【ドラマ公式サイト、「イントロダクション」より】==========================
ブルドクター「犯罪死」を見やぶる名医か。掟をやぶるただの暴走女か。
自分の大切な人がある日突然死んでしまったら、なぜ死んでしまったのか、真実を知りたいと思いませんか?
いま、日本の「死因究明率」が、先進国中、最低レベルだということを知っていますか?
そして、この日本で実は多くの「犯罪死見逃し」が現実に起きているとしたら・・・。
“人間が受ける最後の医療”とも言われる「死因究明」。
「闇に葬り去られようとしている多くの真実」に切り込み、死の裏に秘められた様々な人間模様を描いていく・・・、そんな「法医学」の世界が今回の物語の舞台です。
愛、絆、憎しみ、裏切り、絶望etc・・・、人間が抱える深い業。
そんな、もの言わぬ死者が残した声無き想いを手掛かりに、謎と驚きに満ちたミステリアスな事件を紐解いていきます。
主人公は、4年ぶりのドラマ復帰、江角マキコ。
周囲の人々とのトラブルを恐れずに、強い信念をもって突き進む、ブルドーザーのような「最強の女」でありながら、家庭では家事や子育てに四苦八苦しちゃうような、等身大の母親を演じます。
「死因究明」を通して描かれるヒューマニズムと、仕事と家庭の狭間で、葛藤する女性たちのリアルな生き様をお楽しみください。
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というコンセプトで、そんな主人公の法医学准教授・大達珠実の信念や行動力には共感できた。また、その主人公を演じる江角マキコはピッタリだと思う。でも、あまりに妥当過ぎて面白味がないとも言える。
また、それに反目するキャリアの釜津田警部(石原さとみ)も面白い(かもしれない)。現場での捜査も単なる通過点と考え、おざなり気味であったが、珠実とのかかわりの中で変化していくのだろう。
この二人に、准教授・名倉潤之助(稲垣吾郎)どう絡むのか?現実主義でクール、珠実とは正反対。今のところ、釜津田と同じ立ち位置、しかも、釜津田とは恋人関係にあるみたいだが、熱くなりやすい釜津田とはこれも正反対。
奇妙なトライアングルで、これが、どうなるか、興味があると言えばあるが…
この3人に、他の登場人物も役者がそろっている。志田未来、ブラザートム、市川亀治郎、市毛良枝、小日向文世。ただ、これだけ揃うと、
ストーリーより俳優を優先しそうで不安。
ドラマのテーマは共感でき、事件の真相も面白かったと思う。しかし、登場人物の設定に疑問が少々。
まず、珠実。「家庭では家事や子育てに四苦八苦しちゃうような、等身大の母親を演じます」ということだが、これって盛り込み過ぎではないだろうか?多分、事件の真相解明が主になると思うが、家庭を描くとなると、主が薄くなる危険性が高くなる。
釜津田はキャリアということで、一応「出来る女性」の設定と思われる。しかし、それほど出来るようには思えず、ファッションなどミーハー要素が強そう。名倉にも「都合のいい女」扱い。
あ、公式サイトの人物紹介では「キャリアではあるが、左遷的にショカツ勤務。ショカツでも功績を焦るがあまりの空回りが目立ち、周囲からは浮き気味」なので、「出来る女性」という設定ではないらしい。28歳。
というわけで、盛り込み過ぎの危惧通り、今回の事件の解明の過程には、突っ込みどころが多かった。
①目の前で、ジョギング中に倒れた男性を救護した珠実。実は、青酸カリの服毒死であった。敏腕医師と言えど、実際に青酸カリを盛られた直後の患者を診る経験はあまりないと思うが、心臓麻痺と服毒した症状の見分けがつかないのだろうか?
ジョギング中倒れたのを目撃しているので、先入観があったのかもしれないが、死亡した後、疑念を抱くのも、ただ、死因が確定しないというだけで、法医学的視点からの疑問ではなかった。
②病院で治療に当たった医師も、「ジョギング中、昏倒」という先入観があったとしても、処置する際、何の疑問も感じなかったのだろうか?
③結局、法医学から事件の真相を解明したのではなく、聞き込みと推理によるものだった。
かなり不満な点があった第1回であったが、面白くなる要素も含まれているので、あと2、3回は視聴の予定。
実は、このドラマを記事に取り上げたのは、不満点を列挙するためではなく、ある女優(子役?)さんについて書きたいことがあったからです。
それは、
次の記事で。