カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は大幅に減少しています。しかし、オミクロン株の市中感染が確認され、今後の感染拡大が懸念されます。1月30日の保健省の発表によれば、死者は累計3015名(1月23日から0名増)です。累計陽性者数は12万1299名(同273名増)となっています。治癒数は11万7428名(同215名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は197名、海外帰国・入国者の新規陽性は76名でした。
カンボジアで初のオミクロン株の陽性者は昨年12月14日に確認されました。当初は海外からの帰国・入国者のみでしたが、1月8日にオミクロン株初の市中感染確認が発表され、その後市中感染が少しずつ拡大しています。1月30日発表で国内での市中感染は386例(1月16日から197例増)が確認されているとしています。なお、オミクロン株感染患者は、これまで強制的に隔離施設や病院での隔離治療が必要でしたが、1月21日から、自宅やホテルでの隔離が認められました。
1月28日、日本政府は、水際対策を見直し、1月29日から自宅等での待機期間をこれまでの10日間から7日間に短縮することを決定しました。私もちょうど1月29日に成田着であり、空港での検査で陰性でしたので、待機期間は7日間となりました。しかし、この急な変更のため、事前に準備した誓約書等が使えず、空港で新たに配布されたフォームに書き直す等、現場では色々なご苦労もあったようです。しかし、外国人の入国は引き続き原則禁止であり、各方面からの批判や抗議が高まっています。
1月30日、ポーランドが寄贈した30万回分のワクチン(アストラゼネカ)がプノンペンに到着し、フン・セン首相も参加して歓迎式典が開催されました。今回を含めると、カンボジアは、これまでに4408万9490回分のワクチンを調達しました。内訳は、中国のシノバック2942万4800回分、シノファーム780万回分、アストラゼネカ326万1400回分、ファイザー235万530回分、ジョンソンエンドジョンソン106万4600回分、モデルナ18万8160回分です。
経済の回復も進みつつあり、需要の増加に応えて、バンコク航空は、2月1日からバンコク~プノンペン便を1日2便に増便します。また、新聞報道によりますと、カンボジアレストラン協会は、2020年は2019年の3割程度に落ち込んだが、昨年後半から回復傾向にあり、今年は新型コロナ以前のレベルに回復が期待されると述べています。
カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了しており、未接種は0歳~4歳の幼児のみと言ってもよい状況と見られます。1月29日現在で、1436万1805人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の89.7%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の102.0%に第1回接種を、98.5%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。1月29日現在559万7474人(うち成人495万9697人)が3回目接種を完了しています。これまでは成人のみが対象でしたが、1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っており、63万7777人が接種を完了います。また、オミクロン株対策の一環として、医療関係者や軍関係等については、ファイザー製のワクチンで4回目の接種を1月14日から開始しました。1月29日現在で44万3713人が接種済です。更に、最後の接種から原則4カ月以上経過した人について、1月21日からは60歳以上、2月1日からは成人全てを対象に4回目接種を実施する計画です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、オミクロン株の動向次第で規制が変更される可能性もあることから、十分ご留意ください。日本大使館は、「カンボジアへ入国する際や日本へ帰国の際に、入国後又は帰国時の日程に影響が及ぶ措置が導入されることも想定し予定を計画することをおすすめします。」との注意喚起を発出しています。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、新型コロナの影響で閑散としているプノンペン空港。1月28日撮影)
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在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html
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カンボジアで初のオミクロン株の陽性者は昨年12月14日に確認されました。当初は海外からの帰国・入国者のみでしたが、1月8日にオミクロン株初の市中感染確認が発表され、その後市中感染が少しずつ拡大しています。1月30日発表で国内での市中感染は386例(1月16日から197例増)が確認されているとしています。なお、オミクロン株感染患者は、これまで強制的に隔離施設や病院での隔離治療が必要でしたが、1月21日から、自宅やホテルでの隔離が認められました。
1月28日、日本政府は、水際対策を見直し、1月29日から自宅等での待機期間をこれまでの10日間から7日間に短縮することを決定しました。私もちょうど1月29日に成田着であり、空港での検査で陰性でしたので、待機期間は7日間となりました。しかし、この急な変更のため、事前に準備した誓約書等が使えず、空港で新たに配布されたフォームに書き直す等、現場では色々なご苦労もあったようです。しかし、外国人の入国は引き続き原則禁止であり、各方面からの批判や抗議が高まっています。
1月30日、ポーランドが寄贈した30万回分のワクチン(アストラゼネカ)がプノンペンに到着し、フン・セン首相も参加して歓迎式典が開催されました。今回を含めると、カンボジアは、これまでに4408万9490回分のワクチンを調達しました。内訳は、中国のシノバック2942万4800回分、シノファーム780万回分、アストラゼネカ326万1400回分、ファイザー235万530回分、ジョンソンエンドジョンソン106万4600回分、モデルナ18万8160回分です。
経済の回復も進みつつあり、需要の増加に応えて、バンコク航空は、2月1日からバンコク~プノンペン便を1日2便に増便します。また、新聞報道によりますと、カンボジアレストラン協会は、2020年は2019年の3割程度に落ち込んだが、昨年後半から回復傾向にあり、今年は新型コロナ以前のレベルに回復が期待されると述べています。
カンボジアでのワクチン接種については、世界的に見ても早いペースで接種が進んでいます。既に、5歳以上~成人についてはほぼ接種を完了しており、未接種は0歳~4歳の幼児のみと言ってもよい状況と見られます。1月29日現在で、1436万1805人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の89.7%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の102.0%に第1回接種を、98.5%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を実施しています。1月29日現在559万7474人(うち成人495万9697人)が3回目接種を完了しています。これまでは成人のみが対象でしたが、1月3日以降、12歳~18歳に対しても3回目接種を行っており、63万7777人が接種を完了います。また、オミクロン株対策の一環として、医療関係者や軍関係等については、ファイザー製のワクチンで4回目の接種を1月14日から開始しました。1月29日現在で44万3713人が接種済です。更に、最後の接種から原則4カ月以上経過した人について、1月21日からは60歳以上、2月1日からは成人全てを対象に4回目接種を実施する計画です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために2021年はプノンペン等のロックダウンに踏み切る等、厳しい規制を行ってきましたが、大幅緩和の方向となっています。ただ、オミクロン株の動向次第で規制が変更される可能性もあることから、十分ご留意ください。日本大使館は、「カンボジアへ入国する際や日本へ帰国の際に、入国後又は帰国時の日程に影響が及ぶ措置が導入されることも想定し予定を計画することをおすすめします。」との注意喚起を発出しています。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、新型コロナの影響で閑散としているプノンペン空港。1月28日撮影)
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