英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2018叡王戦 菅井七段ー羽生竜王 戦

2018-12-01 23:34:43 | 将棋
 夕方から観戦。
 解説者の山崎八段、藤井聡太七段によると、やや菅井七段が良いらしい。
 羽生竜王の9筋の端攻めを逆用して羽生の堅陣の裏を突く攻めが急所を突き、優勢を拡大したかに見えたが、羽生竜王の頑強な抵抗に菅井七段が誤り、優劣不明に。
 そんな流れの中の第1図。2一の金、2二の桂が苦闘の跡。

 ▲5五角の3三への打ち込む寄せを防いだ△4四香に対し、▲4五歩とその香を攻めた局面。

 ここで羽生竜王は、4筋の攻めを放置して△1八歩と寄せに出たが、

 ▲4四歩△同歩(手を戻さなければならないのが痛い)▲4三歩△2六銀▲4二歩成△同金▲3九玉と進んだ第3図は、後手は香と金をぽろぽろ取られる間に先手玉に迫ったはずだが、▲3九玉とかわされてみると、1八の歩が置き去りにされた感が強い。


 おそらく、△1八歩が敗着。
 表現が適切か分からないが、△1八歩は“薄い寄せ”。対して先手の歩で攻める“効率がよく厳しい寄せ”。

 △1八歩では△1六香のほうが良かったのかもしれない。あるいは△8五飛も有力(一見、△5二香の方が効率が良さそうだが、5五の角を取った時5五の飛車が5段目に利くのが大きそう)

 羽生竜王は時間が切迫していたのが痛かったが、感想戦でも△1八歩に拘っていた。やはり、寄せの感覚が……
コメント
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