英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season16 第2話(15分拡大SP)「検察捜査~反撃」

2017-10-26 22:29:01 | ドラマ・映画
特命係を追い詰めていく田臥検察官⇒急転直下のオチ(決着)
平井の3人の妻の死の真相⇒“そうだったのか”という真相
   ――――――二つの事象を絡めて、観ていて面白かった……
しかし!

 特命係のピンチは副総監の≪甲斐峯秋を追いやりたい≫という思惑によって回避された。「田臥VS特命係」の及ばぬところでの決着というのが気に入らない。
 平井事件の真相についても、突っ込み処が多かった。
 視聴し終えてみると、がっかり感に覆われた。


★3人目の妻殺害事件の突っ込み処
①頭が切れ、計算高い慶子が、衝動的殺害の事故偽装の要請に応じるのは不可解。慶子によるその心境の告白もなかった。
②衝動的に殺害してしまってから、慶子を呼び出し偽装を考え、浴衣の調達などの細工をするのは、時間的、物理的に無理。死体に浴衣を着せるのも大変だが、単に着替えさせたのでは、浴衣に転落の痕跡が残らない。かと言って、浴衣を着せてからもう一度転落させるのも、傷跡に不自然さが生じる。

③真相が暴かれるまでの慶子の態度は堂々としすぎていた。右京のネチネチさに苛立ちぐらい見せても良かったのでは?
④平井の律儀な性格が災いして、浴衣は自分のものでないので焼却しなかったというのは、若干苦しい
⑤平井の悪あがき(特命係との取り引きや裁判員買収)は無駄というか、ないほうが良かった
⑥平井が変態と言われたくらいで逆上して手を上げるというのも不自然。そもそも、平井は何を以って“変態”となじられたのだろうか?気になる。

 
 洒落た皮肉の使い手の弁護士の慶子は言い味を出していたので、今後も登場して欲しかった。
 偽装工作に積極的に協力(偽装を考案し浴衣を調達)したのは不可解なので、偽装を考えたのは平井で、何も知らずに浴衣を用意した方が自然じゃないのだろうか?

 平井に巻き込まれしまった慶子は気の毒。そして、もう一人気の毒だったのは、用意周到に特命係を追い込んで行ったのに、副総監の横槍で水の泡となってしまった田臥検察官か


 特命、田臥、弁護士の慶子、平井との虚々実々の応酬(ラグビーボールの見え透いた口実、捜一コンビを使った警告)や魂胆の探り合い(会話)は面白かった。


【ストーリー】番組サイトより
特命係、消滅へのカウントダウン!
証拠なき連続殺人と権力者の陰謀が右京と亘を追い詰める!


 事故死に見せかけて3人の妻を殺害したとされる平井(中村俊介)は、自白が強要されたものだったと、無実を主張し続けていた。
 法務事務次官の日下部(榎木孝明)を後ろ盾に、その事件の捜査指揮権を掌握した検察官の田臥(田辺誠一)は、特命係の右京(水谷豊)と亘(反町隆史)を捜査から閉め出す。真の狙いは、捜査権を持たない特命係が指示に反して捜査を行った場合、それを違法行為として立件することにあった。田臥は捜査一課の伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)にも接近し、特命係を追い詰める算段を進めていく。
 いっぽう右京と亘は、決定的な証拠が見つからない中、平井の弁護士・慶子(中村ゆり)とコンタクトを取り、事情を聞くと共に平井邸を見て回り始める。しかしそこに、伊丹たちも姿を現し、違法捜査への警告を発して…!?

連続殺人の捜査をめぐって交錯する思惑
特命係を消滅へと追い込む包囲網が狭まる中、
決定的証拠のない完全犯罪に挑み続ける特命係の運命は!?


ゲスト:田辺誠一 中村俊介 中村ゆり

脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
コメント
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