2月10日、みずほ総合研究所は、「カンボジアで高まる中国の存在感 背景に一帯一路、ドル建て資産確保と米中貿易摩擦」と際するレポートを発表しました。著者は、同研究所アジア調査部の酒向浩二上席主任研究員です。
レポートでは、20 年来の緊密関係を築いてきた中国とカンボジア、中国の対カンボジア直接投資が急伸した背景、中国とカンボジアの蜜月関係は今後も続くのか、求められる日本企業の戦略対応等について分析されています。
ポイントとしては、「カンボジアにおいて、中国の存在感が急速に高まっている。対内直接投資額で突出するようになり、 建設、道路・発電などのインフラ整備、縫製業の経済特区への進出などで存在感が極立っている」、「中国とカンボジアは20年来の親密関係にあるが、投資が急拡大したのは2010年代半ば以降である。 背景には一帯一路政策、人民元安回避のドル建て資産確保、米中貿易摩擦の回避がある」、「カンボジアにおいて中国の投資拡大は概ね歓迎されており蜜月関係は続くとみる向きが多いが、過度な影響力には警戒感があり、対中バランス上、日本への期待が高まっていることは商機となる」としています。
レポートは、「日本企業には、カンボジアを国という「点」ではなく、ASEAN地域という「面」の一角と捉えた戦略が得策となろう。カンボジアは、日本企業が集積するタイおよびベトナムに隣接している。両国における産業集積を活かした労働集約工程のカンボジアへの生産移管は伸長余地が大きい。カンボジアにとってタイおよびベトナムとの連結性強化は、中国依存のウェイトを引き下げる効用が期待し得る。日本企業がその一助となることは、戦略パートナーとしての役割期待に資するものであろう。」と結論付けています。
写真や図表も多数入った読みやすいレポートです。ぜひご一読ください。
(写真は、中国化が進むシアヌークビル)
みずほ総合研究所のサイト
https://www.mizuho-ri.co.jp/publication/research/pdf/insight/as200210.pdf
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レポートでは、20 年来の緊密関係を築いてきた中国とカンボジア、中国の対カンボジア直接投資が急伸した背景、中国とカンボジアの蜜月関係は今後も続くのか、求められる日本企業の戦略対応等について分析されています。
ポイントとしては、「カンボジアにおいて、中国の存在感が急速に高まっている。対内直接投資額で突出するようになり、 建設、道路・発電などのインフラ整備、縫製業の経済特区への進出などで存在感が極立っている」、「中国とカンボジアは20年来の親密関係にあるが、投資が急拡大したのは2010年代半ば以降である。 背景には一帯一路政策、人民元安回避のドル建て資産確保、米中貿易摩擦の回避がある」、「カンボジアにおいて中国の投資拡大は概ね歓迎されており蜜月関係は続くとみる向きが多いが、過度な影響力には警戒感があり、対中バランス上、日本への期待が高まっていることは商機となる」としています。
レポートは、「日本企業には、カンボジアを国という「点」ではなく、ASEAN地域という「面」の一角と捉えた戦略が得策となろう。カンボジアは、日本企業が集積するタイおよびベトナムに隣接している。両国における産業集積を活かした労働集約工程のカンボジアへの生産移管は伸長余地が大きい。カンボジアにとってタイおよびベトナムとの連結性強化は、中国依存のウェイトを引き下げる効用が期待し得る。日本企業がその一助となることは、戦略パートナーとしての役割期待に資するものであろう。」と結論付けています。
写真や図表も多数入った読みやすいレポートです。ぜひご一読ください。
(写真は、中国化が進むシアヌークビル)
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