英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2024年度順位戦 B級1組11回戦

2025-01-17 11:17:25 | 将棋
 昨日は順位戦で羽生九段が敗れ、仕事も良くないことがあり、ダブルパンチ。
 羽生九段の敗戦も仕事上の良くないことも増えてきている。仕事上のことは仕方がないとは言え、羽生九段の敗局は堪える(いや、逆だろう!仕事頑張れよ)
 2つとも増えてきているので、当然、ダブルパンチも増える……ぐはぁ
 「ぐはぁ」は月3回までは大丈夫。年36回までは大丈夫だぞ(でも36回も食らいたくないなあ)

 傷は浅いということで、順位戦の状況を整理する。
【11回戦の勝敗】(高見七段⑫は空き番)
大石 直嗣七段(4勝6敗)○-●斎藤 慎太郎八段(5勝5敗)…20時43分
糸谷 哲郎八段(9勝2敗)○-●三浦 弘行九段(3勝7敗)…21時5分
大橋 貴洸七段(5勝5敗)○-●佐藤 康光九段(5勝5敗)…21時37分
石井 健太郎七段(6勝4敗)○-●山崎 隆之八段(2勝8敗)…21時38分
羽生 善治九段(4勝6敗)●-○広瀬 章人九段(5勝6敗)…23時6分
澤田 真吾七段(5勝5敗)○-●近藤 誠也七段(8勝2敗)…0時32分
 この結果、糸谷八段と近藤八段のA級昇級が決定。残り2戦を残して2名とも決定というのは珍しい(糸谷八段はここまで空き番がなかったので、残り1局)
 おめでとうございます。

 11回戦を終えての成績を整理すると(丸囲み数字は今期ランキング)
糸谷八段⑦9勝2敗 高見七段⑫5勝5敗 
近藤七段③8勝2敗 広瀬九段①5勝6敗
石井七段⑬6勝4敗 羽生九段⑤4勝6敗
斎藤八段②5勝5敗 大石七段⑪4勝6敗
澤田七段④5勝5敗 三浦九段⑨3勝7敗
大橋七段➅5勝5敗 山崎八段⑩2勝9敗
佐藤九段⑧5勝5敗

 成績下位の三浦九段、山崎八段が敗れ、山崎八段の降級が決定、三浦九段も非常に厳しい状況になった。残り2局に勝っても、高見七段、羽生九段、大石七段のうち、2人が連敗しないと降級する。
 降級のもう1枠から逃れる争いが熾烈。5勝者のうち広瀬九段①(1敗多いが)と斎藤八段②、澤田七段④辺りは順位が良いので残留できそう。例年は中位(5位~8位)の5勝は残留できるのだが、今年は分からない。
 羽生九段の目線で見ると、残留のライバルである澤田七段④、大橋七段➅、広瀬九段①、大石七段⑪が皆勝ち星を上げたので、土俵際まで追いつめられてしまった。
 まだ、降級圏内ではないので、残り2局を連勝すれば当然残留できるのだが、1勝1敗で5勝7敗に留まると、残留は微妙(10回戦終了時点では“5勝すればほぼ安全”と思われた)
 微妙と言っても、1勝すれば、順位下位である大石七段は残り連勝しなければ羽生九段を上回れない。また、大石七段が連勝しても高見七段⑫、佐藤九段⑧、大橋七段➅の誰かが連敗すれば、降級は免れる。
 とにかく、次局の山崎八段には勝利してほしい。

 昨日の将棋は、難解な中盤、終盤に2回ほど(AI上)勝勢になったが、勝機をつかめず敗局。よくあるパターンだ。
 もう少し、終盤で時間が残っていればと思うが、冷たい目で見ると《時間を使わないと形勢を維持できない》と考えられる。
 やはり、研究と実戦稽古不足で、勝負勘が鈍っているように思う。
 
【12回戦組み合わせ】
△近藤 誠也七段(8勝2敗)-▲三浦 弘行九段(3勝7敗)
△斎藤 慎太郎八段(5勝5敗)-▲大橋 貴洸七段(5勝5敗)
▲澤田 真吾七段(5勝5敗)-△佐藤 康光九段(5勝5敗)
▲広瀬 章人九段(5勝6敗)-△高見 泰地七段(5勝5敗)
▲大石 直嗣七段(4勝6敗)-△石井 健太郎七段(6勝4敗)
△羽生 善治九段(4勝6敗)-▲山崎 隆之八段(2勝8敗)
(▲…先手番、△後手番)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相棒 season23  第11話「33人の亀山薫」

2025-01-16 19:01:24 | ドラマ・映画
“亀山薫”が殺害された!
容疑者は32人の“亀山薫”
(番組サイトより)
……というインパクト十分の事実!

 実際、血相を変えて伊丹が特命係の部屋に駆け込み「亀山薫が殺されました…」と告げる。
 伊丹が遺体発見現場ではなく右京のところに駆けつけるのか?亀山に電話しないのか?などの小さな疑問は生じるが、伊丹らしいと言えば伊丹らしいし、彼の亀山への気持ちが垣間見れるとも言える。演出的にも、伊丹の駆けつける様は欲しいだろう。

 ただし、せっかくの『亀山薫の会』だが、もう少し胡椒を利かせたかったように思う。
 ベタだが、会場に入るや否や、伊丹が「亀山っ、亀山薫はいるかっ?」と叫び、皆が返事をするとか。
 「亀山薫大図鑑」はなかなかの出来だったので、もう少し内容を見たかったなあ。
 “フライトアテンダント(キャビンアテンダント)の亀山薫”など字面のインパクト十分で、実物も観たかった。(でも、自己紹介文が「人見知りです」とあるが、なぜキャビンアテンダントに?)
    ……設定が面白かっただけに、もう少し面白く出来た気がする。

 右京の言「本当に醜いのは 人をねたみ 自分を卑下する あなたの心ですよ! 」
 “同姓同名ゆえの嫉妬心”。確かに、同姓同名だと“妬み”も増加するかも。でも、殺害にまで至る?まあ、人によるかも。
 お約束とは言え、被害者は痛いところを突く嘲りや愚弄する言葉を吐いた後、背中を見せる…でも、これがないと事件が始まらない。

【その他の感想、疑問】
・初話エピソード……懐かしい、若い!
 この初話から現在まで何年経っているのかな?リアル年数でなく、ドラマ上では?
・“役所の亀山薫”の偽造の身分証明書……今どき健康保険証? 偽造の匂いがした
・何かと情報提供してきた“博多の亀山薫”…少しウザいかも(脚本上、便利なキャラだが)
・偽名詞の所属部署を変えたのはなぜ?……真相究明のヒントの為?
・“代表の亀山薫”が「あれは(3か月前に襲われたのは)、人違いなんだ。取りあえず、1時半に非常階段に来い」というセリフがおかしい。
  “あれは人違いなんだ”というのは釈明しているように聞こえる。本来は相手を責め立てる状況のはず。


第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」
第5話「幽霊ホテル」
第6話「薔薇と髭の夜明け」
第7話「復讐者は笑わない」
第8話「瞳の中のあなた」
第9話「最後の一日」(元日SP )
第10話「雨やどり」

【ストーリー】番組サイトより
“亀山薫”が殺害された!
容疑者は32人の“亀山薫”!?


 特命係に飛び込んできた伊丹(川原和久)が、右京(水谷豊)に衝撃的な出来事を告げる。「亀山薫が殺されました…」。
 現場に向かった2人は、そこで驚きの事実を知る。殺害され、川に遺棄された亀山薫は貿易会社の社員で、特命係の薫(寺脇康文)とは同姓同名の別人だった。実は、右京はこの日、薫があるパーティーに参加していることを知っていた。それは、同姓同名の男女が親睦を深めるために集まった『亀山薫の会』という会合。
 殺害された貿易会社の亀山は会の代表で、特命係の薫は“ある理由”から総帥を務めているという。今回の初めての会合には、鳥取の役所に勤めていることから『役所の亀山薫(羽野晶紀)』と呼ばれる女性のほか、様々な経歴を持つ計33人の亀山薫が集まっていた。捜査を進めると、会場はパーティー開催中、ある種の密室状態になっていたことが判明。被害者が出た形跡がなかったため、犯人は犯行後、非常階段から遺体を遺棄したと考えられた。そのため容疑者は、被害者を除く32人の“亀山薫”に絞られた。

怪しい動きをする複数の“亀山薫”
犯行の裏には意外すぎる事実が…!?
二転三転する事件が特命係を翻弄する!


ゲスト:羽野晶紀

脚本:川﨑龍太
監督:橋本一
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

困った状況……ではありますが 「その2」

2025-01-15 09:42:45 | 日記
「困った状況……ではありますが」の続き…というより追記です。

 最近の状況について失念していたことがありました。
 それは……『トンイ』です。17世紀後期から18世紀前期までの李氏朝鮮時代を舞台にした歴史人間模様ドラマ?です(2010年に韓国で放送)。「BS松竹東急」で12月中旬から放送されています。

 『宮廷女官チャングムの誓い』や『イ・サン』も大変面白かったが、『トンイ』はそれを超える面白さかもしれない。実は、以前、ドラマの終盤のラスト7~8話を観た記憶があるが、ほとんど覚えていない。初話からの登場人物の感情や人生の積み重ねがなかったので、ストーリーの推移を見たに過ぎなかったからなのだろう(それでも、〝面白かった”という感触は残っている)
 このドラマについても語りたいのですが、非常に長くなりそう。今回の記事の趣旨ではないので、〝また別の機会に”ということで(書くかどうかは50%)

 で、この放送が月曜~金曜までの週5回。1時間枠(正味45分弱)なので、結構ハードスケジュール?です。でも、面白いのでOKです。
 アニメ視聴などその他の視聴もあるので、寝不足になりそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

困った状況……ではありますが

2025-01-14 17:14:48 | 日記
〝困った状況”とわざわざ記事タイトルにしていますが、いつものように(笑)、深刻な事態ではありません。
 例年、この時期(年末年始)は……
①スポーツ中継が盛りだくさん
②仕事が忙しい
③雪かきで消耗
④新ドラマやスペシャルドラマラッシュ
⑤アニメの切り替えの切り替え期
➅その他、突発的な出来事
  ……というような事情で”いっぱいいっぱい”の状態になっている。なので、深刻とは遠い状況です。
 あと、当ブログの主テーマ(ジャンル)である将棋は、棋界的に一服状況なので助かってます(王将戦が始まりましたが、羽生九段とは関係ないので観戦しても疲れません。それにしても藤井七冠は強いなあ)

(ここからは文体を常体に変えます。皆さんに話しかける時は敬体)
 今年も例年とあまり変わりがないと思うが、少し違うところもあるような気がする……実は、本人もよくわかっていないので、分析、分析!

①スポーツ中継が盛りだくさん
 全日本バスケ、ウインターカップ(高校バスケ)、皇后杯バレー(全日本選手権女子、男子は観ません)、全日本バドミントン、駅伝(高校男女、富士山大学女子、ニューイヤー、箱根、都道府県対抗女子)、春高バレー、高校サッカーなど、まさにラッシュ…もうラッシュだった。……ではあるが、例年通り。
 スポーツイベントはかなり終わり、あとは、全日本卓球と都道府県対抗男子駅伝ぐらい。

②仕事が忙しい
 単純に売り上げを比較すると、1年前の年末年始(12月21日~1月12日)とは、10%アップ。もう少し細かく見ると、年末は20%ダウン、1月上旬は45%アップ。
 なぜか、先週は無茶苦茶忙しかった。もともと忙しい時期での忙しさアップなので、きつい、しんどかった。
 忙しいだけで売上増えずの〝くたびれ儲け”ではなかったようなので、良かった。(まあ、コロナ前と比べると1割減なので、喜べないかも)

③雪かきで消耗
 12月上旬から低温傾向が続き、寒さが苦手な私には辛い日々だった。しかし、幸いなことに、降雪はほとんどなく(大雪になった地域も多い)、雪かき時間はゼロ。
 1時間~1時間30分ほどの時間とエネルギーを消費しなくていいのは嬉しい。非常にありがたい。

④新ドラマやスペシャルドラマのラッシュ
 スペシャルドラマ類は(劇場版ではあるが)『ミステリと言う勿れ』ぐらい。あ、あと『明日に向かって撃て!』も視聴(4回目)
 新ドラマはこれから始まるという段階だが、今回は食指が動くドラマはほとんどない。何しろ、主要人物たちと年齢が離れてしまったので、流石に感情移入ができなくなってきている。ストーリーも興味やセンスがズレが大きいし。
 そんな中、『問題物件』(上川隆也)は面白そう。『東京サラダボウル』(奈緒&松田龍平)の第1話は面白かった。
 大河ドラマは今回はパス。観ないのはちょっと寂しいが、助かる。

 今後の予定とは関係ありませんが、昨年終盤から今年にかけて、『ゴジラ特集』『ジャッキー・チェン』特集を観たのは嬉しい誤算でした。

⑤アニメの切り替えの切り替え期
 アニメが困ったことになっている。
 視聴候補が多すぎて、少し絞らないといけない状況。それでも、かなり多くなりそう。
 あまりに多いので、恥ずかしくてタイトルは書けない……(今度、書きます)
 あ、それと、せぷさんに伝えたいことがありますが(大したことではないです)、それも、後日記事で。

➅その他、突発的な出来事
 これは予測不可能だが、何となく、嫌な予…いや、文字にしない方がよいかも。


 ①は例年並み、②は忙しさアップ(仕事なので喜ぶべきか?でも、年々、効率が悪くなってきている)、③楽させてもらっている(今後、暫くは楽できるかも)④年々減少、⑤大変(でも趣味なのでOK)
 大雪にならなければ、充実した冬季生活になりそうだ
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

七福星 (1985年公開 日本公開は1987年)

2025-01-13 14:38:12 | ドラマ・映画
 今回の視聴は、BS12 (トゥエルビ) の「サモ・ハン特集」。
【当ブログのジャッキー・チェン関連記事】
「新ポリス・ストーリー」(1993年公開)
「ポリス・ストーリー3 」(1992年公開)
「ポリス・ストーリー2 九龍の眼」(1988年公開)
「プロジェクトA2 史上最大の標的」(1987年公開)
「プロテクター」(1985年公開)

 『福星』シリーズはサモ・ハンの主演・監督の作品(ジャッキー・チェン主演ではない)で、全部で7作あるらしい。日本で公開されたのは『五福星』(1983年)、『大福星』(1985年)、『七福星』(1985年)、『十福星』(1986年)の4作。私が観たのは『五福星』、『大福星』、『七福星』で、どれもテレビで、『大福星』を一番最後に観た記憶がある。で、政策のその順かと思っていたが、違っていた。
 『五福星』が一番笑えて、『大福星』のアクションが一番良かった。『七福星』はあまり面白くなかった記憶がある。(テレビ番組なので、カットされた短縮版という可能性もある)

 今回視聴して、『七福星』に関する記憶は正しかったことを再認識。
 ともかく、ストーリーの8割近くを、5人組(サモハンは除く)コメディ(ギャグ)で押し続ける……しかし、これが笑えない、面白くない(『五福星』はもっと面白かったと思うが、年月が経っているので、面白さのセンスが変化しているのかもしれない)
 とにかく、《女性の裸を見たい、触りたい》という欲望がむき出しでガッツキ過ぎ。
 ジャッキーとユンピョウたちのアクションは凄いのだが、〝客寄せ”の役割。だったら、もっとコメディ部分を精錬してほしかった。

 三作品目のせいか、登場人物の設定などの紹介的シーンやセリフもなく、5人組自体の職業などの設定もよく分からない。
 さらに、ジャッキー達も何の捜査をしているのかもよく分からない。
 そういう状況の中で、笑えないコメディをずっと見ているのは、フラストレーションが溜まる。
 しかも、ジャッキーが肩を撃たれ、その中でも奮闘するが、戦闘不能に近い状況になってしまい、他者と格闘していたサモハンが現れ、敵を倒す……ジャッキーファンとしては大きなもやもやが残る作品だった。


【ジャッキー戦闘不能の事情について】(以下、ウィキペディアより引用)
本作ではジャッキー・チェンが珍しくバトルで負けるというストーリーになっている。それは撮影当時、ジャッキーは本作を『ポリス・ストーリー』『ファースト・ミッション』と掛け持ちしていて、非常に過密なスケジュールだった。そのため睡眠時間がとれず、移動中の車内や撮影の合間などに仮眠をとっていた。しかし疲労の限界に達したジャッキーはある日、撮影中に怒りを爆発させ「もう俺を殺してくれ」とサモ・ハンに頼み強引に脚本が「ジャッキーが銃で撃たれる」というストーリーに書きかえられた。そのためジャッキー扮するマッスルは途中からいなくなっている。【引用終】

 上記の説明文だが、「ジャッキー扮するマッスルは途中からいなくなっている」というのは少し違う。ストーリー終盤で大活劇(格闘)が繰り広げられ、その中で撃たれ、その後も強敵・殺し屋(倉田保昭)と戦っている。(ジャッキー分のアクションシーンを撮り終えて、撮影現場からいなくなったのだろう)

 今作があまりの出来だったので、評価をネットで調べるとそこまで酷評はされていなかった(絶賛もされていないが)
 その感想の中で、
「ジャッキーが倉田保昭にボコボコにされサモハンが代倒する珍しい展開」
 と記されていたが、これはおかしい。
 マッスル(ジャッキー)は肩を撃たれながらも互角近く倉田と闘っていた。しかも倉田は※武器を使用
  ※釵(さい)、もしくは筆架叉(ひつかさ)という〝かんざし”のようなフォークのような3本の尖った武器。右手左手1本ずつ持ち相手を攻撃する。
 決して、ボコボコにされたわけではない。

【ストーリー】
 キッド(サモ・ハン・キンポー)をはじめとする 5 人組は前作で日本のマフィアに壊滅的な打撃を与えた褒美として、フラワー刑事(シベール・フー)のお目付けつきではあるがタイのパタヤビーチでバカンスを過ごすことになる。しかし、香港からフラワー刑事に緊急指令が入り、せっかくのバカンスはお預け。
 そんな折、麻薬捜査隊の刑事マッスル (ジャッキー・チェン)とリッキー(ユン・ピョウ)は、麻薬の取引現場を急襲、乱闘の末、ギャングたちを逮捕する。そして暗殺グループ、刑事、五人組を交えたハチャメチャな大乱闘が始まった。(以上 BS12 の「サモ・ハン特集」より)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2025春の高校バレー女子準決勝 就実-共栄学園

2025-01-12 10:53:01 | スポーツ
 〝春の高校バレー”に限らず、多くのスポーツ中継がネットでの動画配信やCS放送にウエイトが傾いてきている。
 時代の流れで仕方がないとはいえ、やはりテレビで観たい。私の場合は録画&再生なのだが、観たいプレーを何度も観られるし、スロー再生ができるのでありがたい。ネット動画でも何度でも観られるが、やはり、再生における利便性は低い。CSは全試合中継。有料で全試合観戦するのが真のバレーファンかもしれないが、ケチなのと全試合は無理。選択して観るのが妥当なのだが、結局、1/3は観てしまいそうだ。録画再生の欠点としては、試合終了(再生終了)が予見できるので、フルセットにならない限り、ゲームの勝敗も予見できてしまうことだ。
 地上は中継してくれることだけでもありがたいと思うべきだが、要望が2つ。
・(中継体制ではなく、大会運営として)3回戦、準々決勝を1日で行うのはやめて欲しい
・準決勝は全セットでなくても、男女各2試合を中継してほしい


 昨年は男子の福井工大福井が準優勝。優勝できるだけの実力があったが、駿台学園が強すぎた
 今年の工大福井も、傑出したサイドアタッカーを3人擁し、強力布陣で臨んだが、準々決勝で市立尼崎に屈した。昨年に比べ、レシーブや繋ぎのプレー、ミドルブロッカーが物足りなかった。トスも不正確だったように思う。

 地上波で中継されたのは、女子の就実-共栄学園戦。
 共栄学園(東京③)はノーシード校だったが、身長184センチの主将・秋本美空がとんでもない逸材で、全日本のエース級のスパイクを放つ。ブロッ力クもサーブ力も高い。母親は2012年ロンドン五輪銅メダリストの大友(旧姓)愛さん。 
 秋本以外にも秋本の対角に山下裕子(1年)183センチを配し、他のメンバーもエース級を揃えている。攻撃力に目が行くが、レシーブ・繋ぎ力も非常に高い。弱点が見つからない……
 今大会は、近江兄弟社(滋賀)、福井工大福井(福井)、古川学園(宮城)、東九州龍谷(大分)と並みいる強豪を圧倒して勝ち上がってきていた。
 就実(岡山)は、前回優勝校。全大会MVPの福村心優美は健在で、他のメンバーも強力。今大会、危なげなく勝ち上がってきた。

 第1セットは共栄・秋本が破壊力抜群のスパイクで就実を圧倒。
 第2セットはダイジェスト映像しかなかったが、就実が主導権を握り、制したらしい。
 第3セットは、共栄が奪う。
 ここまで、就実が福村も切れのあるスパイクで共栄・秋山に対抗。さらに、何とか共栄のスパイクを拾い、他のメンバーもそれを活かしてスパイクを決めて来ていたが、やはり、共栄の破壊力に屈するシーンが多かった。
 第4セットもその流れで、確か10-15と5点リードされ、敗色濃厚。しかし、ここから踏ん張る。何度も球を繋ぎ、何度もスパイクを放つ。1プレイ、1プレイに集中し、点を積み重ねる……20-20!ついに追いつく。
 この後も、手に汗握る、息も詰まる、白熱の戦いが続いたが、共栄25-24就実から、就実・高橋凪のスパイクを共栄がブロックで止め、熱戦に終止符を打った。(高橋選手も、終盤、鬼神の如くスパイクを決めまくっていた)
 福村は間違いなく〝超高校級のスパイク”を放っていたが、秋本の〝全日本エース級のスパイク”にはわずかに及ばなかった。
 この福村選手、とてもいい!スパイクのキレも良いが、冷静で芯の強さを感じさせる表情がとても良い!


 もう一方の準決勝は、下北沢成徳 3-2金蘭会で下北沢成徳が決勝進出を決めている。
第1セット 25-20 第2セット 22-25 第3セット 20-25 第4セット 25-19 第5セット 15-12。
 こちらも大熱戦だったようだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「今シーズンでは最強の寒波」の経過報告 【追記あり】

2025-01-10 18:20:38 | 気象
一昨日(2025年1月8日)に「今シーズンでは最強の寒波」という記事を書きましたが、その経過(結果)報告です。

 昨日(9日)は気温が下がり、時折、轟々と風が吹き、雪が激しく振りました。
 福井市の気温も、午後になると高くても2℃台で、そこから下がり、午後5時前後は0℃前後、午後8時以降は氷点下1℃前後で推移しました。
 昨日(9日)から今日午前中が大雪のピークと報じられていたので、昨夜就寝時は、かなり暗い気持ちでした。午前3~6時くらいまで激しく降ると言われていたので、覚悟して寝ました。

 今朝、起きて恐る恐る窓の外を見ると、一面、雪景色。
 でも、思ったほどではなく、昨夜から若干、雪が上積みされたかなという程度でした。

 アメダスによると、午前6時時点で積雪8cm……良かったぁ。
 6時以降も降ったり止んだりしましたが、時折、青空、日差しもあり、ドッと積もることはなさそう。
 最深積雪は9cmでした。

 皆、「これくらいでよかった」と。
 予報で「北陸は多いところで70cm」となっていました。
 この〝多いところ”というのがくせ者で、平野部ではなく山沿いや山間部をではこれくらい降る可能性があるという意味です。

 でも、パッと聞くと「北陸は70cmも積もるのか!温泉旅行や中止だ」となってしまうかもしれません。
 もちろん、山間部で生活する人に必要な情報ですが、生活する人が多くいる平野部ではどのくらい降るのかが、語られていません。ちょっと、どうかと思います。
 ローカルニュースでは、平野部○○cm、山間部(山沿い)では○○cmという予測が出ます。
 ちなみに、昨日は「福井県嶺北地方の平野部25cm、山間部(山沿い)では70cm(←少し違うかも)」と報じられていました。この言葉も、〝多いところでは”という注釈が入ります。
 なので、私のところでは15cmぐらいの降雪がありました(積雪ではなく)。説明が遅れましたが、ニュースではたいてい「○○cmの降雪」と言います。気温が1~2度より低いと、雪が降った分だけ積もりますが、気温が少し高いと融けるので、降雪量>積雪量という関係になります。

 今回は山間部中心の降雪だったので、平野部はそれほど大雪にはならなかったようです。それでも、西日本や太平洋側まで寒気が南下したので、普段雪が降らないところも積雪があったようです。当然、北日本や山間部は大雪だったと思います。
 今朝、7時の近辺の積雪は、福井市13cm、大野市69cm、今庄50cm、敦賀市17cm、九頭竜(大野市)147cm、金沢市3cm、富山市18cm、輪島4cm、珠洲12cm、関ヶ原4cm、岐阜市9cmでした。

 まだ、寒気は抜けきっていないので、今後積雪が増える可能性は低くないです。

【追記】
 言い忘れていました。
 昨夜のNHK福井の気象コーナーで、気象予報士が上空1500mの寒気予想図で解説。(当ブログの上記の図では、この“平地で大雪の目安になる寒気”が区別されていません)
「ご覧のように、平地で大雪の目安となる寒気(マイナス9度以下)にすっぽり覆われ続け、雪が積もる」というようなことを仰っていました。
 雪は積もりましたが、“平地で大雪の目安になる寒気”に覆われ続けた。解説図では午後9時には紀伊半島まですっぽり覆われており、翌日(今日10日)の午前9時まではおおわれる状態が続いたので、大雪になるのは必須のように感じました。が、実際はそれほどではなかったです。
 私見ですが、やはり大雪の目安は上空5000m(5500m)の寒気だと思います。(上空1500mの寒気は寒さの目安)
  
 今夜のNHK福井の気象コーナーで1500mの上空寒気予想図で今後の雪について解説していましたが、平野部でそれほど降らなかったことはスルーしていました。
 山沿いでたくさん降ったこと、平野部でも多少積もったことで、予報は的中していたと解釈しているのか、それとも、昨日の解説のことなど忘れてしまったのでしょうか?あ、でも敦賀市はけっこう降ったなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相棒 season23  第10話「雨やどり」

2025-01-09 17:25:05 | ドラマ・映画
それは~♪まだ私が神様を信じなかった頃♪
という歌詞・旋律を思い浮かべた人も多いかも。
 今話はそんなお話……《ピュアなふたり(健吾と塔子)の恋物語》はとても良かったが、なんだかいろいろと……

 〝なんだかいろいろ”について書く前に、ヒロインの育ての親が、〝糞”だったなあ。という感情が強く残ってしまった。
 〝糞”という言葉は良くなく、他の言葉をと思うのだが……〝糞”にするか〝クソ”にするかを迷う気持ちの方が強い。
 詐欺などの実害を受けた者だけでなく、彼女に係り合いを持った者は被害や嫌な思いをしてしまう……そんな糞人間だった。
 塔子はその育ての親・佐伯美鈴に幼いころから詐欺行為を強要されていた(募金詐欺など)。奴隷扱いだった。

【疑問点】
①タペストリー紛失(窃盗)について
 塔子についてニセの切迫した情報を美鈴が語り、タペストリーをせしめようとしたが、塔子が直接妨害。
 それで、〝奴隷その2”(舎弟)を使い、最初の標的だったタペストリーだけでなく、そのタペストリーのシリーズ5枚を盗ませた。
 健吾は塔子を庇い、自分が売り払ったと言い張り、父親から勘当されていた。
 しかし、冷静に考えれば塔子の仕業ではないと分かりそうなものだ。《家人に見つからず忍び込めるか?》《ピッキングができるのか?》など疑問を持ちそうだ。

②半年前のジョガー転倒事故死
 死亡したジョガーのトレーニングウエアに紫色の髪の毛が付着していたのなら、単なる事故死ではなく、事故や殺害を考えなかったのか?実に不思議。しっかり、写真まで撮っていて、捜査資料にも残しているのに!

③貸倉庫を調べないの?
 美鈴が殺害され、彼女に身辺を洗う中で、詐欺などの悪行が浮かび上がり、その収穫物(盗品等)を隠していた貸倉庫などの鍵も見つかる。
 捜査一課はその鍵について調べなかったのだろうか?さっさと突き止めておけば、監禁されていた塔子はもっと早く救出されたはず

④傘に纏わる疑問、その1
 健吾が塔子の使っていた傘を見て「いい傘ですね」と言っていたが、自分が作った傘だった。単に使っていただけの傘ならともかく、子どもの時に自分が作った傘なのに、気づかないモノなのか?ご丁寧に、名前も彫られていたのに?
 そもそも「大事な傘」と聞いたら、修理を考えるのでは?

⑤傘に纏わる疑問、その2
 健吾の作った傘に独特なチャームが付いていたが、何の形だったのだろうか?具体的な形でないのなら、モチーフは何だったのだろうか?
 あの現場写真から、よく右京は傘のチャームを思い出したものだ。
【スカイツリーを元(基)にしたチャームだったようです。marumoriさんからご指摘がありました】

      感動勘当した父親は、その後、登場せず……いろいろ、なんだかなあという話だった。
 「感動」→「勘当」です。これもmarumoriさんからご指摘がありました
 これは、「感動じゃなく勘当」と意識していたのに、クリックミスしました。悔しい…
 marumoriさん、ご指摘ありがとうございました。

第1話「警察官A~要人暗殺の罠!姿なき首謀者」(初回拡大SP)
第2話「警察官A~逆転殺人!真犯人は二人いる!!」(拡大スペシャル)
第3話「楽園」
第4話「2つの顔」
第5話「幽霊ホテル」
第6話「薔薇と髭の夜明け」
第7話「復讐者は笑わない」
第8話「瞳の中のあなた」
第9話「最後の一日」(元日SP )

【ストーリー】番組サイトより
雨やどりが繋いだ偶然の出会い
姿を消した女性と事件に接点が!?


 美術館を訪れた右京(水谷豊)が、突然の荒天で雨やどりをしていると、隣に誰かと待ち合わせをしている様子の青年が。右京は、青年の特徴的な傘が印象に残る。
 翌日、スナックのママが撲殺される事件が発生。現場には、殺害時に青年の傘がそこに置かれ、持ち去られた痕跡があった。それに気づいた右京は、薫(寺脇康文)と共に青年の行方を捜索。すると、青年は長年続く洋傘店の一人息子で、福丸健吾(碓井将大)という人物であることが判明。しかし、健吾は半年前、職人気質の父とぶつかり、今は家を出ているらしい。その後、福丸を捜し当てた右京は、偶然を装って接触。事情を聞くと、福丸は片想いしていた女性と雨やどりをきっかけに交流を持ち、逢瀬を重ねていた。
 ところが、塔子(青島心)というその女性は半年前に突然、姿を消してしまったらしい。右京は、現場から消えた傘は、福丸が塔子にプレゼントしたものではないかと推理し、塔子と被害者に何らかの接点がないか調べ始めるが…!?

不思議な縁から始まった数奇な事件
背後に見え隠れするのは親子の情
涙雨の先にあるのは、幸福か悲劇か


ゲスト:碓井将大 青島心

脚本:光益義幸
監督:橋本一
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

今シーズンでは最強の寒波

2025-01-08 18:05:29 | 気象
 今シーズン最強の寒波が襲来。
 ”今シーズン最強の寒波”ということで、雪の備え、雪道の警戒、雪かきの覚悟が必要。
 福井県の平野部に関して言うと、警戒は必要だが、生活に支障が生じるような所謂“大雪”にはならないように思う(←希望的観測)
 ちなみに、今回の寒波について県内の気象予報では“最強の寒波”とは言わず、“今シーズン一番の寒気”と言っていることが多い。
 ただし、寒気が直撃するもっと北の方の日本海側は大雪の公算が強い。それから、1500上空の寒気の南下具合は大きい(特に西日本)ので、中国地方や関西地方や岐阜県の標高の高いところは警戒が必要(平地でも積雪があるかも)
 それと、寒気が大きいので強弱を繰り返してしつこく来襲するので、福井県平野部も積算降雪量はそれなりに増える可能性もある。

 下図は本日(2025年1月8日)午前9時の上空の寒気(左が上空1500m、右が上空5000m)

 大雪になるかのポイントは上空5000mの-36℃の寒気が(青の濃い部分)南下具合。この下では、1日に20cm~40cmぐらいの降雪がある(福井県では)。
 上図の感じでは、この寒気が全体的に南下してきて大雪……となるのだが、下図の明後日(1月10日)の寒気を見る限り、南下ベクトルは弱く、西→東に移動するらしい。しかも、芯の部分(濃い青)は小さくなっている。

 実は、福井気象台などの予報では、大雪のピークは明日(1月9日)と言われているが、上空5000mの寒気のピークは今日。気圧配置(風向き)、上空1500mの寒気(これは地上の気温に影響を与える)などいろいろな要素が絡み合うので、上空5000mの寒気だけで判断はできない。(それでも、私は都合の良い方に解釈したい)

 1月12日の寒気はその下の図。

 寒い日が続き、雪の降る日は続きそうではあるが大雪にはならないと思う(希望的観測)
 ただし、繰り返しになるが、寒気の規模が大きいので、強弱を繰り返してしつこく襲来する。“寒波”と表現することもあるように、波のように襲来する(別に頼んでいないのだが)。5000m上空の寒気は、12日が最も南下する。
 
 ところで、昨年(2024年)1月24日寒気の状況は下図(比較の為、その下に今年の1月8日と10日の寒気図を掲示しておきます)




 上空1500mの寒気はほぼ同等、上空5000mの寒気は若干弱めと言える。
 この2024年1月24日以降の降雪積雪具合は
     越前市      福井市
   降雪  積雪   降雪  積雪
24日 4cm  4cm   10cm 10cm
25日 22cm  26cm   8cm 18cm
26日 8cm  25cm   9cm 20cm
 この時の寒波とほぼ同等と考えると、積もっても20~25cm(あくまで希望的観測)。運が良いと10cm程度。(あくまで、福井県の平野部について。希望です。雪かきはしたくないです)


 ”最強寒波”と“今シーズン1番の寒波”という表現に拘ったが、確かに今シーズン最強ではあるが、あまり”最強”を謳うのはどうかと思う。
 〝最強寒波”というと……無茶苦茶寒くて雪もかなり降った2023年1月下旬の寒気を思い出す。

 2023年24日から雪が続き28日に降雪が26cm(1日分)、最深積雪は29日に47cmに達している。福井市は61cm。
 ホワイトアウト状態になった記憶がある。
 とても寒くて、福井市は1月24日に最低気温は-3.9℃、25日は-4.4℃、26日は-3.1℃を記録。放射冷却ではなく寒気による冷え込みで、3日も寒い日が続いた。25日は1日の平均気温-2.5℃、最高気温1.2℃だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

劇場版 ミステリと言う勿れ

2025-01-07 17:52:33 | ドラマ・映画
【ストーリー】(公式サイトより)
 天然パーマでおしゃべりな大学生・久能整(菅田将暉)は、美術展のために広島を訪れていた。そこで、犬堂我路(永山瑛太)の知り合いだという一人の女子高生・狩集汐路(原菜乃華)と出会う。
「バイトしませんか。お金と命がかかっている。マジです。」
そう言って汐路は、とあるバイトを整に持ちかける。それは、狩集家の莫大な遺産相続を巡るものだった。
 当主の孫にあたる、汐路、狩集理紀之助(町田啓太)、波々壁新音(萩原利久)、赤峰ゆら(柴咲コウ)の4人の相続候補者たちと狩集家の顧問弁護士の孫・車坂朝晴(松下洸平)は、遺言書に書かれた「それぞれの蔵においてあるべきものをあるべき所へ過不足なくせよ」というお題に従い、遺産を手にすべく、謎を解いていく。ただし先祖代々続く、この遺産相続はいわくつきで、その度に死人が出ている。汐路の父親も8年前に、他の候補者たちと自動車事故で死亡していたのだった…
 次第に紐解かれていく遺産相続に隠された<真実>。
 そしてそこには世代を超えて受け継がれる一族の<闇と秘密>があった――― 。

(今作のヒロイン・狩集汐路が犬堂我路から「久能整を頼ると良い」と助言されるシーンから始まる。我路は既に指名手配されているようなので、ドラマの続きと考えられる)

(ネタバレを大いに含みます)
個人的な感想としては……
  ……途中までは面白かったが、真相が明かされていくにつれ、面白さが減少していった。

《先祖の悪行に縛られた狂気の一族の凶行》というのは、まるで“横溝正史の世界”。好みではない。
 ただ、その昭和感と裏腹に、車坂家と真壁家…特に車坂朝晴(松下洸平)が《縮れ毛・色白などの一族の特徴が顕著な人間を削除する》という行為を罪の意識を全く持たずに遂行する様は、AI的とも思える
 
★《一族の特徴が謙虚な人間を抹殺する》という凶行について
【目的】
・《狩集家を皆殺しにして、狩集家に成り代わった》という過去を隠滅するため(本来の狩集一族は縮れ毛などの特徴はなかった)
・一人の娘を取り逃がし、一族全滅には至らず、その末裔の復讐を怖れた
【非合理性(本末転倒)】
・一族を守るための行為であるが、一族の血が強いモノを抹消していくという背反性(矛盾)
【実際問題として…】
・あれだけボコボコと殺害したら、警察も世間も怪しむ

★整くんの法則
☆子どもは乾いていないセメント
 傷や跡が付くと、そのままずっと残る。(固まってしまった大人は傷つかない。でも、あまり衝撃が大きいと、壊れるよね)
 だから、歪んだ感情を植え付けられると、それがそのまま残る。心の傷やトラウマも。
 新音がゆらの娘から蔵の情報を聞き出そうとしたのを、整が止める(咎める)。何気なく話した情報により、悲劇が起こってしまった場合、子どもにはそれが大きな傷として残るというのだ。
 この法則は、犯人が汐路から彼女の父の情報を聞き出していたことにもつながっていて、その事実に汐路はショックを受ける。
☆「証拠を出してみろ」と言うのは、たいてい犯人(油塗り付け、ゆら閉じ込めの件を追及された汐路が言った言葉への突っ込み)
 無実の人はそんなことは言わない……確かに(笑)
☆ホラー映画などで、なぜか皆がバラバラになる
 一緒にいれば、防げることもあるのに……確かに(笑)
☆下手だと感じるのは、目が肥えてきたからだ
 上達してきたので、欠点が見えてきたのだ……確かに

★その他、いろいろ……
①汐路にはけっこう優しかった整くんだが……
 「(汐路が一族には闇があると言っていたが)闇があるのは一族ではなく、あなたです」
 ……セメントに大きな傷が残る言葉だと思う

②謝らないとダメ――汐路
 父が運転する車ががけから転落し、今回の相続候補の4人の親が全員死亡。居眠り運転が原因と見なされ責められたことにわだかまりを持っていて、父の運転事故の罪を薄めようとした(仕返しの意味もある)
 ただし、汐路の行為は、自作自演の植木鉢落下はともかく、階段油塗り行為は下手をすれば大けがをするし、その後の皆を疑心暗鬼に陥らせようとした。相当な悪意があった。
 整くんは「こどもは乾いていないセメント」云々と語っていたが、ここはちゃんと謝るように指導しないと!

③俳優の贅沢な使い方
 鈴木保奈美、松坂慶子、野間口徹など、事件の重要人物になり得る方々だが、無意識に真相に辿り着く鍵(言葉)を与えていたが、本筋と絡むことはほとんどなかった。
 狩集ななえ(鈴木保奈美)は汐路の母親だが、汐路や夫との心の結びつきはほとんど感じられなかった。

④狩集弥(滝藤賢一)は有能だったが……
 狩集家本来の血筋である君原奈津子(松嶋菜々子)を見つけ出したのは凄い(偶然?)
 鯉沼鞠子の弟・宝田完次(ダンディ坂野)脚本の劇を見る、白骨の発見など、一族の闇を知っていたはずなのに、安易に一族の邪魔者始末役の血族の車坂朝晴(松下洸平)の差し出したミカンジュースを飲んでしまうとは!

⑤君原奈津子(松嶋菜々子)のシーンについて
 パワーストーンのアメジストの力でUSBメモリーを守るという意味だったのか?アメジストパワーに紛れ込ませる細工なのか?……
 そこまで重要な情報だったのだろうか?
 既に、少なくとも2回(発注と受け取り)の為に2回は足を運んでいるし、情報としては住所と名前、職業、家族ぐらいしかないような……
 そのUSBメモリーもわかりにくい所に隠したため、狩集弥が死んでしまうと、有能な整くんがいないと分からなかったのでは?
 それに、松嶋菜々子を起用した為、このシーンが必要以上に長かった気がする。原作ではどうだったのだろうか?
 疑問に感じたことがある。
 部外者の整くんは少し離れたところにいた。
 潮路が整くんに近づき座って対峙した。整くんが語っている時、彼女の瞳はあらぬ方向(斜め情報の壁辺り?)を観ていたように思えた。
 でも何もなく、そのまま話は進んでしまった。何だったのだろうか?


 整くんとは友達にはなりたくないが、面白いキャラクターだなあ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする