幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「パパは楽しい躁うつ病」北杜夫/斎藤由香共著 ”躁うつ病と暮らす”

2024-06-30 01:05:45 | 本の紹介
・父茂吉と母輝子も12年にわたる別居生活があった。茂吉は外面はいいが、家では癇癪持ちでワナワナと怒り、遠くで見ているだけでも怖かった。これまた超マイペースで強烈な個性の輝子と合うわけもない。

・三島由紀夫さんは大先輩過ぎるから、招待状を送らなかったら、編集者を通じて、出たいということで出席されたんだよ。

・「・・・喜美子も由佳も家から出て行ってくれ!」って言われて、・・・私はママの実家から小学校に通わされたから。

・義母の輝子おあああさまに相談すると「私も茂吉とうまく行かなかったときに、お父様から看護婦になったつもりでいなさいって言われました。喜美子も宗吉(北杜夫)に対し、看護婦だと思ってつきあいなさい」と説得された。
 それで急にあるときからママも元気になっちゃって、パパが「出て行ってくれ!」と言うと「あなたは患者さんで、私は看護婦です。しかもひとりしかいなから婦長さんなのよ。婦長さんは偉いから、あなたこそ、私の言うことを聞いてください!」と言うようになっちゃって。

・パパは事あるごとに、「喜美子のバカ! 遠藤周作さんの家を見ろ、阿川弘之さんの家を見ろ、うちよりもっとひどいんだぞ! 喜美子は作家の妻としてダメだ!」

・阿川弘之さんは「うちなんてましな方だ、北の家を見ろ、遠藤の家を見ろ、うちよりもっとひどいんだぞ!」

・精神科医のなだいなだ君が「北君の社会的貢献度は躁うつ病を世に広めたことだ。昔は患者さんに、『あなたは躁病だ、あなたはうつ病だ』って言うと、ぎょっとされた。今は、『北さんと同じ病気ですね』ってほっとした顔をされる」って言っていた。

感想
 斎藤由香さんのエッセイ本も何冊か読みました。
サントリーの健康食品「マカ」のPRを担当していて、エッセイにも紹介されていました。

 作家 北方謙三さんにも可愛いがられていたように、北方のおじさまとして、よくやりとりが紹介されていました。

 檀ふみさんの父親檀一雄さん『火宅の人』で大変だったそうですが、家庭内では優しかったそうです。

 阿川佐和子さんの父阿川弘之さんは、北杜夫さんに言わせると”癇癪持ち”だそうです。
 確かに、阿川佐和子さんのエッセイも何冊か読みましたが、すぐに怒るようです。
親戚の家に両親と阿川佐和子さんが行き、帰りにイチゴをもらったそうです。
阿川佐和子さんがまだ小学生で、「イチゴに練乳をかけて食べたい」と言ったら、阿川弘之さんが怒って、あまりにも怒るのでたまりかねて、母親が「そこまで怒らなくても」と言ったら、怒りの先が母親に向き、「ここで降りろ!」と言われ、母親は降りたそうです。
 阿川佐和子さんは自分が練乳かけて食べたいと言ったばかり、母親が車から降ろされたので、泣いて泣いて、そして泣きながら寝て、朝起きたら母親がいたそうです。

 作家、それもかなり知名度が高いので、我慢できるのかもしれません。

小林製薬の「紅麹」健康被害、死亡疑い新たに76人 ”なぜいまだに小林製薬は黙っているのでしょう?”

2024-06-29 07:40:17 | 小林製薬紅麹

 武見敬三厚生労働相は28日の記者会見で、小林製薬の「紅麹(こうじ)」原料を含む機能性表示食品による健康被害が疑われる死者が新たに76人判明したと明らかにした。これまで小林製薬は厚労省に、死者数は5人と報告していた。厚労省は今後、死亡事例と紅麹製品との因果関係を調査する。
 小林製薬はこれまでに死者170人の遺族から相談を受けていた。このうち91人については紅麹成分を含む製品を摂取しておらず、3人は医師への聞き取りなどで因果関係がないと判明した。28日になって小林製薬が厚労省に健康被害が疑われる死者数を報告した。
 武見厚労相は「小林製薬の判断により死亡者数の報告をしなかったことは極めて遺憾だ」と語った。これまで公表してきた死者数5人のうち、1人は紅麹製品を口にしておらず、2人は製品と死亡の因果関係がわかっていないことも示した。
 厚労省は小林製薬に対し、健康被害の疑いが残る死者76人について、遺族や医療機関に調査を進める計画を29日までに策定して提出するよう求めた。武見厚労相は「小林製薬だけに任せておくわけにはいかない。厚労省が直接進捗状況を管理し、調査結果を詳細に示す」と述べた。
 厚労省は小林製薬から、医療機関を受診した人や亡くなった人の数について毎日聞き取り、ホームページで公表している。死者数が変わっていない点について厚労省が小林製薬側に問い合わせたところ、14日になって新たに調査中の死亡例があることが判明したという。

感想
 小林製薬はミスを繰り返しています。
最初のミスは、死亡者が医師から言われたのに、その2か月後にようやく発表しました。遅かった理由に「因果関係を調査していた」としていますが、「止める」ことです。因果関係なければ再開すれば良いのです。

 今回、76人が摂取していて死亡です。
摂取が死亡に関係しているか調査しているのでしょう。
間違いです。小林製薬はPL法の観点から、小林製薬が死亡は摂取と関係ないことを証明しないといけないのです。

 紅麹サプリには、コレステロールを下げるモナコリンが紅麹によって生成されていました。この成分はヨーロッパででは医薬品です。
本来、医薬品成分が入っているものを機能性食品として認可した消費者庁と厚労省に問題があったのです。このことをどのマスコミも言及しません。
 医薬品成分なのに医者の指導なしに摂取されていてのです。
薬事法違反を追究すべきですが、そうすると当局の責任になるのです。  

 医師から言われる前に、お客様窓口に健康被害の問い合わせがあったはずです。
それを公表していません。マスコミも尋ねていません。
 小林化工は2人の死亡で会社は倒産しました。なぜなら110日の製造販売中止があり、販売再開ができませんでした。
 ところが小林製薬はそう言った処分がありません。
おかしいとおものですが。
ましてやこれだけの死亡者の可能性があれば、薬害史上でも大惨事です。
機能性食品であれば、死亡者がどれだけあっても許されるのでしょうか?

「トンネルの森 1945」角野栄子著 ”戦争体験の一端を知る”

2024-06-28 01:30:30 | 本の紹介

 児童文学作家の角野栄子さん(80)が、太平洋戦争中の自身の体験をもとに紡いだ物語『トンネルの森 1945』(KADOKAWA)を17日に刊行する。『魔女の宅急便』をはじめ、数え切れないほどの作品を手がけてきたが、戦争をテーマにした物語を書くのは初めて。終戦から70年、作品に込めた思いを聞いた。(戸谷真美)
 「体験したのだから、戦争のことを書いてみようと思ったの。10歳の女の子が見た、感じた戦争、それだけを書きたかったんです」
 幼いころに実母を亡くした西田イコは、東京で祖母と暮らしていたが、戦局が悪化し、父の再婚相手と幼い弟とともに、千葉県の小さな村に疎開する。継母や田舎の生活になじめないイコだが、ある日学校で疎開先の家のそばの暗い森に、脱走兵が逃げ込んだと聞く-。
 10歳のイコは小さな世界に生きている。考えるのは食べもののこと、戸外のトイレや暗い森のトンネルの恐ろしさだ。継母に気を使い、寂しさと闘いながら、土地の言葉を一生懸命に覚えようとする。「『おなかがすいた』とか『東京弁をからかわれるのやだ』とかね。子供は戦況や戦争自体の善悪なんか考えない。私自身には戦争について思うところはありますが、大人の目線で戦争を意味づけるようなことはしたくなかった」

●死と隣り合わせ
 角野さんも東京で生まれ育った。昭和19年に集団疎開で山形県へ、翌年3月10日の東京大空襲で自宅を焼失したのをきっかけに、継母や弟妹らと千葉県に移り、そこで終戦を迎えた。「まず食べものがない。母を亡くしていたし、戦争中だから父も死ぬかもしれない。だから私にも『明日命を落とすかも』という恐怖があった」と振り返る。
 死と隣り合わせの子供時代だったが「不安の中にも想像力はある。子供は『いいことはきっとある』と、ポジティブに考える力がある。いつの時代でもね」と角野さんは言う。
 想像力は生きるエネルギーの源泉になる。長年の執筆を支えたのは、物語は子供が持つその力を大きく育むことができるという思いだ。「物語には想像力をかき立てるものがいっぱいある。そこは広く、自由な世界です。入り込むことはできるけれど、主人公と自分は違うでしょ。そこで子供たちは自分を知り、『こう生きたい』と考えるんだと思うんです」
 大人の視点で戦争を語ったら、現代の子供たちは物語の世界に入れない。だからこそ、角野さんは本作を書くにあたり、最初にイコたちが暮らす村の地図を描いた。自身が10歳の少女になって、その世界を楽しむためだった。

●「暗い森」を抜けて
 暗い森のトンネルを駆け抜けたイコのように、戦後は日々、世の中の明るさが増してゆく。終戦後しばらくして、復員した教師の背広姿を見かけたことがあった。「戦時中の男性はみんな軍服か国民服だったから、その先生を見て『戦争は終わったんだ』と実感した。相変わらず食べものはないし、お風呂にもロクに入れない。でも、一日一日世の中が良くなっていくのを肌で感じたわ。ドアが少しずつ開くように、人の気持ちがパッパッと開いて、明るくなっていくのは本当にうれしかった」
 戦争中、将来の夢を描けなかった子供たちはその後、それぞれの場所で日本の復興の礎になった。「あの頃の若者ってみんなエネルギーがあふれていたの。だからできれば次は、私が社会人になった頃、昭和30年代を書いてみたい」。そう語る目が少女のように輝いた。
【プロフィル】角野栄子
 かどの・えいこ 昭和10年、東京都生まれ。早稲田大卒。45年にノンフィクション『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で作家デビュー。57年『大どろぼうブラブラ氏』でサンケイ児童出版文化賞を受賞。代表作『魔女の宅急便』は24年間、全6巻にわたって続き、宮崎駿監督のアニメ映画も大ヒットした。

感想
 角野栄子さんの作品だということで、本に紹介があり、読みました。
戦争は決して行ってはいけない。悲しむ人を増やすだけです。
淡々と戦争中の疎開、生きるために必死に、子どもの視線で描かれています。
 とても良い作品だと思いました。

悪びれることなくホテルから銀の食器を何度も……小池百合子都知事、知られざるカイロ時代の素顔 ”あらら盗人!、今は都税を”

2024-06-27 08:30:18 | 社会

〈ヒルトンにいる父親に、小池は会いに行く。するとある日、白い大きな巾着袋のようなものを手に提げて、アパートに帰ってきた。 
 小池はその巾着袋をテーブルの上に置くと、北原さんの眼をじっと見つめながら、無言で巾着の口を握っていた手を離した。  ガチャガチャと音を立てて巾着は四方に広がった。中から現れたのは、コーヒーカップ、皿、ナイフ、フォーク、シュガーポット……。〉  
 これは『 女帝 小池百合子 』(文春文庫、石井妙子著)に描かれた、都知事の小池百合子氏がエジプト・カイロに留学していた時代の、あるエピソードである。 
 『竹村健一の世相講談』(日本テレビ)のアシスタントから、『ワールドビジネスサテライト』(テレビ東京)のキャスターに抜擢され、1992年に日本新党から出馬。環境大臣や防衛大臣を務め、一時は「総理候補」とまで呼ばれ、現在、3期目の都知事の座を目指している彼女の物語の原点は、カイロにある。  
 彼女は1971年、関西学院大学社会学部を中退すると、カイロに渡った。1972年の春、語学研修生として派遣されていた大手商社マンの男性の仲介で出会ったのが、11歳年上の北原百代氏だった。2人はアパートを探し、ほどなくして高級住宅地・ザマレックのアパートで同居生活を始めた。

悪びれることなくホテルの備品を持ち帰った

 小池氏と北原氏が同居している頃、しばしば日本からカイロを訪れたのが、父親の小池勇二郎氏である。彼はいつもナイル・ヒルトンホテルに宿泊し、すると小池氏も父に会いにホテルへ行っていたという。そしてある日、小池氏は巾着袋を持って北原氏の待つアパートに帰ってきた。その巾着袋からは、コーヒーカップ、皿、ナイフ、フォーク、シュガーポットが出てきた。冒頭のシーンはこう続く。
 〈すべてにヒルトンのロゴが入っていた。白い巾着はテーブルクロスだとわかった。父親とルームサービスを取り食器をテーブルクロスごと包んで、丸々、持ってきたのだと、小池は悪びれることなく北原さんに告げた〉(前掲書)  
 しかも、この一回だけではなかった。 〈その後も小池は、ヒルトンに泊まる父親に会いに行くたびに何かを必ず持ち帰ってきた。北原さんは、次第にお茶目でやっているとは思えなくなった。ヒルトンのハンガーは、やがてクローゼットに入りきらなくなった〉(前掲書)  実は小池氏が持ち帰ってきた備品の一部は、いまも北原氏の手元にある。小池氏が日本に帰るとき、置いていったものだ。ホテルに返しに行くわけにもいかず、北原氏も処分に困ってカイロの家にそのまま置いていたものだ。手に取るとずっしりと重く高級感のあるナイフとフォークは、数十年の時がたってもなお、黒ずみながらも銀色に光っている。  
 当時の小池氏のもとへ、親からの仕送りは一切なかったという。ホテルの備品を持ち出さねばならぬほど、生活は苦しかったのだろうか。『女帝 小池百合子』にはこうある。 
〈カイロは常に物不足である。金を出せば何でも手に入る日本とは生活がまったく異なっている。だが、そうしたことを割り引いても、次第に学生たちの目に小池の行動は奇異に映るようになっていった。スリルを楽しんでいるのか。よほど吝嗇なのか。(中略)  小池の置かれた状況が、それだけ切羽詰まっていたのか。だが、ザマレックの高級アパートに住んでいる。マスコミ関係者や商社マンの前で見せる姿と、自分たち学生の前で見せる姿が異なると、留学生たちは小池を次第に敬遠するようになっていった〉

ジャン・ヴァルジャンは罪の意識に耐え切れずに告白した
 “盗んだ銀の食器”といえば、フランスの作家、ヴィクトル・ユーゴーが1862年に記した『レ・ミゼラブル』である。  
 物語の冒頭は、パン一切れを盗んだ罪で投獄されたジャン・ヴァルジャンが、19年ぶりに刑務所を出て、街を彷徨っていたところから始まる。宿に泊まろうにも何度も断られ続けて、唯一泊めてくれたのがカトリックの司教だった。司教は身の上を聞いた上で、食事を振る舞う。食卓には銀の食器が並べてあった。  
 だがジャン・ヴァルジャンは、司教が寝静まった夜、戸棚から銀の食器とスプーンを盗んで逃げ出してしまう。まもなく憲兵に捕まり、ジャン・ヴァルジャンが「貰ったものだ」と主張したため、司教のところへ連れ戻された。すると司教は憲兵に、食器はあげたものだと語り、ジャン・ヴァルジャンに対してこう言った。 「私はあなたに会えて嬉しい。ところでどうしなすった、私はあなたに燭台も上げたのだが。あれもやっぱり銀で、二百フランぐらいにはなるでしょう。なぜあれも食器といっしょに持って行きなさらなかった?」(『レ・ミゼラブル(一)』岩波文庫、豊島与志雄訳より)  これを聞いた憲兵は、ジャン・ヴァルジャンを釈放せざるを得なかった。  司教の優しさに触れたジャン・ヴァルジャンは、その後、名前を変えてマドレーヌと名乗り、事業で成功する。貧しい人々を助け、そして市長の座に上り詰めた。  だが、ジャベール警部に「市長は実はジャン・ヴァルジャンではないか」と疑われ、追われ続ける。そしてある日、別人が自分と間違えられてジャベール警部に逮捕されてしまった。別人が自分の代わりに裁判にかけられるのを見て、罪の意識に耐え切れずに遂に、「私がジャン・ヴァルジャンだ」と告白したのである。
「文藝春秋」編集部/文藝春秋 電子版オリジナル

感想
 カイロのホテルは、きっと小池都知事に「ヒルトンホテルが、小池さんに差し上げたものです」と言うのかもしれない。
 カイロ大学が、3年生に進級できなかった小池都知事に”名誉学士号”を差し上げたように。カイロ大学はそれ以上の寄付をいろいろな方法で東京都からもらってようです。

 ジャン・ヴァルジャンは人としてまともだったのでしょう。
だから市民のための政治をした、できたのです。

 都民がこういった事実を知り、どう判断するかでしょう。
都民の資質が問われている選挙とも言えるかもしれません。

「心と響き合う読書案内」 小川 洋子著 ”読みたい本を探す”

2024-06-27 01:50:50 | 本の紹介

若い方には、最高のブックガイド。「本の虫」の方には、小説家による心に響く作品論。『万葉集』から『モモ』まで52作を紹介。

 2007年7月、未来に残したい文学遺産を紹介するラジオ番組、『Panasonic Melodious Library』がTOKYO FMでスタートしました。パーソナリティをつとめるのは、『博士の愛した数式』『猫を抱いて象と泳ぐ』など独特の美しい物語世界をつくりだしてきた、作家の小川洋子さん。
 小川さんは「この番組は文学的な喜びの共有の場になってくれるのではないだろうか」と考え、出演を決心されました。本書は、このラジオ番組の一年分の放送をもとに再構成したものです。
 人間が虫になることより、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)、言葉ではできないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)、生産性のない、無目的な旅が持つ自由を綴る『阿房列車』(内田百閒)、「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』など、計52編を紹介。若い人にとっては最高の文学入門、「本の虫」を自認する方にとっては、新たな発見が必ずある作品論です。

●第一章 春の読書案内 (『わたしと小鳥とすずと』『ながい旅』『蛇を踏む』「檸檬」『ラマン』『秘密の花園』「片腕」『窓ぎわのトットちゃん』『木を植えた男』『銀の匙』『流れる星は生きている』「羅生門」「山月記」)
●第二章 夏の読書案内 (『変身』『父の帽子』『モモ』『風の歌を聴け』『家守綺譚』『こころ』『銀河鉄道の夜』「バナナフィッシュにうってつけの日」『はつ恋』『阿房列車』『虫記』『アンネの日記』『悲しみよ こんにちは』)
●第三章 秋の読書案内 (「ジョゼと虎と魚たち」『星の王子さま』『日の名残り』『ダーシェンカ』『うたかたの日々』「走れメロス」「おくのほそ道」『錦繍』「園遊会」『朗読者』『死の棘』「たけくらべ」『思い出トランプ』)
●第四章 冬の読書案内 (『グレート・ギャツビー』『冬の犬』「賢者の贈りもの」『あるクリスマス』『葉集』『和宮様御留』「十九歳の地図」『車輪の下』『夜と霧』『枕草子』『チョコレート工場の秘密』『富士日記』『100万回生きたねこ』)

内容説明
 人間が虫になることよりも、さらに不気味な不条理を描いている『変身』(カフカ)。言葉では書けないことを言葉で書いた『風の歌を聴け』(村上春樹)。「自分のために詠まれたのでは」と思える歌が必ずある『万葉集』…。小川洋子さんと一緒に、文学の喜びを分かち合いませんか?本書では未来に残したい文学遺産を52編紹介します。若い方にとっては最高の文学入門。「本の虫」を自認する方にとっては、新たな発見が必ずある作品論です。人気のFM番組「Melodious Library」、待望の書籍化。

目次
第1章 春の読書案内(『わたしと小鳥とすずと』金子みすゞ―一個人の感情を越えた寂しさ、切なさ;『ながい旅』大岡昇平―謝罪する時にこそ、人間の本質があらわれる ほか)
第2章 夏の読書案内(『変身』カフカ―人間が虫になる不条理よりも不気味なもの;『父の帽子』森茉莉―父に溺愛された娘の自由自在な精神 ほか)
第3章 秋の読書案内(「ジョゼと虎と魚たち」田辺聖子―男の子なら愛さないではいられないジョゼの女心;『星の王子さま』サン・テグジュペリ―肝心なことはいつでも心の中にある ほか)
第4章 冬の読書案内(『グレート・ギャツビー』スコット・フィッツジェラルド―絶望という一点にのみ突き進んでゆく悲劇;『冬の犬』アリステア・マクラウド―厳寒の島に暮らす少年と犬の別れを、淡々と描く ほか)

著者等紹介
小川洋子[オガワヨウコ]
1962年、岡山県生まれ。早稲田大学文学部文芸科卒業。88年「揚羽蝶が壊れる時」で第7回海燕新人文学賞、91年『妊娠カレンダー』(文春文庫)で第104回芥川賞を受賞。2004年『博士の愛した数式』(新潮文庫)が第55回読売文学賞、第1回本屋大賞を受賞。他の主な作品に『ブラフマンの埋葬』(講談社文庫、2004年第32回泉鏡花文学賞)、『ミーナの行進』(中央公論新社、06年第42回谷崎潤一郎賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想
 太字にした本は読んだ本です。
一部太字はその本の一部を読みました。

 今回、何冊か図書館で予約しました。

本を選ぶのはなかなか難しいです。
以下の方法で選んでいます。
①本に紹介されていた本
②図書館に返却された本
③マスコミに紹介されてる本
④紹介された本
⑤書店に並んでいる本

最近は①が圧倒的に多いです。