カンボジア経済

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第2の高速道路 中国企業と枠組協定調印

2022年11月23日 | 経済
 11月10日、カンボジア公共事業・運輸省は、プノンペンとベトナム国境のスバイリエン州バベットを結ぶ高速道路の建設に関して、中国政府系の中国路橋工程(CRBC)と枠組協定に調印しました。この高速道路は、プノンペンとベトナム国境のバベットを結ぶ片側2車線138キロメートルの高速道路の計画です。バベットからベトナムのホーチミン市まではベトナム側が高速道路を建設する計画であり、プノンペンとホーチミンを繋ぐ大動脈となることが期待されます。総工費は16億3800万ドル(約2300億円)の見込みで、2023年に建設を開始し、2027年の開通を目指すとしています。
 初の高速道路(プノンペン~シアヌークビル)については、中国路橋工程(CRBC)の現地法人のカンボジア・プノンペン・シアヌークビル・エクスプレスウエー(柬埔寨金港高速公路)が、BOT(建設・運営・譲渡)方式で受託しています。第2の高速道路もBOT方式で受託し、カンボジア政府は債務を負わない形となっているものと見られます。
 プノンペンとベトナム国境を結ぶ、カンボジア第2の高速道路のフィージビリティ調査は、当初日本の国際協力機構(JICA)の支援により実施されました。インドネシアの高速鉄道と同様に、残念ながら、中国に掠め取られてしまった形です。
 カンボジアにとって、バンコク~プノンペン~ホーチミンを結ぶ南部経済回廊の開発は、最も重要な課題の一つです。プノンペンとホーチミンを結ぶ高速道路が完成すれば、プノンペン周辺で生産される部品・製品の、ホーチミン周辺に集積する日本企業への輸出、ホーチミン周辺の港湾経由での日本や米国への輸出等が更に促進されるものと期待されます。
(写真は、クメールタイムズ紙より)



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