カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

世界銀行 半期経済報告2022年秋 経済回復も先行きにはリスク

2022年10月05日 | 経済
 9月26日に世界銀行は、東アジア・大洋州地域半期経済報告(2022年10月)を発表しました。この報告書は、年2回春と秋に発行されています。
 報告書では、「コロナ危機の影響で低迷していた東アジア・太平洋地域の大半の途上国は2022年、再び成長軌道に乗ったが、中国経済は厳格なコロナ政策が続く中で失速している。今後は、世界的な需要の低下、債務の拡大に加え、食料・燃料価格上昇を和らげるための短期的経済対策への依存が、地域全体の景気動向の重荷となりかねない。」と分析しています。
 カンボジア経済については、2022年のGDP成長率予測をこれまでの4.5%から4.8%に引き上げました。2023年は5.2%、2024年は6.3%に回復すると予測しています。米国向け縫製品、旅行用品、履物の輸出が好調で、2022年1~7月は対前年同期比39.1%増となり、輸出全体でも33.0%増となったことを評価しています。
 物価上昇率は、ロシアのウクライナ侵攻の影響も受けた資源・食料の値上がりの影響を受けたものの、ピークは過ぎて、2022年7月には対前年同月比5.4%と落ち着き始めています。物価上昇率予測は、2022年6.0%、2023年4.2%、2024年3.8%としています。貿易赤字は縮小に向かいつつあり、2022年6月末の外貨準備は若干減少の195億ドル(輸入の8か月分)と非常に安定的なレベルを維持しています。
 リスクとしては、米国の金利上昇に伴う景気後退、中国のゼロコロナ対策等の輸出への影響、世界的資源価格上昇の継続、地政学的緊張の高まり等をあげています。特に、不動産に貸し込んでいる民間信用の高い伸び率に警鐘を鳴らしています。
(写真は、プノンペンのダイアモンドアイランド。中国等による不動産投資)

世界銀行の新聞発表(和文)  
https://www.worldbank.org/ja/news/press-release/2022/09/26/east-asia-and-pacific-sustaining-growth-restraining-inflation-but-facing-risks-ahead


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フン・セン首相 安倍元首相の国葬儀に参列 岸田首相とも会談

2022年10月04日 | 経済
 9月27日、フン・セン首相は日本を訪問し、安倍晋三元首相の国葬儀に参列しました。カンボジアでは、安倍元首相が暗殺された直後の7月10日を、安倍元首相を追悼する日とし、全ての政府機関で半旗を掲げました。フン・セン首相は、カンボジアにとっても自分にとっても長きにわたる友人であった安倍元首相の功績をたたえました。特に、二国間の関係強化に向けて、カンボジアと密接に協力してくれたと述べています。安倍元首相は、2013年にカンボジアを訪問してくださっています。また、フン・セン首相とは、2015年だけで5回も首脳会談を行う等、毎年数多くの首脳会談を行い、個人的にも友好関係を築く等、カンボジアと日本との友好関係の深化に尽力してくださいました。
 9月28日には、フン・セン首相は、岸田文雄内閣総理大臣と会談しました。岸田首相からは、フン・セン首相に対し、国葬儀参列のための訪日に謝意を表明し、両国関係を更に発展させていくために緊密に協力していきたいと述べました。これに対し、フン・セン首相は、安倍元首相は、日本人、カンボジア人、世界の人々のために貢献されたと述べ、逝去に対して弔意を示すとともに、安倍元首相の遺産でもある現在の良好な日・カンボジア関係を更に発展させていきたいと述べました。また、両首脳は、日・カンボジア関係について意見交換し、岸田首相からは、安全保障分野での協力の強化や、経済関係強化に向け、日系企業による対カンボジア投資を促進していきたいと述べました。これに対し、フン・セン首相は、これまでの日本からの様々な協力に謝意を述べ、引き続き日本と連携していきたいと述べました。この他、両首脳は、ウクライナ情勢、東シナ海・南シナ海、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応、ミャンマー情勢を含む地域・国際情勢への対応において一層緊密に連携していくことで一致しました。
 フン・セン首相が国葬儀に参列してくださったことに関し、日本人の一人として深く感動を覚えるとともに、心から感謝したいと思います。最近は「親中派」とも言われるカンボジアですが、アジアでも最も親日な国であると実感します。安倍元首相をはじめとする多くの方々の努力によって築かれてきたこの良好で友好的な関係が続くことを願ってやみません。
(写真は、AKPより)

外務省の発表
https://www.mofa.go.jp/mofaj/s_sa/sea1/kh/page1_001322.html


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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

2022年10月03日 | 一般
 ブログ「カンボジア経済」は、毎日更新して、カンボジア経済情報をデイリーにお伝えしています。これらの情報をまとめて週刊でメルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」を発行しています。毎週月曜日に発行しています。「無料」です。
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新型コロナ カンボジアの状況 9月30日 プチュンバンの行事も復活

2022年10月03日 | 経済
 カンボジアの新型コロナウイルスの感染状況は、感染が始まった2020年は低レベルでしたが、2021年2月から急増しました。発端は、陽性だった中国人女性が賄賂を使って隔離を脱走し、クラブ等で感染を拡大したという悪質なケースでした。2月20日市中感染事件と呼ばれるこの事件以降、感染が急拡大しました。このため、2021年4月15日からプノンペン等でのロックダウンが始まりました。その後、ワクチン接種の進展とともに感染は落ち着き始め、9月末から段階的に経済の再開が進められ、12月にはほぼ正常に戻っていました。2022年に入り、オミクロン変異株の登場で、感染者数は増加に転じましたが、5月には落ち着き、死者数、新規陽性者数ともに低レベルとなりました。しかし、7月に入って派生型ウイルスのBA.4株、BA.5株の市中感染が確認され、陽性者数は再び増加しました。
 10月1日のカンボジア保健省の発表によれば、9月末現在の死者は累計3056名(8月31日からゼロ名増)です。累計陽性者数は13万7881名(同252名増)となっています。死者数は、ここ5カ月間ほどはゼロが続いています。陽性者数も5月から6月にかけてゼロが続きましたが、7月以降一日数名~50名前後で推移しています。なお、PCR検査数が大幅に減少していることもあり、新規陽性者の数字が正確だったかについては議論のあるところです。
 新型コロナ対策成功の要因となったのは、早期のワクチン接種であったと見られます。世界的に見ても早いペースで接種が進んでおり、既に、5歳以上~成人については2回接種をほぼ完了していると言ってもよい状況と見られます。9月30日現在で、1519万5683人への第1回接種を完了しています。これは、カンボジアの人口(約1600万人)の95.0%に相当します。成人(18歳以上約1000万人)への接種について見ると、既に目標の103.7%に第1回接種を、100.3%に2回目を完了しています。ブースター接種(3回目)も実施が進められ、1018万4141人(うち成人683万7265人)が接種を完了しています。第4回・第5回の接種も進められています。
 9月7日以降、カンボジアから日本に入国する際の水際対策措置が変更となりました。変更後は、条件を充たすワクチンを3回以上接種済みの場合は、出発72時間前以内のPCR検査が不要となりました。また、10月11日以降はさらに緩和されることとなっており、1日あたりの入国者数の上限は撤廃、個人旅行も認められ、ビザの免除も再開されます。カンボジアを含めて外国人観光客の日本への旅行はかなり容易なものとなると見られます。
 カンボジアでは、屋外でのマスク着用義務も解除され、「アフターコロナ」と言っても良い雰囲気となっています。昨年は中止となったプチュンバン(カンボジアのお盆)の各種行事も3年ぶりに実施されたものが多かった模様です。カンボジアへの外国人観光客数は激減していましたが、最近は西洋系の観光客をちらほら見かけるようになっています。ワクチン接種への積極的な取り組みと「ウィズコロナ」の規制緩和が非常にうまくいったものと見られ、今後の経済回復が期待される状況です。
 なお、在カンボジア日本国大使館では、「カンボジア国内では引き続き一定程度の感染が継続していると推測されますので、密の回避や手指消毒などの感染対策を引き続きご励行下さい。」と注意喚起していますので、ご留意ください。
(写真は、帰省客でごった返すプノンペンのセントラルマーケット近くのミニバス乗り場。9月23日撮影)



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在住外国人向け アンコール遺跡入場料を免除

2022年10月02日 | 生活環境
 9月1日、アンコール遺跡を管理するアンコールエンタープライズ社は、2年以上カンボジアに住んでいる在住外国人に無料パスを発行すると発表しました。対象者は、外交官や投資家、国際機関、あらゆる種類の企業や民間企業に勤務する外国人、省庁や公共・民間機関に勤務する専門家、その家族など2年以上滞在しているすべての外国人とのことです。入場可能回数は、年1回の模様ですが詳細不明です。訪問可能な場所は、アンコール遺跡群とコーケー遺跡群とのことです。
 申請方法は、オンライン申請か、アンコール遺跡チケット券売所での対面申請となります。必要書類は、いずれも、パスポート、二年間分のビザ、顔写真(過去 6 か月以内に撮影したもの)等となっています。
 カンボジアなので、アンコールエンタープライズ社のサイトを見ても、不明のところもあるのですが、アンコール遺跡入場料は結構なお値段なので、かなりお得なキャンペーンです。この機会にぜひご訪問ください。

アンコールエンタープライズ
https://www.angkorenterprise.gov.kh/


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早起きはお得 朝の割引 レインツリー

2022年10月01日 | 社会・風土
 プノンペン北部、カナディアタワーの隣のレインツリーは、オフィスと店舗の複合ビルです。1階に入居しているカンフーキッチンでは、朝ごはんの半額キャンペーンを実施中です。7時から10時までは、朝食メニュー5品目が半額です。今回は、スパイシーヌードル(Spicy Beef Mushroom Soup Noodle)をお願いしました。ほろほろのお肉とシイタケがたくさん入っていて、美味しいです。麺もつるつるしていていい感じです。通常価格3.5ドルが半額で1.75ドル(約250円)というのは嬉しい価格です。なお、半額になるのは、この他、ライスメニュー2種類とサイドメニュー2種類です。メニューにはどれが割引なのか書いてないので、店員さんにご確認ください。小さなお店で、ランチ時は満員の盛況ですが、さすがに朝は空いています。これはお勧めです。お試しください。
 また、カンフーキッチンの隣の台湾系のフルーツティー屋さんの「一芳(Yi Fang)」でも、8時から10時半までは、全品20%割引です(夜18時~20時も)。私は最近、桃がたくさん入っているピーチフルーツティー(Lサイズ通常3.5ドル→2.8ドル)に嵌っています。お試しください。

Kungfu Kitchen
https://www.facebook.com/KungFuKitchenkh

一芳 Yi Fang
https://web.facebook.com/YiFangCambodia/

カンフーキッチンのスパイシーヌードル。ピリ辛で目が覚めます。


一芳の割引。



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