3月30日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域半期経済報告(2023年4月)を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
報告書では、「2023年の東アジア・太平洋地域は、中国経済の再開によって改善が見込まれる一方、世界経済の停滞、物価上昇、金融引き締め等による逆風もあり、成長が弱まる可能性がある」と分析しています。
カンボジア経済については、2023年のGDP成長率予測をこれまでの5.2%のまま維持しました。2024年は5.7%、2025年は6.1%に回復すると予測しています。新型コロナの影響を受けていたカンボジア経済は、2021年後半以降、輸出の回復と内需の回復によって、予想以上の成長を示してきました。しかし、2023年に入り、世界の主要国の需要減退に伴い、輸出が伸び悩んでいるとしています。他方、2023年は、中国の経済再開もあって、観光セクターや外国直接投資の流入増が期待され、内需の好調も続くと見ています。
物価上昇率は、ロシアのウクライナ侵攻を発端とした資源・食料の値上がりの影響を受け、2022年は5.5%まで上昇したものの、ピークは過ぎて、2023年は2.5%に低下すると見ています。また、2024年は2.5%、2025年は2.0%と安定すると予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は縮小に向かいつつあり、2022年の26.3%から、2023年19.3%、2024年16.1%、2025年13.1%と改善が続くと予測しています。2023年末の外貨準備は若干減少したものの、178億ドル(輸入の7か月分)と非常に安定的なレベルを維持しています。
リスクとしては、欧米の景気後退の長期化、更なる世界的な金融引き締め、国際資源価格の高騰等をあげています。特に、最近の世界的金融不安の拡大や、地政学的緊張の高まりは、カンボジアにとって重要なリスク要因になりうると指摘しました。
(写真は、観光客が戻ってきたシェムリアップのパブストリート界隈)
世界銀行の新聞発表(英文です)
https://www.worldbank.org/en/news/press-release/2023/03/30/east-asia-and-pacific-regional-growth-to-accelerate-as-china-rebounds
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報告書では、「2023年の東アジア・太平洋地域は、中国経済の再開によって改善が見込まれる一方、世界経済の停滞、物価上昇、金融引き締め等による逆風もあり、成長が弱まる可能性がある」と分析しています。
カンボジア経済については、2023年のGDP成長率予測をこれまでの5.2%のまま維持しました。2024年は5.7%、2025年は6.1%に回復すると予測しています。新型コロナの影響を受けていたカンボジア経済は、2021年後半以降、輸出の回復と内需の回復によって、予想以上の成長を示してきました。しかし、2023年に入り、世界の主要国の需要減退に伴い、輸出が伸び悩んでいるとしています。他方、2023年は、中国の経済再開もあって、観光セクターや外国直接投資の流入増が期待され、内需の好調も続くと見ています。
物価上昇率は、ロシアのウクライナ侵攻を発端とした資源・食料の値上がりの影響を受け、2022年は5.5%まで上昇したものの、ピークは過ぎて、2023年は2.5%に低下すると見ています。また、2024年は2.5%、2025年は2.0%と安定すると予測しています。経常収支の赤字(対GDP比)は縮小に向かいつつあり、2022年の26.3%から、2023年19.3%、2024年16.1%、2025年13.1%と改善が続くと予測しています。2023年末の外貨準備は若干減少したものの、178億ドル(輸入の7か月分)と非常に安定的なレベルを維持しています。
リスクとしては、欧米の景気後退の長期化、更なる世界的な金融引き締め、国際資源価格の高騰等をあげています。特に、最近の世界的金融不安の拡大や、地政学的緊張の高まりは、カンボジアにとって重要なリスク要因になりうると指摘しました。
(写真は、観光客が戻ってきたシェムリアップのパブストリート界隈)
世界銀行の新聞発表(英文です)
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