福島第1 「氷の壁」凍結せず 同じ技術 凍土壁に影響もhttp://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/snk20140629060.html より
東京電力福島第1原発の汚染水問題で、2号機タービン建屋から海側のトレンチ(地下道)へ流れ込む汚染水をせき止める「氷の壁」が2カ月近くたっても十分に凍結していないことが28日、分かった。事態を重く見た原子力規制委員会は、来月にも開かれる検討会で対応を議論する方針を決定。特に氷の壁は、2日に着工した「凍土遮水壁」と同じ凍結技術を使っており、凍土壁の信頼性にも疑問の声が出ている。
(中略)
凍土壁は、政府が汚染水問題解決の「切り札」と期待して、約320億円の国費を投じ、来年3月の完成を目指している。
原子力規制庁幹部は「海側に滞留している汚染水は濃度が高く、最もリスクが高い。なぜうまくいかないのか原因分析とともに、凍土壁の有効性も議論していく」と話し、次回会合で議題に上げることを明らかにした。(原子力取材班)
感想;
汚染水はいまだに海に流れ込んでいると言われています。高濃度に汚染された水が海にさらに流れ込むとどうなるのでしょう?海の放射能のモニターは正しく機能しているのでしょうか?
日本だけの問題でなく、世界の問題になり、世界の人々に影響します。世界に対して保証すべき問題も生じるかもしれません。
このニュースはネットでは取り上げられていますが、TVなどでは大きく取り上げられていません。マスコミは問題になった時に大きく取り上げ問題にしますが、大きくなる前にはあまり取り上げません。エイズの血友病製剤、オウムなども問題になってから取り上げ、その前にはマスコミは大きな問題として取り上げていませんでした。
集団自衛権を急いで内閣で決めるよりも、福島の汚染水防止の方がより重要な日本が行わなくてはならないリスク防止なのではないでしょうか。
海部内閣の時に米国のブッシュ大統領から、自衛隊の海外派遣を依頼されたそうです。その時、後藤田正晴氏は、「アリの一穴を開けちゃいかん」と強く反対したそうです。蟻の穴のような小さな穴が大きくなって、気が付いた時には戦争に巻き込まれる。九条の精神が崩れてしまうと。
昔も政治不信が言われていましたが、昔の自民党はいろいろな意見が出て来る、自由に問題を話し合う場があったように思います。今の自民党からは、集団自衛権を疑問に思う意見が出て来ません。
平和の党の公明党では地方の議員から問題だと意見が出ましたが、妥協する方向だと新聞に出ていました。今回の公明党の政治判断は後世の人々がくだすことになるのでしょう。日本が戦争に進んで行ったのも、当時のドイツの首相ががヒットラーを後任の首相にしたのも、その時の政治家の判断でした。
蟻の一穴で戦争に巻き込まれるリスクを心配する声は一部の新聞や有識者から出ています。また国民の多くは集団自衛権を望んでいなくても、政権を握っている一部の人の考えで、日本の将来が決められてしまうのでしょうか。
戦争のリスクを下げるには、集団自衛権に反対する党が政権を握って、内閣の解釈を変えるしかないのでしょうか。ということは結局、どの政党に投票するか、それはつまり、日本が戦争にもう一度巻き込まれる選択をするかどうかなのでしょう。
今の日本の政治とは、国民の声からかけ離れて、個人の主張が通ってしまうことなのでしょう。自分が戦地に行き人を殺す、あるいは子供が戦地に行き人を殺す、あるいは殺されてしまう。そのリスクを大きくする選択を今まさに日本がするように思えてなりません。子どもが戦地に行くようになってからではもう防ぎようがありません。それがまさに日本の戦争でした。