英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『CONTROL 犯罪心理捜査』 第四話「心理学者対決 !! 交換殺人の罠」

2011-02-03 23:57:19 | ドラマ・映画
 私はこのドラマは、松下奈緒ありきのドラマで、彼女演じる瀬川里央刑事と彼女を助ける?心理学者・南雲準(藤木直人)のやり取り……「うざい」と時に言われる彼女の真っ直ぐさと、南雲教授の人を煙に巻きながら、心理学というよりは洞察力と推理力で事件を解決していく様……を楽しめばいいと思っています。
 「捜査班が捜査らしい捜査をしていない」「たとえ方向違いな捜査でも、その捜査を描くことによって、ヒロインの活躍が際立つ」…正論だと思います。
 でも、松下奈緒をヒロインに、勝村政信を強行班捜査課課長・小板橋を配役した時点で、そういった正統派ドラマでなく、ヒロインありきのドラマで、捜査班は引き立て役の道具になる運命だったのかもしれません。
 ただ、捜査課の刑事が泉谷しげると横山裕ができる刑事という設定のようなので、私の決めつけは違うのかもしれません。

 心理学?的法則 ①②は南雲の元ライバル・吾妻(原田泰造)の分析
①見た目の良い人は結婚に失敗する確率が高い
 見た目に惹かれて結婚したものの、結婚後、徐々に内面の相性のずれに耐え切れなくなりほぼ一年で破局を迎える(なるほど、気をつけなければ)
②ペルソナ・里央
 里央は本来は気が弱くて、人見知りで、恥ずかしがり屋のはずだが、背が高くて美人のため、他人が気後れしてしまう。お互いが気後れしていては事が進まないので、気が強くて実直で活動的なキャラクターというペルソナ(仮面)をかぶる必要に迫られて、今の「うざい」性格に到達した。(納得する部分が多い。事実はともかく、ドラマでは引っ込み思案の美人は少ない。あ、でも、『ゲゲゲの女房』は引っ込み思案かも)
③犯行があった日だけ、はっきりとしたアリバイがあるのは不自然
 まあ、これは心理学というよりは、刑事の勘が働かなければならない

 松下奈緒劇場
④「里央は美人」は里央自身も当然の事実として認めている
 容疑者と格闘中、鼻骨を損傷し、「美人が台無し」と言われ続け、そのセリフにうんざり、また、吾妻のペルソナ論の中で「背が高く、美人」と言われても、照れたり謙遜したりしない
⑤容疑者宅で犯行に関連する物証を見つけた南雲が「ゲゲッ」と発するが、これに「「ゲ」は三つです」と松下(私は好きです、こういうの)

 どうかと思うぞ、実行犯の彼女
⑥彼女の前で、被害者にパシリ扱いされ侮辱された容疑者。冴えない恋人に気持ちが離れるのは仕方ないが(もともと付き合うことに乗り気じゃなかった)、そんな性格の悪い男に乗り換えるのもどうかと思う
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A級順位戦8回戦

2011-02-03 18:08:13 | 将棋
 A級順位戦8回戦が一斉に行われた(渡辺-谷川、久保-木村戦は関西将棋会館)。
結果は
三浦 弘行八段(3勝5敗)●-○高橋 道雄九段(4勝4敗)
郷田 真隆九段(4勝4敗)○-●森内 俊之九段(6勝2敗)
渡辺 明 竜王(6勝2敗)○-●谷川 浩司九段(4勝4敗)
藤井 猛 九段(3勝5敗)○-●丸山 忠久九段(3勝5敗)
久保 利明二冠(4勝4敗)●-○木村 一基八段(3勝5敗)
 森内九段が敗れたので、谷川九段、久保二冠も勝てば可能性が残ったが、ともに敗れ、挑戦権は森内九段と渡辺竜王に絞られた。両者6勝2敗で並び、最終局は森内九段が久保二冠、渡辺竜王は丸山九段が対戦相手。久保二冠も丸山九段も降級の目があり、大一番となった。
 残留争いは、敗れると降級が確定、あるいは確定の可能性があった藤井九段、木村八段がともに勝ち、5者に降級の可能性が残る混戦となった。

 最終局は
▲森内九段③(6勝2敗)-△久保二冠⑩(4勝4敗)
△渡辺竜王⑨(6勝2敗)-▲丸山九段④(3勝5敗)
▲谷川九段⑥(4勝4敗)-△郷田九段⑦(4勝4敗)
▲高橋九段②(4勝4敗)-△藤井九段⑧(3勝5敗)
△三浦八段①(3勝5敗)-▲木村八段⑤(3勝5敗)
 丸囲み数字は順位(昨年度成績によるランキング)で、残留争いは同成績の場合は順位が順位下位が降級となる。

 降級確率(単純に勝ち負けを1/2として計算)は、
藤井九段…5/8 勝っても、丸山九段と久保二冠の両者ともに勝たれると降級
木村八段…1/2 勝てば残留、負けると降級
丸山九段…3/8 勝つと残留、負けても木村八段と藤井九段がともに敗れれば残留
三浦九段…3/8 勝つと残留、負けても丸山九段と藤井九段がともに敗れれば残留
久保二冠…1/8 勝てば残留、負けても丸山九段と藤井九段のどちらかが敗れれば残留

 よって、久保二冠はよほどのことがない限り残留、藤井九段が一番危ういが、勝てば丸山九段と藤井九段のどちらかが敗れれば残留という状態なので、最終局に勝てば3/4の確率で残留、つまり勝てば普通の運なら残留できる。
 勝たないと(ほぼ)駄目という状況は、藤井、木村、丸山、三浦でほぼ一くくりに出来る。
 直接対決の三浦-木村戦はしびれる一番となった。逆に4勝4敗同士の谷川九段-郷田九段戦は挑戦・降級に絡まない一局となった。

 8回戦の簡単な感想(並べただけなので、いいかげんです)
三浦八段●-○高橋九段
 中座飛車で高橋九段の勝利。A級順位戦の後手番すべてで中座飛車。渡辺竜王、森内九段に敗れたものの、丸山九段、谷川九段、三浦八段を撃破。棋界一の中座飛車使い手かもしれない。正直、1、2回戦を連敗した時、「今期はやはり…」と思った。失礼しました。
郷田九段○-●森内九段
 正統派郷田九段が、序盤で一刀両断した印象。『囲碁将棋ジャーナル』の解説も、まったく手を抜かず、研究し尽くしてきているところが素敵(笑)。とにかく将棋に対して真摯だと思う。(他の棋士がそうではないという意味ではありません)
渡辺竜王○-●谷川九段
 渡辺竜王の充実ぶりが見て取れた一局。逆に、谷川九段が……。正直言うと、ここ半年、若手に切られっぱなしという印象。順位戦も5回戦から4連敗。
藤井九段○-●丸山九段
 強い時は強いんだなと再認識させた藤井九段。この両者の順位戦は、カロリーメイトを思い出す。
久保二冠●-○木村八段
 棋風は違うが、粘り強い点はよく似ている。今回の辛抱し合いは木村八段に軍配が上がった。

 3月2日が待ち遠しいです。
コメント (4)
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