7月26日、フン・セン首相は、テレビを通じて演説し、今期限りで首相を退陣すると発表しました。後任には長男のフン・マネット氏が8月22日に指名され、新内閣が発足するとしています。フン・セン首相は、1985年1月14日に首相に就任し、38年、1万4099日の在任となると述べました。首相退陣後も、与党人民党党首に留まるとしています。また、来年2月に予定されている上院議員選挙に参加し、上院議長職を目指すとのことです。なお、新首相の業務に介入するつもりはないと述べています。
フン・セン首相から長男のフン・マネット氏への世襲の権力禅譲は、7月23日の選挙後に実施されるとは見られていましたが、予想よりも早い発表に驚いた関係者も多かったようです。フン・セン首相としては、新首相への確実な禅譲を行い、その後も政権が安定するまで政治的なパワーを維持しようとしているものと見られます。
なお、新たに首相となると見込まれているフン・マネット氏は、1977年10月20日生まれ(45歳)、米国陸軍士官学校を卒業したエリートで、優秀かつ人当たりも良いとの評判です。他方、修羅場を潜り抜けてきたフン・セン首相の泥沼流とも言われるような忍耐力や決断力、突破力については、未知数と言われます。
なお、閣僚メンバーも今回は大きく若返ると見られており、40歳代の新進気鋭の大臣が10名以上誕生するとの予測もあります。これまで政権中枢でフン・セン首相のライバルでもあり、協力者であった60~70歳代の第1世代が引退し、海外留学経験もある若い第2世代が台頭してくるものと見られます。こうした新しい若い力に、期待する声も聞かれます。
(写真は、退陣するフン・セン首相(左)とフン・マネット氏。AKPより)
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フン・セン首相から長男のフン・マネット氏への世襲の権力禅譲は、7月23日の選挙後に実施されるとは見られていましたが、予想よりも早い発表に驚いた関係者も多かったようです。フン・セン首相としては、新首相への確実な禅譲を行い、その後も政権が安定するまで政治的なパワーを維持しようとしているものと見られます。
なお、新たに首相となると見込まれているフン・マネット氏は、1977年10月20日生まれ(45歳)、米国陸軍士官学校を卒業したエリートで、優秀かつ人当たりも良いとの評判です。他方、修羅場を潜り抜けてきたフン・セン首相の泥沼流とも言われるような忍耐力や決断力、突破力については、未知数と言われます。
なお、閣僚メンバーも今回は大きく若返ると見られており、40歳代の新進気鋭の大臣が10名以上誕生するとの予測もあります。これまで政権中枢でフン・セン首相のライバルでもあり、協力者であった60~70歳代の第1世代が引退し、海外留学経験もある若い第2世代が台頭してくるものと見られます。こうした新しい若い力に、期待する声も聞かれます。
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