日本経済新聞によりますと、カンボジア通信最大手スマート・アシアタは年内にも次世代通信規格「5G」の商用サービスを始めるとのことです。中国通信機器最大手の華為技術(ファーウェイ)の技術を採用するとしています。東南アジアで経済的に後発のカンボジアが、5Gサービスの開始では域内一番乗りとなるものと見られます。
スマートは4Gでも基地局などでファーウェイ製品を採用しています。首都プノンペンで5Gのインフラ整備を進めており、実証実験をほぼ終えたとのことです。トーマス・フント最高経営責任者(CEO)は、政府の認可が得られ次第「東南アジアで最も早く商用サービスを始める」と述べています。今後3~5年をかけ、5G分野だけで合計1億ドル(約105億円)規模を投資する見込みです。
スマートはタイやベトナムよりも早い2014年初頭に4Gサービスを始めており、現在ではカンボジアの大手3社が4Gを全国展開しています。政府の後押しもあり、2、3位のメットフォンとセルカードも5Gの早期開始をめざすとしています。5Gは米国や韓国、欧州の一部で始まり、中国も年内に主要都市でスタートするとみられています。日本も含めた大半の主要国や東南アジア地域のサービスの本格化は2020年以降になる見通しで、カンボジアが一歩先を行くことになりそうです。
途上国では、先進国が一歩一歩進めてきた技術革新の成果を一気に取り込み、先進国を追い抜いていく「技術ジャンプ(蛙飛び)」という現象がみられることがありますが、カンボジアの通信はまさにその好例と言えます。
米国を中心とする包囲網に苦汁を飲まされているファーウェイとしては、カンボジアで先行事例を示すことで、この包囲網を突破する考えもあるものと見られます。カンボジアは、こうした状況を逆手にとって、中国から美味しいところどりに成功しているように見えます。ただ、基幹通信網といった重要インフラを中国に任せる形になることに懸念を示す向きもあると見られます。
日本経済新聞の記事(8月28日付)
https://www.nikkei.com/paper/article/?n_cid=kobetsu&ng=DGKKZO49071930X20C19A8FFJ000
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スマートは4Gでも基地局などでファーウェイ製品を採用しています。首都プノンペンで5Gのインフラ整備を進めており、実証実験をほぼ終えたとのことです。トーマス・フント最高経営責任者(CEO)は、政府の認可が得られ次第「東南アジアで最も早く商用サービスを始める」と述べています。今後3~5年をかけ、5G分野だけで合計1億ドル(約105億円)規模を投資する見込みです。
スマートはタイやベトナムよりも早い2014年初頭に4Gサービスを始めており、現在ではカンボジアの大手3社が4Gを全国展開しています。政府の後押しもあり、2、3位のメットフォンとセルカードも5Gの早期開始をめざすとしています。5Gは米国や韓国、欧州の一部で始まり、中国も年内に主要都市でスタートするとみられています。日本も含めた大半の主要国や東南アジア地域のサービスの本格化は2020年以降になる見通しで、カンボジアが一歩先を行くことになりそうです。
途上国では、先進国が一歩一歩進めてきた技術革新の成果を一気に取り込み、先進国を追い抜いていく「技術ジャンプ(蛙飛び)」という現象がみられることがありますが、カンボジアの通信はまさにその好例と言えます。
米国を中心とする包囲網に苦汁を飲まされているファーウェイとしては、カンボジアで先行事例を示すことで、この包囲網を突破する考えもあるものと見られます。カンボジアは、こうした状況を逆手にとって、中国から美味しいところどりに成功しているように見えます。ただ、基幹通信網といった重要インフラを中国に任せる形になることに懸念を示す向きもあると見られます。
日本経済新聞の記事(8月28日付)
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