カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、ワクチン接種の進展に伴い市中感染は減少傾向にありましたが、デルタ株の感染確認が増加中で、感染拡大が懸念される状況です。9月26日の保健省の発表によれば、死者は累計2243名(9月19日から134名増)です。累計陽性者数は10万9087名(同4993名増)となっています。治癒数は10万655名(同3428名増)です。先週の新規陽性者のうち、市中感染は4165名、海外帰国・入国者の新規陽性は828名でした。タイからの帰国者を中心にデルタ変異株の感染拡大が進みつつあり、9月23日現在6503例が確認されています。
デルタ株の感染が増加していることもあって、感染防止対策規制は継続されています。9月22日、プノンペン都は、映画館やカラオケ・バー等の営業禁止、アルコール類の販売・提供禁止等の規制を10月7日まで2週間延長することを決定しました。シェムリアップ州は厳しい規制となるレッドゾーン指定を9月30日まで延長しています。なお、日本人会では、レッドゾーン内で買い出し等ができない邦人の方を支援する許可を政府に求めています。また、9月24日、カンボジア政府は、10月第1週のプチュンバンと、すでに始まっている関連行事を禁止すると発表しました。プチュンバンはカンボジアのお盆で、多くの人が帰省し、お寺めぐりをします。既に、一部のお寺でクラスターの発生が確認されていることから、お寺での集まり等の行事の禁止を求めたものです。他方、9月25日に政府は、大学での対面授業の解禁を決定しました。
カンボジア日本人会では、中国製ワクチンを接種済の邦人を対象として、日本製ワクチンによるブースター接種(3回目)の実施をカンボジア政府に陳情していましたが、これが認められ、10月10日及び11日にプノンペンの母子保健センターで、希望者へのブースター接種が実施されることとなりました。
日本政府は、カンボジア保健省にワクチンの輸送・保管用の冷蔵設備等を寄贈しました。9月20日、引き渡し式典が開催され、三上正裕駐カンボジア日本大使、カンボジア保健省とユニセフの関係者らが出席しました。日本政府は、東南アジア・太平洋地域の12カ国で、ワクチン保冷設備の供与など、コールドチェーン(低温物流)の整備に3690万ドル(約40億6000万円)を拠出することを表明しており、このうち約91万ドル(約1億円)をカンボジアでの支援に充てています。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。9月25日現在で、1305万906人(うち12歳~17歳175万133人、6歳~11歳142万5242人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の約82%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の98.8%に第1回接種を、92.5%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を行う方針です。優先対象者(医療従事者、60歳以上等)から開始されており、9月25日現在86万5298人が3回目接種を完了しています。一般向けのブースター接種も10月11日にプノンペン都から開始される予定です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために、4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切りました。デルタ株の市中感染が確認されたこともあり、再度規制強化が実施されています。新たな規制については、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、日本支援の冷蔵設備の寄贈式典。日本大使館のフェイスブックより)
カンボジア日本人会のフェイスブック
https://web.facebook.com/Jacambodia/
在カンボジア日本国大使館のサイト
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000431.html
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デルタ株の感染が増加していることもあって、感染防止対策規制は継続されています。9月22日、プノンペン都は、映画館やカラオケ・バー等の営業禁止、アルコール類の販売・提供禁止等の規制を10月7日まで2週間延長することを決定しました。シェムリアップ州は厳しい規制となるレッドゾーン指定を9月30日まで延長しています。なお、日本人会では、レッドゾーン内で買い出し等ができない邦人の方を支援する許可を政府に求めています。また、9月24日、カンボジア政府は、10月第1週のプチュンバンと、すでに始まっている関連行事を禁止すると発表しました。プチュンバンはカンボジアのお盆で、多くの人が帰省し、お寺めぐりをします。既に、一部のお寺でクラスターの発生が確認されていることから、お寺での集まり等の行事の禁止を求めたものです。他方、9月25日に政府は、大学での対面授業の解禁を決定しました。
カンボジア日本人会では、中国製ワクチンを接種済の邦人を対象として、日本製ワクチンによるブースター接種(3回目)の実施をカンボジア政府に陳情していましたが、これが認められ、10月10日及び11日にプノンペンの母子保健センターで、希望者へのブースター接種が実施されることとなりました。
日本政府は、カンボジア保健省にワクチンの輸送・保管用の冷蔵設備等を寄贈しました。9月20日、引き渡し式典が開催され、三上正裕駐カンボジア日本大使、カンボジア保健省とユニセフの関係者らが出席しました。日本政府は、東南アジア・太平洋地域の12カ国で、ワクチン保冷設備の供与など、コールドチェーン(低温物流)の整備に3690万ドル(約40億6000万円)を拠出することを表明しており、このうち約91万ドル(約1億円)をカンボジアでの支援に充てています。
ワクチンについては、世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、「カンボジアのワクチンミラクル」と呼ばれ始めています。9月25日現在で、1305万906人(うち12歳~17歳175万133人、6歳~11歳142万5242人)への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の約82%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の98.8%に第1回接種を、92.5%に2回目を完了しています。なお、中国製ワクチンの効果が不十分であることから、ブースター接種(3回目)を行う方針です。優先対象者(医療従事者、60歳以上等)から開始されており、9月25日現在86万5298人が3回目接種を完了しています。一般向けのブースター接種も10月11日にプノンペン都から開始される予定です。
カンボジアでは、感染拡大に歯止めをかけるために、4月にはプノンペン等のロックダウンに踏み切りました。デルタ株の市中感染が確認されたこともあり、再度規制強化が実施されています。新たな規制については、州毎に状況が異なっていますので、日本大使館のサイト等を十分にご確認ください。なお、カンボジアは、医療体制が脆弱という弱点があり、いわゆる医療崩壊の懸念がありますので、引き続きマスクやアルコール消毒といった対策の継続が必要と見られます。
(写真は、日本支援の冷蔵設備の寄贈式典。日本大使館のフェイスブックより)
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