英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『GOLD』 第7話

2010-08-21 16:24:33 | ドラマ・映画
 今週はドラマの谷間に当たるのでしょうか、盛り上がりは小さくて書くことも少ないです。

 今週のテーマ(主張)
 子は宝(母親の愛)

 それを浮き出させる事象として(いつもの演説)
・1億のダイヤを身につけることより、子どもの幸せのほうがうれしい
・子どもの命や幸せを奪う戦争を起こすことは絶対に許さないと、政治家に釘を刺す

その他の悠里の行動(思想)
①兄というブランドを守るために、兄・修一と宇津木の親子関係を隠すことを決める
②成功するには運も必要(人事を尽くして天命を待つ)
③世の中(特に政治)には灰色である必要がある(悠里とは相容れない思想)
④占い師に会う


①②についてはがっかりしました。

女を見る目?
 宝石商・神代洋治(名高達男)に出会い、彼の娘である沙織(佐藤めぐみ)と麻衣子(南沢奈央)を紹介された長男の洸(松坂桃李)は、容姿端麗な姉に惹かれた模様。
 それを見た神代は「若いから仕方がないが、女を見る目がない」と言う。

 姉については、後で罵るとして、妹が幸運の女神だということは年を食っていても見抜けないと思います。それに、幸運の女神かどうかというのが「女を見る目」とは違うでしょう。

 占い師に会うことも悠里の性格にしっくりこないです。
 このイベントは「子どもを一人失う」という言葉(予言、過去の暴露)を言わせたかっただけのようです。
 そんな大事なことを、別れ際にぽろっと言うなよな

 この占い師?リカと同じように、人の想いを見ることができ、それを基にしてアドバイスをするらしいのですが、想いが見えるだけで成功につながるのかなあと思いましたが、本人が本当にしたいことを勧められると、成功するような気もします。


「子どもを一人失う」
 この言葉は悠里の子どもたちの過去と未来を暗示しています
・長男は金メダルの重圧から逃げようとする
・長女は恋人を失った悲しみから突発的な行動をとるおそれ
・次男は心臓疾患(何の病気か自信なし)により倒れる
さらに
・三男は、実は流産していてこの世にいない(思いの具象化)

 三男については、悠里とリカ以外は空気のような存在だったので、予想はついていました。演奏の練習の際指揮をしていましたが、指揮のリズムがまったくあっていませんでしたし。


こんな女は願い下げ
 「女を見る目がない」と言われた洸ですが、これは当たっていました。
傷が付いて値打ちが下がるなら、オリンピックなんて出なければいい。
選考会が何も言わない程度にケガをすればいい


おいおい、何ていうことを言うんだ!
さらに「たかがスポーツ」を連発。
洸の生き方を全否定ですか。
傷はなくても自ら輝かなければ煌かないでしょう。

修一の自殺のことが影響しているのか、洸は沙織の言葉をまともに受けてぐらついてしまいました。

 「一人失う」という言葉が的中するのなら、誰かに悲劇が起こります。裏を返せば、あとの二人は幸せになるのでしょうが…

 でも、私には先週の予告シーンで「ひとり失うことになるわ」という言葉を流したかったからのようにも思えます。

 いろいろ、問題や考えさせられるドラマですが、今回はイマイチでした。
 と言うか、だんだん(どんどん?)面白くなくなってきています。
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『警視庁継続捜査班』 第5話

2010-08-21 13:38:13 | ドラマ・映画
今回は事件の展開自体は面白かった。
………………………しかし、捜査班(捜査)がグタグタなので帳消し(帳消し以上のマイナス)だった。

やはり、このドラマの2つの弱点
①継続捜査班の存在の定義の曖昧さ
②主人公・貴志真奈美の魅力の薄さ

が解消されていない。

そして①②の両面から
③継続捜査班の不可解な捜査態勢
④納得できないプロファイリング

が発生している。


①継続捜査班の存在の定義の曖昧さ
 1年前の誘拐事件を継続捜査班が引き継いで捜査しているらしいが、ドラマの中では初めて捜査している印象。被害者夫婦の近況さえも知らない状態。
 さらに不思議なのは、今回の誘拐事件で、1年前と関連があるのかはっきりしない段階で、継続捜査班が誘拐の対応が任されている。
 娘が家を出たのが8時、その1時間後の9時に犬と遊んでいるのを目撃されていて、さらにその1時間後の9時過ぎに母が電話を掛けるが繋がらない。11時に1度だけ繋がるが、すぐに切れる。11時3分に通報。
 消息不明から2時間(親にとっては3時間)で、身代金要求もない段階なので、家出、あるいは事故の可能性も高い。なのに、犬と遊んでいたという証言と同地区に住む同年齢の少女というそれだけの条件で、誘拐と決めつけ、1年前と関連ありと見て、継続班に対応を任すというのは、あまりにも強引な展開だ。
 しかも大がかりに機材を導入して逆探知の準備、さらに、モニタリングまでするなんて、迅速過ぎ。

②主人公・貴志真奈美の魅力の薄さ
 信憑性のないプロファイル(思いつき)を断言し、先頭を切って(でしゃばって)捜査陣を引っ張る(振り回す)


③継続捜査班の不可解な捜査態勢と捜査
・24時間以内に救出しないと生還率が低くなるという統計から、まるで時限爆弾のタイムリミットや身体的制限(一定時間内に薬を飲まないと生命が危険)があるかのようにせかされている。真奈美の推測からの言葉「残された時間は21時間です」によって。
 よくよく考えると誘拐を実行したのは、この時点の2時間前なのでは?
 とにかく、犯行状況の判断や捜査方針を真奈美がリードするのは違和感あり過ぎ。

・逆探知成功で文京区と判明したが、それについて捜査(探索)しないのはなぜ?
・引っ越し業者のユニフォームをすぐ脱いで、被害者亭の内外を動き回るのはまずいのでは?

④納得できないプロファイリング
 11時に携帯が繋がり、そのきっかり3時間後に身代金要求の電話ということから
捜査班長の「時間に正確で、きっちりした時間に掛けている」の言葉を受けて
「はい、強迫性障害です」と言い切っている。
え、それだけで、「強迫性障害」?まあ、特徴といえばそうかもしれないけれど。
 さらに、1年前の誘拐では、携帯に出たのが午後2時ちょうど。その2時間後の午後4時ちょうどに犯人からの電話。かかってくる電話に2時きっかりに出るのは相当な偶然と、根気が必要。ジャストの時間に着信するまで、ずっと待っていたとすると、それは病的といえるかも。

 電話の様子から犯人に2面性があるという分析だが、犯人役の演技力不足かもしれないが、ピンとこなかった。


⑤よくわからない犯人像
・次の誘拐(本当のターゲット)まで1年間を開けたのは何故?
・身代金引き渡しの際、警察を振りほどく計画は見事だが、あの犯人たちには無理のような気がする。誘拐する娘を間違うような犯人なのに。


その他の突っ込みどころ
・被害者が縛られてもがいているシーンと捜査班が1年前の被害者宅を訪ねるチャイムの音を重ねるのは悪質(しかも以前も同じ手口(演出)を使った)
・駐車違反の犯人を問い詰める府警の高圧な態度にはむかついた
・車にはねられ即死状態の犯人に、「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」と声を掛ける真奈美は間が抜けている
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