幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「トラウマ後成長と回復」スティーブン・ジョゼフ著 ”死なない程度の困難は人を強くする ニーチェ”

2017-10-20 01:42:08 | 本の紹介
ニーチェ
 「死なない程度の困難は人を強くする」

・誰もが人生の途中で困難な出来事に出会う。起きてしまったことは取り消せない。唯一の選択肢は、それをどう受け入れるか。ハロルド。タシュナーは、老化を早める奇病で息子を亡くした。「ふたたび勇気をいただいて-悲嘆からの出発」より
「アーロンの生と死によって、私はかつてよりも感受性豊かな人間になり、有能なラビ、思いやりのあるカウンセラーになっている。だがもし息子を取り戻せるなら、私はすぐにでもこういったものを手放すだろう。もしも選べるなら、息子を失う経験ゆえに得られた内面的な成長をすべて捨て去るだろう。そして十五年前と同じ、どこにでもいるラビ、冷淡なカウンセラーに戻り、誰かの役に立ったり立たなかったりしながら、聡明で明るい少年の父親として暮らすだろう。だが、選ぶことはできないのだ。

・苦難に直面してはじめて、多くの人が自身の内面を深く見つめ、本当に大事なものは何かを再評価する。逆境が彼らを目覚めさせ、充実した新たな人生へと導く。

・肯定的な変化を示す人の割合
 ・人生を当たり前のものと思わなくなっている。      94%
 ・以前よりも、人との関係を大切にするようになっている。 91%
 ・以前よりもおとなになったように感じている。      83%
 ・死を恐れなくなっている。               44%
 ・一日一日を精一杯生きている。             71%
 ・毎日を贈物のように考えている。            77%
 ・以前より寛大になっている。              71%
 ・人間の本質に大きな信頼を抱くようになっている。    54%
 ・周りの人やもの存在を当然視しなくなっている。     91%
 ・これまでよりも人を大切にするようになっている。    88%
 ・充実した人生を送りたいと強く願うようになっている。  50%

哲学者ジョン・スチュアート・ミル
 「幸せな人は、自分の幸せよりも何か別の対象に心を向けている人、つまり、他者の幸せや人類の向上、あるいは芸術や学問など、手段でなくそれ自体が理想の目標となるようなものを追求している」

ヴィクトール・フランクル
 「幸せは、求めて得られるものではない。期せずして得られるものなのだ。幸せでいるためには理由がなくてはならない。しかし、いったんその理由がみつかれば、誰もが幸せになれる」

・トラウマ体験後の成長の中核には3つの実存的なテーマがある。
1)人生は不確かなものであり、すべては変化するという認識を持つこと。
2)マインドフルネス、今、この瞬間に注意を集中すること。
3)自らが人生の担い手であると認めること。

・PTDSの症状
1)再体験
2)回避と麻痺
3)覚醒亢進症状(心拍数の増加や早い呼吸、冷や汗、動悸など)

ノーベル賞を受賞したハンス・セリエ わが身を守るか、逃げるか。
1)警告期;攻撃または逃避に備えて立ちすくむ。
2)抵抗期;ストレス要因に対処するため、リソースが動員される。
3)疲憊期;ストレス要因への対処が失敗に終わると、生理的疲労によって衰弱し、やがて死にいたる。

・ポジティブな変化
1)向社会的変化
2)哲学的変化
3)信仰心の高まり
4)政治的変化
5)国の安全に対する関心の高まり

・社会心理学者ロニー・ジャノフ=ブルマン 
欧米の文化には3つの考え方が深く根ざしている。
1)世界は善意でできている。
2)世界には意味があり、コントロールや予測が可能で、公正である。
3)私たちは価値ある人間だ

・カール・ロジャー
 人間には先天的な原動力、すなわち「実現傾向」が備わっていると主張する。

・人は、トラウマ体験によって、自分の人生の成功や失敗について他人がどう考えようとあまり気にしなくなる。うわべには関心を持たなくなり、本当に大事なのは自分がどう考えるかだと気づく、

・オルダス・ハクスリーの有名な言葉
 「経験とは、あなたに起きたことではなく、起きたことに対してどう行動するかである」

・昨日は歴史、明日はミステリー、今日は贈り物、だから、現在はプレゼント。

・心の知能(EI)
1)感情を認識する
2)感情に接近し、感情を生み出すことで、思考を支える
3)感情や感情にまつわる知識を理解する
4)感情や知性の成長を促せるように、感情を内省的に規制する

・テリー・ウエイト(イランでの人質解放時に約束を反故され4年間独房で鎖につながれ、叩かれ、模擬処刑まで受けた)
 「解放されたとき、私は三つのことを誓った。後悔しない。自分を哀れまない、感傷的にならない。この経験をプラスに考えようとしたんだ。苦しみはどこにでもある。それを転換すれば、破壊的な影響を受けることなく、創造的でポジティブな力になる」

・トラウマへの対処は三つのレベルで生じる。
1)自分の経験に意味づけするために語る物語において
2)再び語られた経験に対処するために選ぶ方法において
3)各自のパーソナリティによって、コーピングのアプローチが決まり、その結果としてパーソナリティが変化する。

・トラウマ体験後によくあるストレス反応
 ・侵入的記憶 ・悪夢  ・フラッシュバック  ・過覚醒  ・驚愕反応の増加
 ・思考の回避 ・行動の回避 ・感情の麻痺 ・社会的引きこもり ・不安 ・睡眠障害
 ・恥辱感  ・罪悪感 ・悲哀  ・悲嘆  ・短気  ・怒り ・身体的問題

・三つのメッセージが役立つ
1)あなたは一人じゃない
2)トラウマは正常なプロセス
3)整腸は旅である

・大事なルール
 :今は無理だと思うことは、決してやるな」

成長のための六つのステップ 成長モデル
1)棚卸し
 ・よく食べているか
 ・よく眠っているか
 ・運動を続けているか
 ・リラックスしているか
 ・自分に思いやりを示しているか
2)希望を育む
 ・逆境を乗り越え、成長した人の物語を読もう
3)物語を書き直す
 ・書くことで表現する
4)変化を特定する
 ・「いいこと日記」をつける
5)変化を尊重する
 ・その日の感謝していることを三つ書き出す。
6)変化を行動で示す
 ・成長を行動に移す

・逆境に対処する場合には次の三点が必要
1)現実を否定するのではなく、向き合う。
2)不運に屈服するのではなく、不運に見舞われたことを受け入れる。
3)自分の運命を責めるのではなく、その後の人生をいかに生きるかに責任を持つ。

感想
大きな病を体験した人はその体験をその後の人生に生かすことで、人生がより意味を持つようになるようです。
先日逝去された日野原重明先生も、医学生時代に結核を患い、同級生が進学しているのを、不安と共にすごしたとのことです。

死なないことであれば、その辛い体験を生かすことで、人生がより価値を見いだすのだと思います。
もし、死んでしまうような場合は、「神様は私に与えられた使命は充分果たしたと思われた」と理解することなのかもしれません。
一人ひとり、神様からの使命は違っていると解釈したいです。

日産も今回の問題を次に生かしていただきたいです。
そのためには、先ずは経営者層がこれまでの考え方を改めることから始まるのでしょう。
決して末端の作業者のコンプライアンス違反の問題ではなく、経営層の考え方に問題があったのだと思います。
社長の記者会見では末端の係長に問題があったかのような発言でしたが、まるで「私は悪くない」と言っているように聞こえてきました。
きちんとできているかどうかのチェックをするように指示していなかったのです。
それを品質保証部がチェックしていない仕組みのまま指示しているのはお粗末としか言いようがありません。
日産はこの件で経営が揺らぐことはありませんが、ぜひ”技術の日産”と言われるようになって欲しいものです。
神戸製鋼の問題はもっとことが重大で、米国司法省からの問合せもあり、世界を相手に補償しなければなりません。
信頼を取り戻すのは並大抵のことではありません。経営問題に発展しかねないように思います。
それがマネイジメント層は理解できなかったのでしょうか?
膿を出すなら早い方がそれだけ立ち直りが早いのですが。
膿が体中に行って大変なことになるのですが・・・。

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1 コメント

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雲伯油屋ストライベック (元鉄鋼商社関係)
2024-12-19 23:47:12
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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