米国商業会議所 カンボジアのビジネス環境に関する報告書

　11月18日、在カンボジア米国商工会議所(AmCham Cambodia)は、年次報告書「ビジネス環境調査2024年（Business Climate Survey 2024）」を発表しました。調査結果によりますと、2025年は、利益と投資の増加が予想されていますが、不透明な規制、エネルギーコストの高騰、不十分なインフラ等が懸念事項となっています。
　この報告書は、2024年5月から6月に実施された商業登記済の企業を対象としたアンケート調査に基づくものです。542社から回答が寄せられ、そのうち110社が米国商工会議所会員企業でした。
　報告書では、カンボジアへの投資のメリットとして、カンボジア経済の高度成長、ほとんどの分野で外資でも100％所有可能、ドル化によりドル取引が可能、地理的優位性、政治の安定、適格投資プロジェクト等の投資優遇措置、周辺国との自由貿易協定等を挙げています。
　懸念となる事項としては、規制の不確実性と低い予見可能性、高い電力コスト、不十分な物流インフラ等が指摘されています。
　また、カンボジアのビジネス環境におけるデジタル化の役割が高まっていることを指摘しています。デジタル決済システムの普及と政府によるデジタルインフラの強化は、特にeコマースとフィンテックにおいて新たな機会を生み出すと予想しています。
　デジタル化を進めるためにも、人的資本の育成が重要な課題であるとしています。熟練労働者の不足に対処するために、カンボジアの教育システムを強化することが重要であると提言しています。
(写真は、初のカンボジア米国官民対話会議。AKPより)

在カンボジア米国商工会議所のサイト
https://amchamcambodia.net/


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