英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

立ち合いについて……2024大相撲九州場所6日目 豊昇龍-阿炎

2024-11-17 11:40:10 | スポーツ
最近の大相撲は立ち合いが長い。
蹲踞から立ち上がり、再び前かがみのクラウチング姿勢から、仕切り線に拳を置いて、前に突進する》までが長いのだ。
 立ち上がってから、なかなか腰を割らず立ち合い準備態勢(クラウチング)に入らない力士、クラウチングになってから仕切り線に拳を下ろそうとしない力士などタイプは分かれる・
※蹲踞(そんきょ)……膝を折り、爪先立ちで腰を落とした状態。神道や武道における“終始の礼”

 豊昇龍は腰を割るまでが非常に長い。
 対する阿炎の立ち合いのタイプは分からない。
 相撲のタイプは、もろ手突きからの突く力や射程距離が長い。その突きをこらえようとする相手の動きに応じて、隙あらば引き技を決めようとする。土俵際もしぶとく、逆転勝ちも多い。

 阿炎は早めに腰を割りいつでも立ち合える体勢。豊昇龍は立ったままなかなか腰を落とさない。
 ようやく腰を下ろし、クラウチング姿勢に入いり、両こぶしを仕切り線に下ろそうとし、拳が仕切り線の付近まで下りた時には、阿炎は拳を仕切り線に付けていた。
 豊昇龍が拳がさらに仕切り線に近づけた時、阿炎は既に立ち上がっていた。
 豊昇龍が拳を仕切り線に付け立ち上がろうとした直後には、阿炎の一の突きが朝青龍に入り、朝青龍はのけぞる。のけぞりながらも、その圧力を跳ね返そうと上半身に前進の力を加えた時、阿炎のはたき込み。
 そのタイミングがぴったりはまり、豊昇龍はバッタリ手をついてしまった。

 朝青龍の仕切りが遅いのが原因だが、阿炎の立ち合いはフライングであろう。
 解説者は、「豊昇龍(阿炎も)手をつけて立ち合っているので、相撲は成立している」と述べていたが、立ち合いは、仕切り線に拳を付けて呼吸(タイミング)を合わせるのが本来なので、不成立であるはず。
 勝利者インタビューで「先手を取ることを心がけていた」という。合わせる気持ちより、先手を取る意識だったようだ。


 とは言え、豊昇龍の仕切りが遅いのが敗因ではある。

 昨日(7日目)は、美ノ海-琴勝峰、大栄翔-平戸海は大熱戦だった。
 三日目の阿武剋-獅司も大熱戦だった。

 今場所は大関(豊昇龍・6勝1敗、琴桜・6勝1敗、大の里・5勝2敗)が強く、下位ではあるが阿武剋・6勝1敗も相撲内容が良い。隆の勝・6勝1敗も好調で、地力のある若元春・4勝3敗、若隆景・4勝3敗、阿炎・5勝2敗、熱海富士・4勝3敗も元気、翔猿・5勝2敗、宇良・2勝5敗も油断ができない。豪ノ山・5勝2敗の突進力も侮れず、尊富士・5勝2敗も星を伸ばしてきそう。
 個人的には大栄翔・4勝3敗、高安・3勝4敗、錦木・1勝6敗を応援している。
 昨日40歳の誕生日だった玉鷲も健在、4勝3敗。

【7日目を終えて】
6勝1敗……豊昇龍、琴桜、隆の勝、阿武剋
5勝2敗……大の里、阿炎、翔猿、御嶽海、豪ノ山、宝富士、湘南乃海、尊富士

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