“口達者な食えない男”の実演販売士の酒井(山本浩司)がいい味出していた。
(山本浩司さん……season9の第8話『ボーダーライン』を思い出します)
≪奮闘する酒井≫
罪(詐欺)の重さに気づき、後悔し償うために捜査二課の尾崎係長(及川いぞう)に協力。得意の話術で詐欺グループに近づき、懇意になったところで盗聴器を仕掛けたプレゼントを渡す。
自殺した尾崎を発見。遺書に《蠍龍会幹部の兵頭から金を受け取っていた》とあり、それを隠すために殺されたように偽造。
刑事を殺害された警視庁が躍起になって、詐欺グループを逮捕するということも踏んでいた。
右京と酒井のやり取りも面白かった。
≪鋭い洞察と推理で真相に近づいていく特命係》
・尾崎がきょろきょろしていたのは、尾行を撒かれたのではなく、少し前に撤去された公衆電話を探していた
・尾崎が不自然な買い物をしていたことから、尾崎と酒井と繋がりがある
・尾崎の自宅の書斎に尾崎の指紋が一つも残されていなかった。……尾崎は書斎で殺害され、その痕跡を消したから(この段階では殺害されたと考えられていた)
・詐欺被害に遭った被害者の情報をどこで入手したのか?……「駆け込み寺ドットコム」の存在
面白かったが、尾崎の行動や心情が少し不可解。
・兵頭に、酒井に命が危ないぞと脅されたとはいえ、金を受け取ってしまったこと
・酒井に、兵頭との繋がりを疑われ、責められたことで、自殺。
自殺するなら、兵頭を逮捕してからでもいいのでは?
・《尾崎に裏切られていた》と思ってしまうような遺書では、酒井がかわいそう。
右京は「尾崎が兵頭と繋がってしまったのは、酒井を守るためで、そのことを話すと、酒井を苦しめることになるから」と言ったが、《尾崎に裏切られていた》と思い込む方が酒井にとっては悲しいのでは?
・「あなたも目利きなら、尾崎さんのことをそこまで理解すべきでした」という右京の言葉は、不要だった。
第1話、第2話
【ストーリー】番組サイトより
捜査一課と二課が殺人を巡り激しく衝突
因縁渦巻く謎多き事件の真相とは…!?
詐欺などの経済事件を扱う捜査二課の係長・尾崎(及川いぞう)が、遺体で発見された。同僚の刑事いわく、尾崎が追っていた詐欺グループの仕業に違いないという。
独自の捜査に乗り出した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、尾崎が死の直前にしていた不自然な買い物に着目。実演販売士の酒井(山本浩司)から話を聞く。しかし、酒井は口達者な食えない男で、これといった手掛かりは得られなかった。いっぽう、捜査本部では、尾崎の追っていた組織は、3年前も同様の手口で犯行を重ねていたグループだとあたりをつけていた。当時、その組織には、尾崎の情報屋を殺害した疑いが浮上したものの、証拠不十分で罪に問えなかったという。
殺人事件は自分たちの管轄だと主張する一課と、一連の事件に因縁がある二課が激しく対立する中、右京と亘は酒井と尾崎の意外な繋がりに気付く。
特命係が追う実演販売士の男に不審な過去
殺害された捜査二課の係長にも別の顔が…!?
特命係が二転三転する事件の真実を追う!
ゲスト:山本浩司 及川いぞう
脚本:神森万里江
監督:権野元
(山本浩司さん……season9の第8話『ボーダーライン』を思い出します)
≪奮闘する酒井≫
罪(詐欺)の重さに気づき、後悔し償うために捜査二課の尾崎係長(及川いぞう)に協力。得意の話術で詐欺グループに近づき、懇意になったところで盗聴器を仕掛けたプレゼントを渡す。
自殺した尾崎を発見。遺書に《蠍龍会幹部の兵頭から金を受け取っていた》とあり、それを隠すために殺されたように偽造。
刑事を殺害された警視庁が躍起になって、詐欺グループを逮捕するということも踏んでいた。
右京と酒井のやり取りも面白かった。
≪鋭い洞察と推理で真相に近づいていく特命係》
・尾崎がきょろきょろしていたのは、尾行を撒かれたのではなく、少し前に撤去された公衆電話を探していた
・尾崎が不自然な買い物をしていたことから、尾崎と酒井と繋がりがある
・尾崎の自宅の書斎に尾崎の指紋が一つも残されていなかった。……尾崎は書斎で殺害され、その痕跡を消したから(この段階では殺害されたと考えられていた)
・詐欺被害に遭った被害者の情報をどこで入手したのか?……「駆け込み寺ドットコム」の存在
面白かったが、尾崎の行動や心情が少し不可解。
・兵頭に、酒井に命が危ないぞと脅されたとはいえ、金を受け取ってしまったこと
・酒井に、兵頭との繋がりを疑われ、責められたことで、自殺。
自殺するなら、兵頭を逮捕してからでもいいのでは?
・《尾崎に裏切られていた》と思ってしまうような遺書では、酒井がかわいそう。
右京は「尾崎が兵頭と繋がってしまったのは、酒井を守るためで、そのことを話すと、酒井を苦しめることになるから」と言ったが、《尾崎に裏切られていた》と思い込む方が酒井にとっては悲しいのでは?
・「あなたも目利きなら、尾崎さんのことをそこまで理解すべきでした」という右京の言葉は、不要だった。
第1話、第2話
【ストーリー】番組サイトより
捜査一課と二課が殺人を巡り激しく衝突
因縁渦巻く謎多き事件の真相とは…!?
詐欺などの経済事件を扱う捜査二課の係長・尾崎(及川いぞう)が、遺体で発見された。同僚の刑事いわく、尾崎が追っていた詐欺グループの仕業に違いないという。
独自の捜査に乗り出した右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、尾崎が死の直前にしていた不自然な買い物に着目。実演販売士の酒井(山本浩司)から話を聞く。しかし、酒井は口達者な食えない男で、これといった手掛かりは得られなかった。いっぽう、捜査本部では、尾崎の追っていた組織は、3年前も同様の手口で犯行を重ねていたグループだとあたりをつけていた。当時、その組織には、尾崎の情報屋を殺害した疑いが浮上したものの、証拠不十分で罪に問えなかったという。
殺人事件は自分たちの管轄だと主張する一課と、一連の事件に因縁がある二課が激しく対立する中、右京と亘は酒井と尾崎の意外な繋がりに気付く。
特命係が追う実演販売士の男に不審な過去
殺害された捜査二課の係長にも別の顔が…!?
特命係が二転三転する事件の真実を追う!
ゲスト:山本浩司 及川いぞう
脚本:神森万里江
監督:権野元
『ボーダーライン』の柴田が印象的だった山本浩司さん、10年ぶりのゲスト出演でした。
『ボーダーライン』はリアルタイムで見ていましたが、あまりにも救いのない話に、見終わった後呆然としていました。
今回もなかなか面白かったですね。中盤当たりで「神森氏かな?」と予想したのですが、大当たりでした。
尾崎の行動については、「一人でやらずに同僚の協力も得ればよかったのに」と思いましたが、組織で動くと犯人逮捕が優先されて、酒井のことを守り切れなくなる可能性もあり、悩ましいところですね。
あと些末な点ですが、死体を発見したとき、酒井は何の用があって尾崎を訪ねたのかが気になりました。さすがに言い過ぎたと気になって様子を見に行ったというところでしょうか?
>『ボーダーライン』はリアルタイムで見ていましたが、あまりにも救いのない話に、見終わった後呆然としていました。
ええ、ほんと悲しい真相でした。
>中盤当たりで「神森氏かな?」と予想したのですが、大当たりでした。
さすがですね。
神森氏は、心情を深く掘り下げるのが特長ですね。この作品は違いますが、時々、ロマンチックさも垣間見えます。
>死体を発見したとき、酒井は何の用があって尾崎を訪ねたのかが気になりました。さすがに言い過ぎたと気になって様子を見に行ったというところでしょうか?
ええ、そういう感じだと思います。
あと、自分の感情だけぶつけ、尾崎刑事の説明を聞かなかったので、もう一度会って、話を聞こうと思ったのだと思います。