものの、日系企業等による電子部品・自動車部品、自転車、精米、ゴム等が順調に伸びると予測しています。最低賃金の上昇等による国際競争力の弱まりが懸念されますが、第二次産業は9.6%成長するものと見られます。第3次産業は、好調な観光に支えられて7.1%、第1次産業は1.8%と予測されます。
 物価上昇率は、2018年3.2%(前回3.2%)、2019年3.5%と、当面は安定的に推移するものと予測されています。
 2018年の経常収支の赤字は対GDP比で11.1%と2017年の10.9%から若干悪化する予測ですが、海外直接投資等によって埋め合わされ、外貨準備は2017年末時点で88億ドル、輸入の6か月分以上と十分なレベルにあり、2018年末時点では100億ドルに達する見込みです。
 リスクとしては、対外要因は、米国金利の上昇、国際金融市場の動揺、石油価格の予想外の上昇等を挙げています。国内要因としては、7月に迫った国政選挙を挙げています。政策課題としては、最低賃金の上昇が輸出競争力に影響を与えつつあるため、様々な手続き等のビジネスコストを引き下げる努力が必要としています。

アジア開発銀行のサイト(和文)
https://www.adb.org/ja/news/exports-domestic-demand-deliver-solid-growth-asia-and-pacific-adb


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