このドラマは、脚本家・野島伸司氏の主張のために作られているっぽいのですが、今回は氏の主張が最大にボリュームアップされていました。
今週の小テーマは男性の言葉(話す言葉)でした。
・男は結論付けられる会話しかしたがらない(女は話すことに意味がある)
・男のおしゃべりは不誠実の証(9割は嘘、気持ちがこもっていない)、無口の方が信用できる
そのテーマで、早乙女悠里(天海祐希)とリカ(長澤まさみ)がコントを繰り広げ、
「綺麗だとか、愛しているとか、言われたくないですか、嘘でも」というリカの突っ込みに、つい顔をほころばす悠里が面白かった。
ここで、女性の皆さんにお聞きしたいです。
嘘でも言ってほしいの?
人によると思いますが、あの悠里(天海祐希)が、そうだったら、これは言ってみる価値があると思っちゃいます。
今週は、宇津木洋介(綾野剛)と長女の晶(武井咲)の禁断の恋と、DNA鑑定で宇津木と修一(悠里の兄)との親子関係の真偽がはっきりするという重要な話なのですが、小テーマを発展させた刑務所慰問のイベントがすべてをぶっ飛ばしてしまうほどの破壊力で展開されました。
お抱えの運転手・保坂次郎(志賀廣太郎)が一切口を利かないのは、過去の悲しい事件のせい。
早乙女家に2人組の強盗が入り、お手伝いさんとして勤めていた保坂の新妻が機転を利かせて幼い悠里をベッドの下に押し込んで守ったものの殺されてしまった。顔を見られたという理由だけで。
悠里は演奏を終えた後、受刑者に向かって
人間としての尊厳を、利己主義を超えて達成するために生きて、愛して、生き切っていくという命題を放棄し、自分の利益、快楽しか追求できないあなた達はケダモノだ
罪を犯す人間の本質は変わらない!
裁判で反省した様子を見せても、それはうわべだけ!
徹底的に糾弾する!
(局にクレーム・非難・苦情が殺到するのではと思うほど)
脚本としては、野島氏が言いたかったことを悠里に代弁させた。
ドラマとしては、悠里は受刑者よりも保坂に聞かせたかったのだろう。
そして、保坂は「明日は晴れますよ」と口を開いた。(お約束の感動シーン)
このドラマ、メインは野島氏の主張で、メインのストーリーはどうでもいいのである。リカとのコントは、趣味であろう。
以前、リカ(長澤まさみ)が、ドラマのアクセント兼進行の小道具と述べたが、悠里(天海祐希)も野島氏の小道具に過ぎないようだ。
おまけの考察
悠里が受刑者たちを糾弾するシーン、暴動寸前のところで悠里が退避して終了する。まあ、現実的に考えて、妥当な線であろう。
私的にいろいろなパターンを考えてみました。
①青春ドラマ風
悠里の糾弾に、場は暴動寸前、しかし、悠里の言葉に打たれたリーダー格の受刑者が「よさねえか!」と一括。
パターン1「あんたの度胸に免じて、ここはひとつ、手打ちと行こうじゃねえか」
パターン2「俺たちが間違っていた。真人間になって、あんたを見返してやるぜ」
パターン3 壇上に駆け上がった受刑者が悠里にパンチを。
悠里は、よけようとせず、顔で受け止め、顔色を変えずににらみつける。
「おみそれしやした」
めでたし、めでたし (臭いですな~)
②リカをやり込める要領で
リーダー格を舞台に上げ、徹底的に論破する
個人的には、受刑者の反応をもう少し細かく見せてほしかった(受刑者にもいろいろな受け止め方があるはず)のが、テーマがぼけてしまうので、あれぐらいでよかったのかもしれない。
糾弾前半で、激怒した受刑者が何人も立ち上がるが、必ず隣の受刑者が止めていたのは面白かった。
今週の小テーマは男性の言葉(話す言葉)でした。
・男は結論付けられる会話しかしたがらない(女は話すことに意味がある)
・男のおしゃべりは不誠実の証(9割は嘘、気持ちがこもっていない)、無口の方が信用できる
そのテーマで、早乙女悠里(天海祐希)とリカ(長澤まさみ)がコントを繰り広げ、
「綺麗だとか、愛しているとか、言われたくないですか、嘘でも」というリカの突っ込みに、つい顔をほころばす悠里が面白かった。
ここで、女性の皆さんにお聞きしたいです。
嘘でも言ってほしいの?
人によると思いますが、あの悠里(天海祐希)が、そうだったら、これは言ってみる価値があると思っちゃいます。
今週は、宇津木洋介(綾野剛)と長女の晶(武井咲)の禁断の恋と、DNA鑑定で宇津木と修一(悠里の兄)との親子関係の真偽がはっきりするという重要な話なのですが、小テーマを発展させた刑務所慰問のイベントがすべてをぶっ飛ばしてしまうほどの破壊力で展開されました。
お抱えの運転手・保坂次郎(志賀廣太郎)が一切口を利かないのは、過去の悲しい事件のせい。
早乙女家に2人組の強盗が入り、お手伝いさんとして勤めていた保坂の新妻が機転を利かせて幼い悠里をベッドの下に押し込んで守ったものの殺されてしまった。顔を見られたという理由だけで。
悠里は演奏を終えた後、受刑者に向かって
人間としての尊厳を、利己主義を超えて達成するために生きて、愛して、生き切っていくという命題を放棄し、自分の利益、快楽しか追求できないあなた達はケダモノだ
罪を犯す人間の本質は変わらない!
裁判で反省した様子を見せても、それはうわべだけ!
徹底的に糾弾する!
(局にクレーム・非難・苦情が殺到するのではと思うほど)
脚本としては、野島氏が言いたかったことを悠里に代弁させた。
ドラマとしては、悠里は受刑者よりも保坂に聞かせたかったのだろう。
そして、保坂は「明日は晴れますよ」と口を開いた。(お約束の感動シーン)
このドラマ、メインは野島氏の主張で、メインのストーリーはどうでもいいのである。リカとのコントは、趣味であろう。
以前、リカ(長澤まさみ)が、ドラマのアクセント兼進行の小道具と述べたが、悠里(天海祐希)も野島氏の小道具に過ぎないようだ。
おまけの考察
悠里が受刑者たちを糾弾するシーン、暴動寸前のところで悠里が退避して終了する。まあ、現実的に考えて、妥当な線であろう。
私的にいろいろなパターンを考えてみました。
①青春ドラマ風
悠里の糾弾に、場は暴動寸前、しかし、悠里の言葉に打たれたリーダー格の受刑者が「よさねえか!」と一括。
パターン1「あんたの度胸に免じて、ここはひとつ、手打ちと行こうじゃねえか」
パターン2「俺たちが間違っていた。真人間になって、あんたを見返してやるぜ」
パターン3 壇上に駆け上がった受刑者が悠里にパンチを。
悠里は、よけようとせず、顔で受け止め、顔色を変えずににらみつける。
「おみそれしやした」
めでたし、めでたし (臭いですな~)
②リカをやり込める要領で
リーダー格を舞台に上げ、徹底的に論破する
個人的には、受刑者の反応をもう少し細かく見せてほしかった(受刑者にもいろいろな受け止め方があるはず)のが、テーマがぼけてしまうので、あれぐらいでよかったのかもしれない。
糾弾前半で、激怒した受刑者が何人も立ち上がるが、必ず隣の受刑者が止めていたのは面白かった。