英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season17 第9話「刑事一人」

2018-12-14 18:11:57 | ドラマ・映画
隠蔽された殺人事件にただ一人挑む伊丹!!(番組サイトの表現を借用)
……刑事としての信念により、議員の圧力に屈せず、犯人逮捕しようとする“熱い伊丹”は格好良かった。
 政情が不安定なサルウィンにいる亀山への思い、可愛らしい被害者の姉・マリアのためという味付けや、危険を顧みず自らを囮にした犯人グループとの対決など、伊丹の魅力満載の回であった。
 それに、暴行グループの主犯の議員の息子の自白内容と、遺体の負傷状況とのズレに気づき、真相に辿りつく右京たちの捜査も面白かった。

しかし、疑問に感じた点も多かった
1.外国人排斥の理由が弱い
父……支持層拡大のためのポーズという理由もあったが、息子の扱いに困惑していた時に、息子が偶発的に外国人の窃盗犯を捕まえたことが“取っ掛かり”となり、親子の距離が縮まった。
息子…外国人窃盗犯を捕まえたことを父に褒められ、父の排他的な政治信条に則り、外国人に暴行を加えていけば父に気に入られると思った。

 もともと人間的に未熟だったが、父に甘やかされたため、幼稚さが肥大し、人と人と思わず外国人を害虫と言い切る息子。議員の権力を利用して息子の犯罪隠ぺいしようとした父。
 まさに害虫のような親子だったが、伊丹の暴行に対する訴えを取り下げたのは少しは反省したからなのだろうか?

 議員の圧力に、“へいへい”と屈し、犯罪を見逃す篠崎署。こいつらが一番許せない。まず、こいつらを駆除するべきだ。

2.クーポン券の不備 
 クーポン券の使用時刻が限られていることを明記していないのは、明らかな不備。
 何度も諍いがあったようなのに、改善しないのはダメとしか言えない。

3.紛らわしい笑み
 クーポンが使えなかった腹立ちや恥ずかしさ相手に対して笑みを見せるのは、ちょっとまずいだろう(普通は申し訳なさそうな表情をする)。
 その上、あの笑みは、嘲笑と思われても仕方ない笑い方だった。
 外国人の勘違いマナーとしても、無理があった。

第1話「ボディ」第2話「ボディ ~二重の罠」第3話「辞書の神様」第4話「バクハン」第5話「計算違いな男」第6話「ブラックパールの女」第7話「うさぎとかめ」第8話「微笑みの研究」


【ストーリー】番組サイトより
隠蔽された殺人事件にただ一人挑む伊丹!!
彼の窮地を救うべく特命係が立ち上がるが…!


 サルウィン共和国から働きに来ていた外国人青年が変死体で発見される事件が発生。
 同じ飲食店で働いていた青年の姉によると、最近、外国人を狙った襲撃事件が相次いでいるという。しかし、なぜか警視庁は手を引き、捜査は所轄だけで行われることに。その方針に不満を持った伊丹(川原和久)は、単独で捜査を開始。それを心配した芹沢(山中崇史)の頼みで、右京(水谷豊)と亘(反町隆史)も動き始める。
 サルウィンといえば、かつて特命係に在籍した“初代相棒”の渡航先だが、政情は相変わらず不安定なようで、襲撃を受けた被害者の中には所在不明の者もいて、捜査は難航する。そんな中、右京は、圧力をかけたと思われる衆議院議員・敷島(井上肇)に注目し、その息子・純次(藤原季節)に疑いの目を向ける。
 いっぽう、単独捜査を続けていた伊丹は、人気のない深夜の路上で覆面姿の集団に取り囲まれて…!?

一人、卑劣な犯人を追う伊丹に迫る魔の手…
殺人の背景に現代日本が抱える社会問題が!?
外国人襲撃事件をめぐり警視庁に激震が走る!


ゲスト:井上肇 藤原季節

脚本:真野勝成
監督:権野元
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする