英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

羽生九段……A級順位戦 1勝4敗‥‥かなり厳しい‥‥

2021-11-20 17:13:16 | 将棋
昨日のA級順位戦第5戦、糸谷八段に敗れて1勝4敗となり、現ランク8位(下位から3番目)を合わせて考えると、A級残留がかなり危うい状況に陥った。

 残り4局(山崎八段、斎藤八段、永瀬王座、広瀬八段)で3勝1敗の星を上げたとしても、頭ハネで降級となってしまう可能性が低くない。
 現在……
3勝2敗は豊島九段(R2位) 糸谷八段(R4位) 佐藤康九段(R6位) 佐藤天九段(R7位)
2勝3敗は広瀬九段(R3位) 菅井八段(R5位) 永瀬王座(R9位)
1勝4敗は羽生九段(R8位) 山崎八段(R10位)

 3勝2敗の4名は、残りを1勝3敗で終わっても4勝5敗となり、羽生九段がそれを上回るには4戦全勝でなければならない。なので、この際、羽生九段が彼らの上位になる結果は望まない。彼らには残留のライバルとなる2勝3敗の3名に黒星をつけていただくことを望む。
 その2勝3敗の3名だが、そのうち広瀬九段と菅井八段は羽生九段よりランクが上位なので、勝敗的には星1つの差だが、実質2勝差がある。なので、残留争いのライバルは 永瀬王座と1勝4敗の山崎八段ということになる。
 羽生九段はこの2棋士との対局が残っていて、この2局に勝利することが残留の必須条件と言って良い。永瀬-山崎戦も残っており、この3局は今期の残留争いを大きく左右する。永瀬王座は他の2棋士より星が良く有利な立場だが、羽生九段に敗れると逆転されるので、やはり、対羽生戦を落とせない状況。(羽生九段の立場で言うと、自力残留が残っていると言える)

 もちろん、その他の対局に勝利することも大切な要件である。そういう細かい星勘定より、一局一局に勝利することが肝心である。
 これまで観戦して感じることは、もう少し終盤に時間を残しておくことが肝要であろう。勝機があっても、終盤に時間がなければ、勝利に到達することは困難である。時間切迫の中、際どい終盤に正着を指し続けることは、残念ながら、今の羽生九段には難しいようだ。それに、それだけ考慮時間が多いということは、脳力(能力ではない)の消耗もある。時間と脳力の消耗を避けて、終盤に臨むことが必要だと考える。


 対山崎、対永瀬に勝てば、永瀬王座は羽生戦を除く3戦を2勝1敗以上の星が必要になるので、残り2局を落としても残留の可能性はある。
 しかし、やはり3勝はしたい。2012~2014年頃なら、大いに期待できるが(この間のA級順位戦は25勝2敗)、最近の羽生九段の状態や対戦相手のきつさを考えると、難しい。
 でも、藤井くんと4連戦するわけではないのだから、何とか頑張ってほしい。("藤井くん”と表現してしまいたくなります。失礼をお許しを)
 
コメント (7)
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