英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

新型コロナウイルス その132「“先手先手の対応”と言うが、後手後手に回っている」

2022-01-28 15:32:59 | 時事
総理は“先手先手の対応”というが、どう見ても後手後手に回っている。
「言うが易し、行うが難し」で、私のようにあれこれ言うのは簡単だが、それでも言いたくなってしまう現状……


 コロナ病床の拡充、保健所人員の増強、コロナ禍における事業継続に向けたBCP(事業継続計画)の整備など、感染の第6波に備えた動きはあった。
 しかし…
・濃厚接触者の扱いにおけるドタバタ
・3回目のワクチン接種の前倒しなどのドタバタと接種の遅れ
・PCR検査や抗原検査の試薬や検査キットの不足
などなど、混乱極まる政府の対応


 その結果、
・一般疾病への医療力の低下……全体の医療従事者などの医療力はほとんど増えないのだから、コロナ対応を拡充すれば、一般医療力が低下するのは自明
・PCR検査なしで新型コロナ感染の有無を判断……風邪によく似た症状、肺にまでウイルスが侵攻しないなどのオミクロン株感染を見分けることができるのか?
・神奈川県では、28日から「自主療養」……《重症化リスクが低い人を対象に、手持ちの検査キットなどで陽性となった場合、医者も保健所も一切通さずに療養する新しいシステム》を開始

・民間の企業での“濃厚接触者”の認定は、各企業の判断に任せるという(ホームページに載っている基準で判断)

そもそも、オミクロン株の感染力を甘く見て、年末年始以降の人の動き(帰省や旅行、イベント)を静観した政府や都道府県の責任は重い。
既に、感染拡大の傾向が顕著(ほぼ感染爆発)になっていたにもかかわらず、「病床占有率が20%や35%になったら、まん延防止措置を要請する」などと、悠長なことを言っていた都知事や府知事も責任が重い。


社会機能を維持するには、少しでも早く感染拡大を押さえる施策をしなければならなかった。
確かに、《オミクロン株は重症化の危険性は低く、経済活動を抑制するのはどうか?》という考えも否定しにくい。

しかし、その結果、無症状者を含む感染者が増大し、それに伴い濃厚接触者数も爆発的に増大した。
ワクチンを打たない低年齢者に感染者が広がり、保育園、幼稚園、小学校、中学校などが、休園、休校になるなどして、仕事に行けない保護者が増えた。その中には、医療従事者やエッセンシャルワーカーも多数いて、医療や社会が回らなくなってきている。


……政府はコロナ病床の拡充し、コロナ病床の占有率さえ低ければ、何とかなると考えていたようだが、上述したような一般医療力への影響、無症状・軽症患者が膨大に増えた場合に検査試薬の不足や医療危機などの社会活動への影響をシミュレーションできずに、右往左往するだけ。
 尾身会長は「不織布マスクをするのが肝要」などと、今更なことを唱えているが、感染が広がった場合の様々な齟齬をシミュレーションして、試薬の確保や濃厚接触者の扱いの変更などを提言するのが、役目ではないだろうか?
 氏よりもっと有能な人が会長になっていたら、もう少しましな状況になっていたのではないだろうか?

 また、「国民の生命を守る」とか言っていた政府(政治家)だが、「議席を守る」のが第一では、先が暗い……
コメント
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