カンボジア経済

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プノンペンで和風住宅開発へ URリンケージ

2024年06月03日 | 経済
 5月28日、URリンケージは、同社・コジマホールディングス・ING Holdings Co.,Ltdの3社間において、カンボジア初となる日系企業による本格的な日本式住宅開発プロジェクトに係る戦略的協力に関する覚書(MOU)を5月18日に締結したと発表しました。このプロジェクトは、日本政府・カンボジア政府の協力のもと実施されるものであり、調印式には日本大使館の谷内一智公使、プノンペン都のMean Chanyada副知事も参加しました。URリンケージは、日本の都市計画コンサルタント会社で、独立行政法人都市再生機構(UR都市機構。旧日本住宅公団)の関連会社です。
 今回の覚書を通じて、プノンペンの「ING CITY」内における事業化へ向けて具体的なプロジェクト検討を進めるとしています。このプロジェクトは、2021年より国土交通省都市局による調査業務も受注していたURリンケージ社が中心となり進められます。日本の先進的な建設技術と経験を活かした「和風モダン」の住宅を日本企業による企画、設計、施工、管理のもとでカンボジア市場に提供することを目的としているとのことです。
 具体的には、プノンペン南部のフン・セン大通り沿いのイオンモール・ミエンチェイ近くで、戸建て住宅(4棟)総面積1600平方メートルを開発する計画です。建築スタイルは、和風モダンをコンセプトとして、日本の先進的な建築技術や高品質な資材・建材・機器・システムを導入し、省エネ技術等も活用した環境配慮型住宅とします。顧客ターゲット層は、日本に興味・関心を持つカンボジア富裕層で、販売方式は設計図面・広告資料に基づき販売し、売買契約後に建設に着工する方式とするとしています。
 カンボジアの不動産業は、中国の不動産不況の影響もあって伸び悩みが続き、未完成の建物が数多く放置されるといった問題も起きており、中央銀行や国際機関もその影響を注視しています。そうした中で、信用度の高い日系企業がカンボジアの不動産開発事業に参画することは、大きな意義があるものと見られます。
(写真は、予想図。URリンケージの発表より)

URリンケージの発表
https://www.urlk.co.jp/information_list/2024/information_20240601.html


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