英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

自らの議員としての価値を否定……松野官房長官

2023-12-08 19:59:11 | 時事
 自民党安倍派がパーティー券のノルマを超えた販売利益を議員側にキックバック(還流)したとされる問題に関して、松野氏は「政府の立場として答えは差し控える」と繰り返し、回答を拒んできた。
 まあ確かに、官房長官としての会見の場なので、自民党の議員としての質問に答えるのは少しずれている気もする(それでも、質問は答える義務が生じるような内容だとは思う)。
 とにかく、《じゃあ、然るべき場できちんと回答しろよ》と思っていた。

 国会はその“然るべき場”であろう。
立憲民主党・枝野議員
「あなたが売ったパーティ券のことを、あなたがちゃんと派閥に報告したんですか?
 あなた自身が答えられることだし、あなた自身じゃないと答えられないことだ。お答えください」

「派閥の政治資金の取扱いについては刑事告発がなされ、それに関連して捜査が行われているものと承知をしており、私の政治団体についても精査して、適切に対応して参りたいと考えております」(←”答えられない”と)

立憲民主党・蓮舫議員
「内閣の要が政治と金の疑惑について直撃(追及)されているのに、当人(官房長官)は何も答えない。
 (総理、)更迭してくださいよ」

「捜査に影響が出る恐れがあるということで、発言を控えるというのは、あるべき発言として、決して不都合ではない」(岸田総理)

「捜査に影響が生じるので発言は控える」という理屈で、これまでも多くの疑惑について、追及を逃れられてきていた国会。
 しかし、今回、追及されているのは、官僚ではなく国会議員。
 
………国会は、全国民を代表する選挙された議員により組織されるので、国民の代表機関であると言える。こうした国会について、憲法では「国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」と定めている
 “国権の最高機関の国会”で、その構成員の国会議員、しかも官房長官と言う要職の議員が答弁を逃れようとしている。
 さらに、総理大臣が「捜査に影響が出る恐れがあるということで、発言を控えるの自然である」と擁護する……


 ……「捜査>国会」ということなのだろうか?
 そもそも、適正な処理してきたのなら、捜査においても国会においても答える内容は同じであるはず。
 “捜査に影響が出る”のではなく、“政府(内閣)に影響が出る”、“自民党に影響が出る”、“松野氏自身の立場に影響が出る”のだろう。

 国会議員がこのように答弁・回答を逃れてしまったら、今後(今までもそうだったが)、国会での証人喚問など全く効力を持たなくなってしまう(今までもそうだったが)。

 松野氏は、これまでの選挙で、何回も多数の票(信任)を得てきたはず。何百万票の支持に背いていいのだろうか?自らの議員としての価値を否定していいのだろうか?
 国会議員としての矜持を見せてほしい
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする