・あひるのこは、今までがまんしてきた悲しみや苦しみを、すべてわすれるほどのよろこびをかんじました。そして、このしあわせを、しみじみかみしめました。
・わかい白鳥は、いじめられ、ばかにされていたころのことをかんがえながら、うつくしい白鳥たちの中でもとくにうつくしい、といってくれるみんなの声を、きいていました。
・「これほどしあわせになるなんて、ゆめにもおもわなかった。だって、ぼくは、みにくいあひるの子だったんだもの」
感想;
みにくいあひるの子YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=PSDFrS64Y_k
虐められ、辛い時を過ごしても、何とか生きていると良くなることがあるのでしょう。
まさに人生での生き方を示してくれているように思いました。
今が苦しくても、それを忘れるほどの幸せが来たのです。
苦しいときには、そんな未来が来るとは思っていませんでした。
でも、頑張って生きてきたのでしょう。
いつかよくなると信じて生きることなのでしょう。
絵本は深い意味を持っているようです。
大きくなってから読み直すと新たな発見しますね。
『北風と太陽』でもそれを学びました。
講演で紹介しています。
イソップ童話「北風と太陽」での太陽の最大の勝因は、コートを脱ぐという意思決定を旅人自らにさせたこと。
「相手にやってもらうと期待したり無理やりやらそうとするのではなく、相手が自らやりたいと思うように上手く持って行く」
北風と太陽
イソップ童話「北風と太陽」から社会人が学ぶこと
「みにくいアヒルの子」から学ぶ教訓は?あらすじ、おすすめ絵本も紹介
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/6974 より
童話「みにくいアヒルの子」は、作者であるアンデルセン自身がモデルだといわれています。一体彼はこの物語でどんなことを伝えたかったのでしょうか。この記事ではあらすじを説明したうえで、「みにくいアヒルの子」が生まれた背景や、物語から学べる教訓を考察していきます。あわせておすすめの絵本も紹介するので、ぜひご覧ください。
「みにくいアヒルの子」のあらすじを紹介
アンデルセン童話のひとつ「みにくいアヒルの子」。作者はデンマークの作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセンです。まずはあらすじをご紹介しましょう。
とあるアヒルの群れで、卵が孵りました。しかし1羽だけが黒い雛で、アヒルの親はその姿に驚きます。しかし他の雛と同じように上手に泳いだため、一緒に育てることにしました。
ただ黒い雛は、周りのアヒルたちから「みにくい」といじめられ、耐えきれなくなって家族のもとから逃げ出します。
しかしみにくいアヒルの子は、他の群れへ行ってもいじめられてしまうのです。しだいに、生きることに疲れてしまいました。
冬が終わって春になる頃、みにくいアヒルの子は自分を殺してもらおうと、白鳥が住む水辺に向かいました。そこで水面に映った自分の姿に驚きます。
黒くてみにくい姿だった雛は、成長して立派な白鳥の姿になっていたのです。そして白鳥の群れにあたたかく迎え入れられ、幸せに暮らしました。
「みにくいアヒルの子」が生まれた背景は。アンデルセンが伝えたかったこととは
作者のアンデルセンは、とても貧しい家庭で育ちました。幼い頃に父親が他界し、学校へ通うこともままならなくなります。夢だったオペラ歌手になることは諦めたものの、周囲の助けもありなんとか大学へ進学することができました。しかしいじめを受ける日が続き、孤独な日々を送ったといいます。
卒業後はヨーロッパの各地を転々としながら、詩や小説、童話を創作。行く先々で貧富を問わずさまざまな人と交流をし、愛される物語を生み出す作家となりました。
アンデルセン童話としばしば並び称されるグリム童話は、古くから伝わる民話を収集、編纂したものです。それに比べてアンデルセン童話は創作なので、そのオリジナリティの高さは驚くべきものだといえるでしょう。
アンデルセンの初期の作品は、主人公が亡くなってしまう結末のものが多く、これは「貧しい者は死ぬ以外に幸せを掴めない、その事実を社会は見て見ぬふりをしている」という彼自身の訴えを重ねていたと考えられています。「みにくいアヒルの子」は、そんなアンデルセンが創作した作品のなかでも彼の人生そのものを表しているといわれる物語です。
アヒルの親のもとに生まれた黒い雛は、容姿のみにくさからいじめを受け、死を覚悟しますが、最終的には自分が白鳥だと気付いて幸せに暮らすことができました。
アンデルセンは、自身とみにくいアヒルの子を重ね合わせ、どんな人でも、生きていれば幸せになる可能性があることを伝えたかったのかもしれません。
「みにくいアヒルの子」から学べる教訓を考察
物事の本質を見ずに、見た目だけで判断してはいけない
アヒルの親のもとに生まれた1羽の黒い雛。周囲から「みにくい」といじめられたのは、彼が皆と異なる姿をしていたからです。
アヒルの親は当初、他の雛と同じように上手に泳ぐことができたため、一緒に育てようとしてくれました。ところが同じ群れのアヒルたちからは見た目が違うことからいじめられてしまうのです。
いじめに耐えかねた雛は、群れを離れてさまざまな場所を転々とします。時には手を差し伸べてくれる者も現れましたが、その周りのものはその場に留まることを許してくれません。雛はしだいに、「自分がみにくいせいだ」と思い込み、死を選択しようとします。
このことから、周りのアヒルたちと同じように、雛自身も物事を見た目で判断してしまっていることがわかります。雛の本質を見極めていたのは実はアヒルの親のみ。物事の表面しか見ていないと、誤った道に進みかねないのです。
「コンプレックス」ではなく、「個性」として受け入れることが大切
物語の終盤、黒い姿で生まれた雛は、自分が白鳥だったことを知ります。白鳥の群れに迎え入れられ、ようやく平穏な生活を手にすることができました。
それまで雛は、周囲の評価から自分をみにくいと思い込み、水面に映る姿を見るまで自分が白鳥に成長していたことに気付きませんでした。もしも彼が最初から自分の見た目を「コンプレックス」ではなく「個性」ととらえていたならば、環境は大きく変わっていたかもしれません。