カンボジア経済

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カンボジアの太陽光発電所 来年以降続々と稼働へ

2020年12月17日 | 経済
 カンボジア鉱業エネルギー省によりますと、カンボジアでの太陽光発電所の建設が進み、数年以内に、発電容量の約15%を占める465MW程度にまで増強される見込みとのことです。
 現在稼働中の太陽光発電所は5か所で合計約185MWとなっています。スバイリエン州バベット10MW、コンポンスプー州80MW、コンポンチュナン州60MW、スバイリエン州バベット5MW、プルサット州30MW等です。
 2021年中に稼働を見込む太陽光発電所は、4か所合計170MWとなっています。現在、シュナイテエック社が建設中のプルサット州の60MWの発電所は、2021年初頭に稼働し、電力を供給し始める予定です。更に、スバイリエン州バベットの20MW、バンテイメンチェイ州30MW、バッタンバン州60MW等の発電所は工事進捗率90%程度となっており、2021年第1四半期中にも稼働する見込みとしています。この他、シアヌークビルの沖合に位置するロン島で設置工事が行われている小型太陽光発電所が、2021年6月に稼働する見込みです。出力は1.25MWで、島内の電力需要の半分以上をカバーできる計画です。
 また、既に着工済みの発電所として、コンポンチュナン州の60MW、スバイリエン州の20MW等があります。鉱業エネルギー省では、これらの発電所を含めて太陽光発電を2030年には発電容量の17%に相当する1815MWにまで増強したいとしています。
 カンボジアでは、発電容量の約半分が水力発電となっていますが、ダムの容量が少なく季節調整能力が十分でないため、乾季には使用できる水量が大幅に減少して、発電量が減少することとなります。太陽光発電は、晴れた日が続く乾季には、日中は安定した電力を発電できるため、水力発電の落ち込みをカバーするのに適しています。温暖化を考慮すると、石炭火力発電所が難しくなりつつあり、カンボジアとしては、太陽光発電の増強を順次行っていくものと見られます。
(写真はAKPより)


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