英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season21 元日SP 第11話「大金塊」

2023-01-03 14:51:08 | ドラマ・映画
 行ったり来たりするだけで、ほとんど進展しないスカスカなストーリー……エンディングのクレジットの脚本家名はやはりあの人だった。
 熟年探偵団(先生を含めた4名)も、たまに情報が得られるロールプレイングゲームの村人のようなNPC(ノンプレイヤーキャラクター)的薄っぺらなキャラクター。(斉木しげるさんや佐藤B作さんの無駄遣い)
 元日SPの2時間15分枠だったが、70分で十分だった…


評価できるのは…
・予告状を送り付けた理由(狙い)
・金メッキのダミーとすり替えた理由
 上記の2点は連動していて……
大物議員・袴田茂昭の息子で秘書の袴田茂斗(森崎ウィン)が父・茂昭の汚職を非難しする為に、隠し財産の金塊をメッキのまがい物にすり替え、立派な政治家であった祖父のブロンズ像を銅メッキ(中身は金)にした。
確かに、上記2点の謎は興味深いものがあり、その狙いも納得できるものであった。

 ただし、この行為自体は、おぼっちゃま的発想で幼稚な行為である。そんな子どもの悪戯的行為で人の心を動かそうとするのでは、父・茂昭と大差ないよ。

 あと、熟年探偵団を登場させ、《予告状》《軽業仮面怪人》《偽物金塊すり替え》など、江戸川乱歩の少年探偵団を彷彿させるレトロ的展開も、楽しもうと思えば楽しめた

 あとは、season20 元日SP 「二人」で殺人を犯して拘留中の秘書とその妻とか、《右京が中学生の時に書いた伝説的推理小説》《格式などに拘る名家の奥様(いしのようこ)》などで、中身のなさを埋めただけ
 よくドラマで、厳格な親が、優しい身内からもらった宝物を燃やしてしまうシーンがあるが、今話でも見られた。あれって、もらった子供も、贈った人もショックだよなあ……とにかく憎たらしいキャラだった。
 青木年男の影(後ろ姿と腕)だけ登場させ、袴田茂昭を糾弾する音声データを入手したのも、片手間過ぎ。

 それと、大いに疑問に感じたのは…
season20 元日SP 「二人」(脚本:太田愛氏)の時の袴田茂昭と今話の袴田茂昭は全く別キャラだったこと。
 前回登場時の茂昭は
「この国を動かすには低賃金で働く労働者の確保が必要不可欠」という考えの持ち主で
「国力を高め、国を豊かにするために必要なものを確保する、それが施政者の務めだ」と言い切る
さらに、経営者有利な判決例を積み重ねようとして、最高裁判所判事・若槻を抱き込もうとしたり、その件で強請った人物を秘書に殺害させ、罪を秘書に全部被せた極悪人

(そんな人物に、金メッキの悪戯で改心させようとは、ちゃんちゃら可笑しい)

 そんな茂昭が、本当は清廉な議員を目指していて、亀山正式復帰の置き土産……有り得ない

初回、最終話SPどころか、元日SPまで出張ってくるとは……

【その他の感想】
・社美彌子の秘書・石川大輔(林泰文)は一瞬で一言だけだった
・役者を怪盗として雇った際の、偽装画像は誰が作ったのか?
・ダミーの金塊…金メッキでもいいので欲しいなあ


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」
第8話「コイノイタミ」
第9話「丑三つのキョウコ」
第10話「黒いコートの女」


【ストーリー】(番組サイトより)
怪盗が狙うのは大物政治家の20億の金塊
特命係と熟年探偵団の頭脳戦が始まる!


 全国の美術館で窃盗が相次ぎ、広域重要指定になっていた事件が、窃盗団を一網打尽にしたことで解決された。しかし、解決に貢献したのが“捜査権のない民間の探偵社”ということで、警察上層部は怒り心頭。お灸を据える意味で、『熟年探偵団』を名乗る三人組を、建造物侵入の容疑で逮捕する。執行猶予付判決を受けたのは、大門寺(斉木しげる)、串田(佐藤B作)、野崎(井上肇)の熟年トリオ。ただ、趣味で探偵をし、いくつかの事件を解決に導いてきたという彼らに悪びれる様子はなかった。
 そんな中、元与党政調会長で、政界に多大な影響力を持つ大物衆議院議員・袴田茂昭(片岡孝太郎)の屋敷に、『邸内の金塊を盗む』という不穏な予告状が届く。袴田といえば一年前、右京(水谷豊)に殺人教唆の罪を暴かれそうになるも、当時の秘書に罪をなすりつけることで逮捕起訴を免れた、曰く付きの人物。
 警察に介入されたくない袴田は、後継者として修行をさせている息子・茂斗(森崎ウィン)を通じて、『熟年探偵団』に捜査を依頼する。袴田としては、家格を重んじ、茂斗の将来に並々ならぬ執着を見せる妻・虹子(いしのようこ)の手前、トラブルを大きくしたくないという裏事情があった。
 いっぽう、『熟年探偵団』に興味を持った右京と薫(寺脇康文)は、探偵事務所を訪問。するとそこには、茂斗の姿が。双方をマークすることにした右京と薫は、依頼を受けて袴田家を訪れていた探偵団に乗じて、邸内に入り込む。右京と因縁のある袴田は、姿を見るなり追い払おうとするが、探偵団と同行していた寧々(茅島みずき)という若い女性の機転で同席を許される。
 実は彼女こそが、探偵団のブレーンで、鋭い推理力と観察眼を持つ才媛だった。行き掛かり上、特命係と寧々率いる探偵団は、金塊盗難予告の捜査で競うことになる。


予告状を送りつけてきた犯人の狙いは?
右京と美少女探偵が火花を散らす中、
事件は過去の因果と権力者の思惑をはらみ、思ってもみない方向に転がっていく!


ゲスト:森崎ウィン 茅島みずき 佐藤B作 斉木しげる 井上肇 いしのようこ 片岡孝太郎

脚本:輿水泰弘
監督:権野元
コメント (2)
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