英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

相棒 season21 第14話「まばたきの叫び」

2023-01-28 11:34:35 | ドラマ・映画
私の読解力(視聴力?)の不足なのか、分からないことが多かった。
1.聖美(陽月華)の感情、真意
・勝治の15年前の通り魔殺人の被害者・佐竹綾は、聖美が姉のように慕っていて恩人とも言える人物だった
・復讐のため獄中の勝治にアプローチし獄中結婚する。
・結婚したのは復讐のためで、右京によると《勝治が出所後に行方をくらます可能性があるので、身近にいて復讐の機を窺う方が良い》、甲斐甲斐しく介護をしていたのは、《勝治を幸せな気分にさせた上で、復讐を果たしたかった》という(聖美の弁)
   ………しかし、生命維持装置が外されているのに気づいた時の聖美の慌て方を見た右京は、《復讐以外の愛情のようなものがあるのではないか》と感じた。聖美は激しく否定し、あくまでも復讐する為と主張。
 真相はどうなのだろう?
 ドラマ最後で、この件を題材にした美和子の記事が右京たちから称賛されていたが、抽象的な賛美だったので、記事の内容は分からなかった

【読めた部分】
リード文…「現代社会において刑期を終えた元受刑者の世間の※※(←読めず)は厳しく、「犯罪者」のレッテルは生活をする中、生涯纏わりつく重い枷となる。そのレッテルを共に背負う妻に、なぜ受刑者と結婚したのかを尋ねてみた。
タイトル…「私は、なぜ受刑者の妻になったのか」
小見出し1…「柳沼勝治との出会い」
小見出し2…「復讐への獄中結婚」
小見出し3…「全身麻痺の介護生活」
小見出し4…「「おれをころせ」」
小見出し5…「自分の殺人を依頼」
 リード文はパッとしない。『「犯罪者」のレッテルは生活をする中、生涯纏わりつく重い枷となる』は「生活をする中」は不要のように思う。
 リード文は、《元受刑者と女性との心の繋がり》みたいなモノを予感させるが、実際は全然違う。この意外な展開は、読む上では面白いが、もう少し意外さをほのめかさないと、読んでくれないような気がする(ある程度、亀山美和子の名が売れているのなら良いけれど)


 とにかく、漠然と褒めるのではなく、具体的にどういう点が良かったのかを言って欲しかった。
 美和子が記事で《何を言いたかったのか?》や《聖美や勝治の本心をどのように捉えたか?》が知りたかった。
(ブルーレイディスクで録画したが、標準モードではなく解像度が低いので静止画にしても記事の文章は読めなかった)
 実際問題として、《聖美が復讐心から結婚し、復讐の機を窺っていた》とは記事にはできないと思うが。

 勝治に殺害された綾は恩人であるけれど、14年も出所するのを待って、結婚してまで復讐するものなのだろうか?
 母親を目の前で意味もなく殺害された綾の息子・佐竹良輔の方が遺恨が深いだろう。しかも、勝治には懺悔の気持ちが微塵も感じられないし。

 (佐竹は勝治の家に落書きやガラスを割るなどの嫌がらせをしただけ)


2.勝治(忍成修吾)の感情、真意
・受験失敗で自暴自棄になって、通り魔殺人を起こす(被害者は聖美の恩人)
・裁判中も反省や後悔や謝罪の気持ちが感じられなかった(「もう2,3人殺しておけば、死刑になったのに」と発言)
・刑期を終える直前に脳梗塞で動くことも話すことも出来ない。獄中で聖美と結婚。特殊な装置を使用し、まぶたの開閉で意思の疎通は可能
・親の遺産で結構裕福
・強盗に遭い、生命維持を外され死にかける。この時、世話をしていたヘルパーが殺され、取材に訪れた美和子も殴打された。美和子が生命維持装置を回復させた。
【強盗の真相】
 強盗は勝治が自分を殺すように殺害されたヘルパーとその同僚に依頼(報酬1千万円・前金100万円)。
 殺害されたヘルパーが犯行直前で怖気づき、同僚に刺され死亡。同僚は生命維持装置を外すが、美和子の訪問により、勝治の殺害は未遂。その後、再度殺害を試みるが、右京たちが阻止
【自殺?願望】
 通り魔殺人を起こしたのは自暴自棄になったからだが、裁判での発言「もっと殺しておけば、死刑になったのに」を本心だとすると、死にたい願望はあったと考えられる。ただし、自ら命を絶つことはできない。
 死にたい気持ちはその後も持ち続けたのだろう。ネットで自分の殺害を依頼(脳梗塞で自力で死ぬことはできない)。美和子が巻き込まれた際には、緊急事態の警告音(まぶたの開閉で発動可能)を鳴らさなかったので、死にたい気持ちは強かったようだ。


 わからないのは、勝治の聖美への気持ち
 《どうして結婚をしたのか?》……服役中に聖美からのラブコールに勝治も心を寄せたと考えられるが…
 自分が殺害した綾が聖美に縁があり、自分に殺意を抱いていると推察していたようだ。
 この辺りの勝治の気持ちは語られなかった(ように思う)。
 (服役後の)《死にたい理由》……体が不自由になったことで死にたい気持ちが強まったのか?聖美の愛が偽物で、殺意を持たれていたことを知って絶望したのか?
 もしかしたら、自分が死ねば、復讐に縛られている聖美を、その呪縛から解放できると考えたのかもしれない?


3.強盗殺人犯の行動は理解困難
 犯行直前に怖気づいた同僚を、けっこう躊躇せず殺害したのに、勝治殺害には躊躇いが強かった。
 口封じのために同僚を殺害したと思われるが、殺す必要があったのか?


 テーマや筋書きは面白いと思うが、登場人物の心情の描きが浅かった。……残念、不満
 

第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」
第8話「コイノイタミ」
第9話「丑三つのキョウコ」
第10話「黒いコートの女」
元日SP第11話「大金塊」
第12話「他人連れ」
第13話「椿二輪」


【ストーリー】(番組サイトより)
美和子が事件に巻き込まれて意識不明
背景には15年前の通り魔事件が…!?


 美和子(鈴木砂羽)が取材先の民家で襲われる事件が発生。さらに、現場からホームヘルパーの男性の遺体が発見される。室内を物色した形跡や手口から、窃盗犯の仕業と思われた。
 美和子は、その家に住む柳沼勝治(忍成修吾)という元受刑者の妻を取材しようとして事件に巻き込まれたらしい。勝治は15年前、通り魔殺人を犯し、長年服役していたが、間もなく出所となった半年前、脳梗塞で倒れ、寝たきりに。世話は、獄中結婚した聖美(陽月華)という女性が担っていた。美和子の取材テーマは、その妻の心境を掘り下げることだった。
 捜査に乗り出した右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は、勝治と聖美の夫婦から事情を聞く。勝治は、体を動かすことも話すこともできなかったが、瞬きや端末への視線入力で意思疎通は可能だった。すると勝治は、「犯人は私も殺そうとしていた」と証言。聖美によると、勝治の出所後、悪質な嫌がらせが頻発しているという。勝治は、15年前の逮捕当時、遺族の感情を逆なでする言動を取っていたため、いまだ恨みの火が消えていないことも考えられた。

出所した元受刑者の周囲で起きた凶悪事件
獄中結婚した女性にはどんな思いが…!?
関係者たちの闇に特命係が光を当てる!


ゲスト:忍成修吾 陽月華

脚本:川﨑龍太
監督:守下敏行
コメント (2)
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