幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

阿川佐和子さん「サワコの朝 矢野顕子さん」 ”実は努力の人”

2017-09-30 08:08:08 | 生き方/考え方
シンガーソングライター。ソロデビュー41周年。チャーミングで独創的な演奏。全米ピアノで1位になった上原ひとみさんとのコラボレーション。ニューヨーク拠点。
東京都出身。1976年ジャパニーズガールでデビュー。資生堂CM「春先小紅」で人気に。
「ラーメン食べたい」は国語の教科書にも掲載された。
誰にもまねできない独自の才能にサワコが迫る。

NYに1990年に移った。ものを創る人間がNYには世界中から集まって、切磋琢磨している雰囲気がある。年齢など関係ない。日本では年齢が記事と一緒に書かれる。私生活を突っつく質問を日本ではする。これは失礼。今日は失礼なことを聞くかも? ここは日本だから大丈夫。笑

1曲目は、幼少期から練習している曲「楽しき農夫」。今も弾いているが原型をとどめないアレンジが入る。
3歳からピアノを始めた。青森出身。いい加減だった。目が悪かったので、楽譜がよく見えない。なので、自分の好きなように弾いていた。
母とピアノで会話してきた。遠足から帰って、母が「どうだったの?」と尋ねられて、ピアノで演奏して表現した。そしたら母が「そうだったの」と答えた。
即興は誰でもできる。ただ、それで食べていこうという人はいないかも。

いつか自分はピアニストになりたいと思ったのはいつか?それ以外の選択肢はなかった。東京に出てきたのは高校で単身上京した。音楽の大学に行く気持ちはさらさらなかった。当時軽音楽で表現していたのは青山学院大学しかなかった。そのため必至で勉強して入った。
プロ志望は学生にはなかった。安倍譲二さんは父の友だち。「内の娘をよろしく」と頼んでいた。安部譲二さんが東京の父で、奥さんが店をやっていたので、そこでピアノを弾いた。歌を歌ったらと言われ歌ったら拍手喝采だった。お店には有名人も多く来ていた。
安部譲二さんが、「よし、厚生年金会館でおまえのコンサートをやろう」といって盛り上がった。

YMOと組んでやっていた。最初は私のバック演奏だった。それが2か月したら私がバック演奏になった。YMOは最高の男性ダンスバンドだった。人のマンパワーのバンドで皆が上手かった。
その後、「春先小紅」がヒットした。
その時の映像を見て、「よくやっていたな」。作詞は糸井重里さんだった。
詩を書くのが苦手だった。詩を書くと責任が生じると思って、嘘を書くことができなかった。自分が思っていないことは歌えなかった。糸井さんは同じように通じ合えるものがあった。なので糸井さんに死なれると困る。その感覚は今も変わらない。
しかし、詩が苦手だとのことだが、「ラーメン食べたい」が高校の教科書に掲載された。
夜中にああ、ラーメン食べたいと思って、「ああ、ラーメン食べたい」と思ったら詩と曲ができた。
今の若い人は教科書で矢野顕子さんを知っている。

アレンジが真骨頂。
さっちゃんはねのアレンジを紹介。
さっちゃんのいじらしい気持ちを感じた。
最初は歌詞をチェックする。曲はどうにでもなるので。
即興でやることは特別なことではない。
持っているものから出さざるを得ない。中に蓄積しているものが、持っているものがないと即興でもでてこない。銀行に行ってお金を降ろせるのは貯金があるから。

2曲目は、いつ聴いても楽しくなる曲「HAPPY」。
人が楽しそうにしているのを見ているのは好きなんです。一人で猫と一緒に踊っている。
宇宙飛行士になりたいとか。訓練は水中でやる。泳げなかった。そこで水着を買って泳げるようにしてくださいとコーチにお願いした。今は50m泳げるようになった。

努力の人じゃないですか? 好きなことはね。

感想
才能が開花するのは、そのことにたくさんの時間をかけてきたことが必須のように思いました。
矢野顕子さんは3歳からずーっとピアノを弾いて来られました。
ピアノで感情を表現することが知らない内にできるようになっていました。

自分の才能だけでなく、才能ある仲間とのコラボで生み出すエネルギーが一人よりもさらに大きくなるようです。



<詩織さん>真相究明求め民事訴訟へ 東京地裁に提訴 ”勇気に拍手”

2017-09-30 03:16:16 | 生き方/考え方
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20170930k0000m040093000c 毎日新聞09月29日
 元TBS記者の50代男性ジャーナリストから、性的暴行を受けたと訴えるフリージャーナリストの詩織さん(28)=姓は非公表=が29日、真相究明などを求めて東京地裁に民事訴訟を起こしたことを明かした。提訴は28日付。

 詩織さんは準強姦(ごうかん)容疑で警視庁に被害届を出したが、東京地検は不起訴処分にした。検察審査会に審査を求めたが、検察審は21日付で「不起訴相当」と議決した。詩織さんはこれを受け、男性を相手取って提訴した。訴訟では、精神的慰謝料などとして総額1000万円の損害賠償も求める。

 29日に東京都内で開かれた集会「性暴力被害当事者を孤立させない」に登壇した詩織さんは「どのような判断をされようと私が受けた行為、事実に変わりはない」と話した。一方、男性は「訴状を見てから対応する」とコメントした。【坂根真理、巽賢司】

感想
性犯罪を訴えることは、女性にとって辛いことです。
なぜなら、裁判で嫌なことを思い出させられます。
また、多くの人が知ることになります。

本来、刑事事件なので、取り上げられませんでした。
安倍首相のお友達だからとの声もでています。

性被害を受けた多くの女性のためにも闘っている詩織さんに拍手を贈りたいです。
それにしても、痴漢では女性の申告だけで有罪になるのに、今回のケースが刑法では取り上げられないこと自体がおかしいと思うのですが。
その判断をされた人々が司法の判断をされていると思うと不安にもなります。

刑法で取り上げられないなら、民法に訴えることになります。
それで慰謝料が認められると、司法の怠慢も明確になります。

https://ja.wikipedia.org/wiki/O%E3%83%BBJ%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%97%E3%82%BD%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
刑事事件は無罪で民事裁判で有罪になった有名なケースが米国にありました(ウィキペディアより)


O・J・シンプソン事件(O・J・シンプソンじけん)はO・J・シンプソンが殺人事件で逮捕されて裁判になった、アメリカで起きた事件。
被疑者・被告人となったシンプソンが元プロフットボール選手および俳優として有名であっただけに、裁判の行方を巡って全米のみならず世界中の注目を集めた。刑事裁判では殺人を否定する無罪判決となり民事裁判では殺人を認定する判決が下った。

水位計に誤り 汚染水漏えいの恐れが… ”Out of Control"

2017-09-29 09:44:33 | 社会
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20170928-00000064-ann-soci 報道ステーション 9/28(木)

 福島第一原発の建屋地下にたまった高濃度の汚染水が、4月中旬ごろから外部に漏れる恐れのある状態だったことがわかった。

福島第一原発では、建屋周辺の井戸の水位を調整して建屋地下の汚染水より約1メートル高く維持し、汚染水が外に漏れ出ることを防いでいる。
しかし、1~4号機の地下水を監視している水位計のうち、4~9月にかけて設置された6つの設定に誤りがあり、実際は30センチしか差がないものもあった。
水位計の誤差を加味すれば、水位が逆転し汚染水が漏れた可能性が否定できないという。
実際に漏れていたかどうか、東京電力で詳しく調べている。

感想
安倍首相が「福島原発は、Under Control」と世界に発信されました。
実態はどうでしょうか?
・廃炉のめどはたっていない。
・計画は3年延長
・汚染水は流れたまま

普通は、海水の放射能汚染状況をチェックして、状況を把握するのが科学的です。
実際されているのかどうかはわかりませんが、されていないなら、それはすると汚染水が引き続き流れていることが明白になることを恐れているからでしょう。

東電に任せきりで良いのでしょうか?
国の安全がかかっています。
せめて、「Under Contorol」と発言されたなら、責任を全うしていただきたいです。
安倍首相は、「警告を葬った」お一人なのですから(下記の本より)。
私たちは事実を知ることから始まるように思います。

http://blog.goo.ne.jp/egaonoresipi/e/219789b0e10c990d821bb6a7fa3887e2
「原発と大津波 警告を葬った人々」 添田孝史著 ”想定外ではなく、想定内だが対策しなかった!”


北朝鮮のミサイルが問題になっています。
Jアラートを流して注意するようにと。
学校では子どもたちが机の下に隠れる訓練をしていました。
ミサイルが稼働中の原子力発電所に命中したらどうなるのでしょうか?
日本を沈没させる気なら、日本の稼働中の原子力発電所、特に大都市近郊の原子力発電所を狙うでしょう。
Jアラート流して危機感だけをあおり、実際の防御策(稼働中の原子力発電所にミサイルが発射された場合の対策)はどうなっているのでしょう?

「障がい者は邪魔者」、それでも夢を叶えた全盲女性 ”神様からの使命を受けて”

2017-09-28 09:10:08 | 生き方/考え方
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170927-00010000-alterna-soci アルタナ9/27(水)

石田さんは全盲であるが有名大学を卒業し、英語も話せる。フィリピンでは石田さん自らどのように勉強してきたのか教えている
フィリピンを舞台に障がい児への教育支援を行う全盲の日本人女性がいる。NGOフリー・ザ・チルドレン・ジャパンの職員、石田由香理さんだ。彼女は1歳3カ月で全盲になったが、大学進学、単身留学などいくつもの困難を乗り越え自分の夢を実現させてきた。(石松 瑶=慶応義塾大学総合政策学部1年、藤岡 咲希=慶応義塾大学法学部3年、徳田 千秋=桜美林大学リベラルアーツ学群4年)

フィリピン国立盲学校
石田さんの活動拠点は首都マニラにある「フィリピン国立盲学校」。そこでは、150人ほどの学生が学んでいるが、1907年に設立したため施設が老朽化していた。

寮は築47年で、100人弱が入寮しているが、屋根が平であるため太陽の熱を直接入れてしまう造りになっていた。寮内の気温は午前でも35度を超えていた。

そこで、石田さんは昨年末、クラウドファンディングで1000万円ほどの資金を集め、同施設の改修を行った。寮内のスペースを増やし、屋根を三重構造で三角形にし、換気扇を設置した。
生徒へ配る教材を印刷する点字プリンターなどの機材も新たに購入した。点字プリンターは1台しかなかった。教材を生徒に配布することができずにいたという。
フィリピンにおいて、視覚障がいをもった子どもの権利侵害は深刻である。一般の子どもの就学率が96%であるのに対し、視覚障がいを持つ子どもの就学率は5%以下だ。

「障がい者は学んでも仕方がない」という価値観が根付いていることが背景にある。なかには、出生届すら出されず、「いないもの」として一生を終えるケースも少なくないという。

親が学校に通わせたいと思ったとしても、視覚障がいを持った子どもを通わせるためには、兄弟姉妹がいない場合はヘルパーを雇う必要がある。だが、貧困家庭にヘルパー代を払うことは厳しい。

石田さんは同校の教育環境を改善していき、社会参画する卒業生を一人でも多く輩出したいと考えている。視覚障がいを持っていても、立派に働ける姿を社会に発信することで、同国に根付いた偏見を取り除くことを目指している。 

「フィリピンでは障がい者を教育してもどうせ就職できないと思われている」――。石田さんのこの言葉には、現状への怒りが込められていると感じた。彼女がそう感じる背景には、自身の大学進学時の体験とフィリピンで偏見に遭う視覚障がい児が重なってみえたからではないだろうか。

高校までを盲学校で過ごした石田さんは3年生の夏、周りの友人が進路に悩む時期に大学に進学することを決意した。しかし、その旨を母に打ち明けると衝撃的な言葉が返ってきた。

「障がい者はお前が思っているよりも邪魔者になる。大学に進学してもしょうがない」母からこんな言葉を受け取るなんて想像もしていなかった。

17年間育ててくれた母への信頼が一気に崩れた瞬間だった。しかし、石田さんはここで折れることはなかった。

一体なぜか。それは陰ながらも石田さんを応援してくれる存在がいたからだ。石田さんは受験勉強で使う参考書を全てボランティアに点字にしてもらっていた。実は彼らとは面識はなかった。

彼らは会ったことがない石田さんのために徹夜をしてまで点訳に励んだ。そんな彼らが作った参考書を手にしたことで、「もう後に引くことを許されなかった」と当時を振り返る。

「とにかくやるしかない」と勉強に励んだ。現役では合格できなかったが一浪の末、国際基督教大学に合格した。浪人時代は朝4時に起きて、深夜まで勉強していたという。

大学進学後は受験時に色々な人から受けた恩を返すように、経済的な理由で夢を叶えられない子どものために支援したいと思うようになった。

フィリピンとの出会いは大学生のときだ。フィリピンへのスタディーツアーに参加した。英語が堪能であった石田さんは、同行した日本人学生が話す日本語を英語に訳していた。

現地の教師が健常者よりも流暢な英語を話す全盲の石田さんを目の当たりにし、驚愕した。その教師は、「君は日本で一体どんな教育を受けてきたんだ。私はあなたにとても興味がある」と、石田さんに声をかけた。

環境の整っていないフィリピンで教鞭を執る教師にとって、石田さんは「光」であった。同時に、閉ざされていた石田さんの心にも光が宿った瞬間であった。「この国だったら、私も必要とされる」と感じたという。

石田さんは「フィリピンは恩返しの場」と語る。日本に生まれたからこそ享受できた支援を、フィリピンの子どもたちにも与えたいという思いが、活動の原動力となっている。

「同じ視覚障がい者なのに、生まれた国によって得られるチャンスに差がある現状を、他人事にはできない」。石田さんは、「障がい者の権利」を取り巻く日本の現状は、行動範囲を広げようとした多くの先輩方の苦労の上に成り立っていると主張する。そして、今の時代を生きる私たちは、その歩みを周辺国へ伝えていくべきだと強調した。

フィリピン唯一の盲学校で、生徒や先生とともに、視覚障がい者の社会参加の機会を広げ、教育環境を整えていきたいと考えている。

視覚障がいを持つ生徒でも輝ける卒業生を生み出し、すべての障がいを持つ子どもたちに希望を持ってもらいたいという。

取材の最後に石田さんは、こう述べた。「何かをやる前からできないと言うのはどうなのか。勝手にダメだと決めつける前に、本当にダメなのか実際にやってみるべき」。

これこそ石田さんが最も伝えたかったメッセージである。


*この記事は日本財団CANPANプロジェクトとオルタナSが開いた「NPO大学第2期」の参加者が作成しました。

感想
神様はその人に、使命を与えています。
その使命を果たすために必要なことも一緒に。
それは苦難が伴う場合もあります。
その苦難を体験するからこそ、その使命が果たせます。

人は誰かに愛された、誰かに支えられたとの思いがあると、自己評価が高まります。
必要とされる人なんだと。
そして、次は誰かのために何かのために行動したいと思うことができます。

石田さんだからこそ、できること。
まさにそれはフィリピンでの出会いでの発見だったのでしょう。

<まずい給食問題>「人間の食べ物じゃない」(生徒) VS「おいしい」(製造元責任者) "CSの視点欠如”

2017-09-27 08:20:18 | 社会
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%e3%81%be%e3%81%9a%e3%81%84%e7%b5%a6%e9%a3%9f%e5%95%8f%e9%a1%8c-%e3%80%8c%e4%ba%ba%e9%96%93%e3%81%ae%e9%a3%9f%e3%81%b9%e7%89%a9%e3%81%98%e3%82%83%e3%81%aa%e3%81%84%e3%80%8d-%e7%94%9f%e5%be%92-vs%e3%80%8c%e3%81%8a%e3%81%84%e3%81%97%e3%81%84%e3%80%8d-%e8%a3%bd%e9%80%a0%e5%85%83%e8%b2%ac%e4%bb%bb%e8%80%85/ar-AAstYPH?ocid=spartandhp#page=2

早く(給食が)なくなってほしいです。人間の食べ物じゃないです」と、中1の男子生徒は切実な表情で訴え、
味がうすい、ないんですよ。まずいから全然食べられない。お腹はすいて授業に集中できないし、部活もあるから本当につらいんです。みんな、お腹すいたって言っています」と、中2の女子生徒はひもじい学校生活を力なく吐露する。

4分の1が廃棄

 小学校でも中学校でもみんなが大好きなカレーでさえも、
「固くなっていたし、野菜も固かった」と、中1の男子生徒は絶望的な表情でダメ出しする。3月まで通っていた小学校の給食がおいしかっただけに、よけいにつらい。
 給食がまずい学校として、不名誉な名を全国に轟かせてしまったのは、神奈川県大磯町にある町立大磯中学校と国府中学校。2016年1月から、外部の民間業者に委託するデリバリー方式を採用し、工場で製造した給食を配送して生徒に提供しているが、これがまずいと悪評だらけ。

 生徒たちの絶望的な気持ちは数字にも。全国の小中学校の残食率は平均6・9%だが、大磯町の町立中学2校の残食率は約26%。つまり毎日、給食の4分の1が残され、廃棄される。
 まずいだけではない。導入当日から髪の毛やビニール片などの異物混入が報告され、大磯町によれば今年7月までに確認されただけで84件。そのうち15件が、業者の工場で混入していたとされる。

 保護者からは「給食費を払っているのがバカバカしいですよね」(30代母親)、「育ち盛りだから食べないっていうのが心配です。容器が臭いって話していましたね」(40代母親)、「お弁当にするか給食にするか選択できる余地があってもいいと思う」(30代母親)など。子どもの身体、健康に直結するだけに関心は高い。

 デリバリー方式の学校給食に当初から反対していたという鈴木京子町会議員は、
「これだけの異物混入があったことを考えれば、業者との契約を解除するのが当然でしょう。子どもに被害があってからでは遅いんですよ」
 と訴え、疑問を投げかける。
「学校給食法の基準に基づいてやっているはずですから、町内の小学校と同じ塩分量のはず。味がうすいのは調理段階で何か問題があるのでは」

 同町教育委員会の仲手川孝教育部長は、「異物混入も原因が特定されていないため、現時点では業者の変更は考えていない」(※一部報道では、22日に同町が契約解除も含め検討に入ったとも)。

おいしいと自信を持つ工場責任者

 今年2月にやっと工場査察を行った対応の遅さが際立つ。
 製造元の工場の責任者も、
私が入社して20年、提供している給食を食べてきましたが、まずいと思ったことは1度もない。9月16日には、記者さんたちにも食べていただきました。教育委員からは、おいしいと評価をいただいたと聞いています

 と、給食のおいしさに自信を見せる。大人たちは食べられるが、生徒は「食べ物じゃない」と吐き捨てる味。この格差をどう埋めればいいのか。工場の責任者が続ける。
「当社では大磯町さんの指示のもと製造しています。大磯町の栄養士さんが献立を立ててくださいますが、やはり煮物や野菜とかバランスのいい食事を作ろうとしていますので、中学生には好まない内容になっているのでは」
 と話し、味のうすさについて、「料理を1度冷ますのですが、その際に塩分が飛んでしまう。さらには時間がたつと野菜からも水が出て塩分がうすれてしまうことは考えられます」と説明する。
 しかし、料理研究家で栄養士の今別府靖子さんの見解は少し違う。
「料理は冷めると塩味はより強く感じるものです」
 と話し他の可能性を続ける。
「学校給食法の基準の塩分量は決して多くないんです。あえ物を作るとき、ほうれん草をゆでたらしっかりと水をしぼる。これをキチンとやらないと、もともとうすいのに味はさらにうすくなってしまうことはありえます。野菜を洗ったときに水をしっかりきってないとかね」(今別府さん)
 そして給食直前にひと手間加えることを提案する。
「カレーやシチューなどが出ていることを考えると、冷たいことを前提とした献立が立てられていないのかもしれません。ハンバーグも、冷めたら脂が固まって見栄えも悪いし、おいしくもない。給食を温める設備は絶対に必要です。給食を軽視しないでほしい」
 と今別府さんは訴える。

「やっぱり冷たいのがダメ」

 同じ業者での異物の混入は相模原市内の中学校でも発見された。'16年度には28件、今年度に入って9件の異物混入が報告されている。同市教育委員会は、
「'16年度に生徒に提供した給食数は26万3千食です。そのうち異物が混入していたのが、28件。これが多いか少ないかという議論は難しい」
 これに対し工場の責任者は、
「誠に申し訳ないという気持ちです。しかし異物混入に関しては、他社さんもゼロではないはず。永遠の課題といったところですね。容器も教育委員会が用意したものですので、臭いと言われても……」
 と、どこか他人事というか対岸の火事というか。

 食品加工工場などの衛生管理のコンサルタントを行うジャパン・フードセイフティードクター株式会社の池亀公和代表取締役は、
混入の件数も間違いなく多い。ちょっと考えられない。大手スーパーなどでは、異物などが入っている不良率は、100万食作って3個というぐらい厳しいんですよ。よほど管理がずさんなのではないでしょうか
 とバッサリ切り捨てる。

 味のまずさと異物混入を受け、当該中学校では9月20日から弁当の持参を認めた。6割近い生徒が、弁当を持参したという。同日には学校で、温かい豚汁が提供された
「豚汁はみんなおいしいって言ってました。やっぱり冷たいのがダメなんですよ」(中2女子生徒)という声こそが、温かい給食を求めているまさに生徒の声だ。大人に届くか。
 中崎久雄町長は、'14年の町長選の公約に、中学校の給食の実施を掲げて再選した。
 前出・鈴木町会議員も、
「私も学校給食には賛成です」
 と給食導入を支持するが、
「私は自校方式にするべきだと訴えてきました。最初の導入コストは高くなるかもしれないが、学校は災害時の避難所にも使われるわけです。プロパンですから、非常時でもガスが使える。少子高齢化社会を受け、老人向け施設になったときもそこでご飯を作ることもできる。ゆくゆくは町の財産になるものなんです」

 20日の会見で、中崎町長は
「本当に子どもたちのことを思って考えてやってきたが、申し訳ない」と行政の不備を謝罪した。子どもの声に耳を傾け、改善に取り組む必要がありそうだ。

感想
お弁当を食べている子どもたちは”まずい”と言って、多く残している事実があります。
一方、業者は”美味しい”、”異物は仕方ない”と言っています。
自分の味覚がおかしい?と思われないのでしょうか?

業者はお客様が評価者であるというカスタマーサティスファクション/顧客満足(customer satisfaction, CS)の視点欠如です。
かつ、異物が多いのは他でもあり仕方がないと、異物に対する姿勢が欠如です。

よくこのような業者を評価して導入した市の担当者/責任者にも課題があるのではと思ってしまいます。
この問題に対する市の教育委員会にも問題がありそうです。

冷たさを理由にしていますが、冷たくても美味しいものはたくさんあります。
駅弁は冷たいものが多いです。でも美味しいです。
セミナーでお弁当をよくいただきますが、やはりおいしさには違いがあります。

困っているのは子どもたちです。
その気持ちになって、責任者は早急に対応していただきたいです。