8月7日、フン・セン首相のご臨席を得て、過去最大規模の円借款の交換公文及び借款契約が調印されました。対象となる事業は「シハヌークビル港新コンテナターミナル拡張事業(第一期)」です。金額は413億8800万円、金利0.75%/年(コンサルタントサービス部分は0.01%)、期間30年(うち据置期間10年)という大変譲許的な条件です。
この事業は、カンボジア唯一の大水深港であるシハヌークビル港において、新コンテナターミナルを拡張することにより、本港のコンテナ貨物取扱容量の向上を図り、もって本港に寄港する航路数の増加及びカンボジアの貿易促進に寄与することを目的としています。本事業は、順次建設予定の3つの新コンテナターミナルのうち、第2ターミナル及び第3ターミナルの建設等を行うものです。今回の借款資金は、土木工事(第2及び第3ターミナル建設、航路・泊地の浚渫(水深 14.5m)、ターミナル施設の整備等)、ガントリークレーン等の荷役機械等の調達・据付、タグボート等の船舶の調達、コンサルティング・サービス等に充当されます。第1ターミナルについては、2017年に円借款235億200万円を供与済で、2025年の完成を目指しています。現在、約70万TEU/年の取扱容量を有するシアヌークビル港ですが、2025年完成予定の第1ターミナルは45万TEU、第2ターミナルは57万TEU、第3ターミナルは62万TEUの取扱が可能となるため、2030年を予定する完成後は現在の3倍以上の取扱が可能となる計画です。
シアヌークビル港のコンテナ取り扱い実績は、新型コロナ以前はGDP成長率(平均7%程度)を上回って伸びていました。今回増設される新コンテナターミナルは、カンボジア経済の基盤となる重要インフラですので、計画通りの進捗と高い品質が期待されます。また、「中国化」が進むシアヌークビルですが、この港だけは、中国の影響下に置かれることがあってはならず、この観点からも日本の継続的な協力が期待されます。
(地図は、JICAのサイトより)
外務省の新聞発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_009443.html
国際協力機構(JICA)の新聞発表
https://www.jica.go.jp/press/2022/20220808_10.html
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この事業は、カンボジア唯一の大水深港であるシハヌークビル港において、新コンテナターミナルを拡張することにより、本港のコンテナ貨物取扱容量の向上を図り、もって本港に寄港する航路数の増加及びカンボジアの貿易促進に寄与することを目的としています。本事業は、順次建設予定の3つの新コンテナターミナルのうち、第2ターミナル及び第3ターミナルの建設等を行うものです。今回の借款資金は、土木工事(第2及び第3ターミナル建設、航路・泊地の浚渫(水深 14.5m)、ターミナル施設の整備等)、ガントリークレーン等の荷役機械等の調達・据付、タグボート等の船舶の調達、コンサルティング・サービス等に充当されます。第1ターミナルについては、2017年に円借款235億200万円を供与済で、2025年の完成を目指しています。現在、約70万TEU/年の取扱容量を有するシアヌークビル港ですが、2025年完成予定の第1ターミナルは45万TEU、第2ターミナルは57万TEU、第3ターミナルは62万TEUの取扱が可能となるため、2030年を予定する完成後は現在の3倍以上の取扱が可能となる計画です。
シアヌークビル港のコンテナ取り扱い実績は、新型コロナ以前はGDP成長率(平均7%程度)を上回って伸びていました。今回増設される新コンテナターミナルは、カンボジア経済の基盤となる重要インフラですので、計画通りの進捗と高い品質が期待されます。また、「中国化」が進むシアヌークビルですが、この港だけは、中国の影響下に置かれることがあってはならず、この観点からも日本の継続的な協力が期待されます。
(地図は、JICAのサイトより)
外務省の新聞発表
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