カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

シェムリアップに日本領事事務所

2018年02月02日 | 経済
 1月28日、在カンボジア日本大使館は、世界遺産アンコールワットの街であるシェムリアップに開設した領事事務所の開所式典を開催しました。式典には、中根一幸外務副大臣も参加しました。領事事務所は、2018年1月1日に開設されました。場所はソッカ・パレス・ホテル内で、スタッフは日本人とカンボジア人が3人ずつとのことです。当面の取り扱い業務は、邦人保護、在留届、在外選挙、戸籍・国籍事務、証明事務、旅券事務となります。査証の発給などの業務については現在は取り扱っていないとのことです。
 シエムレアプの在留邦人は約370人、日系企業は約20社ですが、日本から多くの観光客がアンコールワット等の世界遺産を訪問しており、領事業務への需要が高まっていたことに対応したものです。式典に出席した中根一幸外務副大臣は「在シェムリアップ領事事務所の開設は、深化する日本とカンボジアの関係に新たな一ぺージを開くもので、領事業務だけでなく、両国交流の促進にも寄与していきたい。」と述べました。

在カンボジア日本大使館の発表
http://www.kh.emb-japan.go.jp/files/000325018.pdf


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日本政府 プノンペンの送電網整備に92億円の円借款供与

2018年02月01日 | 経済
 1月29日、日本の外務省は、プノンペンで実施された中根一幸外務副大臣とフン・セン首相との会談において「プノンペン首都圏送配電網拡張整備計画(フェーズ2)(第二期)」の円借款の供与(供与限度額92億1600万円)に関する事前通報を行ったと発表しました。今後、円借款の供与に関する交換公文締結、借款契約調印が実施される予定です。借款の供与条件は、金利0.01%、償還期間40年(うち10年は据置期間)という大変譲許的なものです。
 今回事前通報されたプノンペン首都圏送配電網拡張整備事業では、電力需要が集中する首都プノンペンにおいて、変電所の新増設、送配電線の整備及び系統安定化装置等を導入するための資金を融資します。2015年3月に第一期として円借款を供与(供与限度額38億1600万円)しており、今回はそれに続く第二期の融資となります。この事業により、送変電・配電設備の容量不足が解消され、日本の約100倍以上となっている一戸あたりの停電回数と停電時間が格段に減少し、人口170万人を抱えるプノンペンの電力供給の安定化が図られます。送電ロスについても約10%削減し、気候変動緩和に資することが期待されます。また、カンボジアでは、プノンペン近郊の経済特別区を中心に日系製造業の進出が増加しており、入居する日本企業にも裨益することが期待されるとしています。
 米国やEUは、最近のカンボジアの政治状況に関連して援助を絞る方向ですが、カンボジア政府はその穴埋めを中国に頼っています。他方、アジア開発銀行等の国際機関、日本、フランス、インド等は、支援を継続しつつ、カンボジア政府との対話を深める方向と見られます。
(写真はプノンペン西変電所)

ブログ「カンボジア経済」2015年4月2日「カンボジアに対する円借款及び無償資金協力に関する交換公文の署名」
http://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/d04933c9aaa87fca824eb665e3bbe6a0


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